【本紹介】『能面検事/中山七里』考察
こんにちは 心陽菜紫です
今回は、中山七里さんの『能面検事』という小説を読んだ感想と考察について書いていきたいと思います。
流儀って字面からしてかっこいいよねっていう話です。
(感想を含め個人の解釈です)
能面刑事/中山七里
あらすじ
仕事がバリバリできるかっこいい検事が主人公です!
もう一回言います。かっこいいです笑
警察、検事、公安など組織の仕組みまでよくわからないなあと思いませんか?私もパッと思い浮かぶのはコナンくらい…でした。
正直、検事という職業の方たちがどういう組織なのかあまり詳しくありません。裁判で弁護士と反対の立場の人だよな~くらい。まさか、検察事務官という役職があるとも知りませんでした。
検察事務官?なにそれと思った方、ぜひこのミステリを読んでみてください。小説の中では難しい言葉も必ず登場人物のセリフで説明されるのでわかりやすいですよ!
感想・考察
(ネタばれあります。既読の方や、ネタをばらされてもかまわないよという方のみ読み進めてください。)
強い大人がやられて弱るという展開が中山七里さんらしいなあと思った。そして、私が大好きな展開でもある。つまりとても満足したお話だったということだ。続編、さらに最近は続々編も出たようなので、ぜひとも読んでみたい。
一つの事件のしくじりだけでそこまで完璧な能面になれるのかと少し不思議に思ったが、それだけ責任感があり、悔しかったのだろう。感情が乏しい無感情な人だと怖いが、感情はあるが表情に出さないように工夫しているのだったらかっこいいかもしれない。キャラクターが似ているのは、同じ中山七里さん作品『贖罪の奏鳴曲』の御子柴礼司と海堂尊さん作品『ジェネラル・ルージュの凱旋』に出てきた速水晃一だろうか。御子柴礼二は小説ではそれなりに感情も描写されているので、能面だと感じたのはドラマでの要潤の演技の印象からだろうか。
インスタグラムで交流のあるほかの方の感想や紹介文を拝見したところ、「忖度せず、遠慮せず、組織の色に染まらないのが素晴らしい。」という意見が多かった。社会人になるとそんなにも人に流されてしまうのか。と悲しくなったが、社会人になる前の私でも己の流儀を貫けるだけの度胸など持ち合わせていなかった。組織と聞いて真っ先に思い出すのが吹奏楽部だが、私は自分の流儀うんぬんの前に、我が強い人の意見を丸くおさめることで必死だったなあ。あ、でもそれは今回の一人一人が独立した機関という条件とはまた違うか。何かいい例があれば教えてください( ´∀` )
私も己の流儀を貫いていますっていうかっこいい大人になりたい。
以上、『能面検事』の感想と考察でした!
最後まで読んでくださりありがとうございました
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