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デザイナー就活生に伝えたい、ポートフォリオ選考の裏側。「LIFULL DESIGNの視点」イベントレポート【前編】

こんにちは、新卒デザイナー採用担当の中村です。

先日、デザイナーを目指す学生を対象としたイベント「LIFULL DESIGNの視点」を開催しました。トークテーマは、デザイナー就活では避けて通れない、ポートフォリオ選考についてです。この記事では、このイベントの様子を一部ご紹介します。

イベントの概要

イベントは、①シニアアートディレクターの三宅、②デザイナー(新卒2年目)の瓜田、③デザイナー(新卒1年目)の伊藤、④デザイナー採用担当の中村、の4名で進行しました。

大きく4部構成となっており、下記のような流れで進みました。本記事では、主に第2部「デザイン部の紹介とポートフォリオ選考の視点」について紹介します。

事業を、社会を、未来を、デザインする。

ポートフォリオ選考と一口に言っても、各社のデザイン組織が目指す姿によってチェックポイントは異なります(もちろん共通する部分もあります)。まずはじめに、シニアアートディレクターの三宅から、LIFULLが目指すデザイン組織についてプレゼンテーションを行いました。

三宅:LIFULLは「あらゆるLIFEを、FULLに。」を掲げ、事業を通じて社会課題を解決する企業です。そんな私たちLIFULLが考えるデザインについてをまとめた、LIFULL Design Philosophy を紹介します。

三宅:事業を、社会を、未来を、デザインする。そのためにデザイン部の戦略として、「Think, Make & Do.」を掲げています。
デザインの力で世の中の社会課題を解決するには、特定領域のクラフト力を高め続けるだけではなく、事業戦略やブランド戦略を理解し、ブランド・サービス・プロモーションなどあらゆる領域において企画の上流から参画し、発想・表現・実行することが必要です。このように広義のデザインを実践することを通して、「あらゆるLIFEを、FULLに。」を実現する柱の機能として成長させてきました。

イベント内では、最近三宅が手掛けたクリエイティブ事例をいくつか紹介しました。どれもデザイナーが企画の上流から携わった、社会課題解決型のサービス・プロジェクトです。詳しくは、ポートフォリオサイト「LIFULL DESIGN」をご覧ください。

ポートフォリオ選考の5つのチェックポイント

LIFULLのポートフォリオ選考においては、作品のプレゼンテーションとポートフォリオのクオリティという2つの視点とそれに紐づく5つのチェックポイントを設けています。

当日は、1つ1つのポイントについて、ポートフォリオ選考官を務める三宅が解説しました。普段なかなか聞くことのない、ポートフォリオ選考の裏側。参加学生の皆さんが、必死でメモを取りつつ、時にうなずきながら真剣に聞いている姿が非常に印象的でした。

1.作品のプレゼンテーション

まずは、ポートフォリオ内に収録されている1つ1つの作品についてです。
作品をチェックする際は、LIFULLデザイン部の戦略である「Think, Make, &Do.」に則り、発想力・表現力・実行力の3つのポイントでスキルを確認しています。

1-1.発想力

LIFULLのデザイナーに求められる「発想力」とは、事業戦略やブランド戦略・マーケティング戦略を理解して、ブランドやサービス、プロモーションのコンセプトやアイデア開発を行う力です。とはいえ、学生の場合、事業戦略に紐づいたコンセプト開発を行った経験のある方は滅多にいないのではないでしょうか。学生のポートフォリオにおける「発想力」の基準について、三宅は「作品の目的とアイデアの合致が大事」と説明します。

三宅:これまで様々な作品を拝見してきましたが、大きく分けて課題解決基点の作品と、自己表現の作品の2つに大別されます。課題解決基点の場合は、誰のどのような課題を設定しているのか。自己表現の場合は、どんな世界観を実現したいのか。いずれにしても、作品の目的がどこにあるのかという点を確認しています。そして、作品のアイデアによってその目的が達成されるのかという点も、必ず確認します。ポートフォリオの中に、目的と手段が合致していると言える根拠やそこに至った経緯があると、プレゼンテーションとして素晴らしいですね。リサーチやフィールドワークを基にした裏付けなどがそれにあたります。

