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家族と過ごすより、友達と過ごすことで伸びる力。

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

友情ってすばらしい。

上の本を読みました。

「友情のためにすることは、体にも心にもいい。」

そんなタイトルに惹かれたからです。

友達の素敵さについて書かれた本です。
以下の分に目が留まりました。

・思春期の間、家族に対する思いやりは変化がないか、低下する一方で、友達に対する思いは高まることが研究からわかっており、思春期の子たちにとって、友達は共感力を高めていく存在。

・友情は、単に共感を実践するだけの場ではなく、共感を伸ばすための場でもある。

・あるメタ分析から、質の高い友情を持っていることと共感力の高さは、相関することが分かった。

・友達がいる子どもは共感力を伸ばし、共感力の高い子は、友情の質を高めた。さらに、共感する能力だけでなく、人格もよくすることがわかってる。

一部を要約。

友達がいることで、共感力が伸び、
共感力を伸ばすことで、友情の質を伸ばす。

また、共感力が伸びることで、人格もよくするということです。

友達の存在って本当に大切なのだと痛感します。

不登校は増えている。

先日、不登校の児童が全国で34万人を超えるというニュースが報じられ、
学校現場でも話題になりました。


不登校の理由として、
「学校生活に対してやる気が出ない」(32.2%)が最も多かったようです。

これは、教師として本当に意識しないといけないことです。

学校の役割


「学校行きたくない ~不登校とどう向き合うか~」で榎本博昭さんは、
学校の役割として

①社会に出る前の準備期間を過ごす場
②最低限必要な知識や社会性を身に付ける場
③頭を鍛える場
④人間関係のスキルを体得する場
⑤心を鍛える場
⑥自分を知る場

の6つを挙げられていました。

本書では、学校以外の場所へ行くことも認めつつ、
学校に行くメリットにも触れていました。

学校でなくてもいい。同世代の子とつながる機会を作りたい。

書籍を読んだり、不登校のニュースを知ったりして思うのは、
子どもが同世代の子(友達)とつながる機会を
作ってあげたい!
ということです。

友達とつながることは、
子どもにとってメリットも大きいからです。

ただ、小さな世界の中の友達しかいない場合、
人間関係に悩んでしまうこともあるでしょう。

教室以外の友達
学年以外の友達
学校以外の友達
地域以外の友達

いろいろな場所に
友達を作っておくことは、
子どもを救うのですね。

最後に…

上でも触れた本の中に

「思春期の間、家族に対する思いやりは変化がないか、低下する」と
書かれていました。(再掲)

子どもが小さいうちはいいかもしれませんが、
大きくなってくると
家族では、役割が不十分な面もあるのです。(本書では、共感力の面で取り上げられていました。)

親としてそのことを自覚して、
子どもが同世代の子とつながっていく機会を
意識的に確保したいと思いました。

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