1-2.表現力

三宅:「表現力」については、表現についてなぜそうしたのか説明ができているか表現へのこだわりが感じられるかアウトプットに圧倒されるか、という点を確認しています。また、LIFULLらしいポイントで言うと、幅のあるアウトプットができているかという点もチェックしています。デザインを「視覚・物・空間」のような分野に分けた時に、例えばグラフィック・インターフェイス・Web」といった作品がある場合、視覚という分野内でメディアを横断をしていると捉えます。「視覚⇔物⇔空間」など、分野そのものを横断をしているか、更には、ブランドデザイン、サービスデザイン、、コミュニケーションデザインなど、異なる領域でデザインをしているかという点もチェックしています。1つの分野や領域を極めていることも大事なので、横断していないことはマイナスではありませんが、分野や領域を横断しながら高い品質を保てている場合は素晴らしいと思います。

1-3.実行力

三宅:「実行力」については、主に2つの視点から確認をしています。1つは、プロセスを計画し、実⾏できているかということ。もう1つは、結果に結びつける⾏動が取れているかということ。後者について少し補足すると、制作の結果と振り返りが⾏われているかという点は確認しています。例えばサービスの場合は、プロトタイプを基にユーザーテストを行い、ユーザーの声を拾えているか、等です。ユーザーから良い反応が得られている場合は素晴らしいですが、評価が大事なのではなく、制作の目的が達成できているかどうかを拾いに行くという行為自体が非常に重要だと思います。

2.ポートフォリオのクオリティ

1つ1つの作品だけではなく、ポートフォリオ全体としての完成度も評価の対象です。ポートフォリオは、内容の分かりやすさ・見た目の美しさの2つのチェックポイントで評価しています。

2-1.内容の分かりやすさ

三宅:内容の分かりやすさは、エディトリアルデザインのスキルによって左右されます。まず大事なのは、ポートフォリオの構成。⾃分の強みや作品の特徴など、ポートフォリオを通じて何を伝えるかが精査されていると、ポートフォリオのコンセプトが明確になり、誰がみても伝わりやすいものになります。作品1つ1つについても、要点が分かりやすくまとめられていることは重要です。また、伝わりやすい言葉や文章量を決めるライティングスキルも内容の分かりやすさに直接影響しますね。

2-2.見た目の美しさ

三宅:見た目の美しさは、グラフィックデザインのスキルによって左右されます。ポートフォリオで伝えたい内容がきちんと伝わるよう、レイアウト、カラー設計、文字組み、作品イメージや写真の取り扱いといった部分で、うまく設計できているかどうかを見ています。

若手デザイナーを交えたトークセッション

三宅の解説によってポイントがインプットできた様子の参加学生。一方で、ポイントだけ説明を受けても、イメージが湧ききらない部分も多いはずです。そこで、後半戦では新卒2年目の瓜田と1年目の伊藤も加わり、彼らが就活生時代にLIFULLに提出したポートフォリオを公開しながら、チェックポイントに沿って解説を加えていきました。

LIFULLのデザイナーらしい共通点もあれば、全く異なるユニークな工夫やこだわりも明らかに・・・!登壇者同士の掛け合いからはデザイン部の日常が垣間見え、あっという間の楽しい時間となりました。

トークセッションの様子は、記事の続編をご覧ください。

満足度100%!参加学生の声の紹介

はじめて開催した今回のイベント。実施後のアンケートでは、参加学生全員から最高評価である「5:大変満足」という回答をいただきました。

アンケートに記載いただいた声をいくつかご紹介します。

「ポートフォリオ選考のポイントが整理されており、その中身についても根拠が分かりやすく説明されていたのでとても参考になりました。」

「社員さんが学生時代にどのような考えをもってそのポートフォリオを制作したのかと、そのポートフォリオの評価について当時の選考官から解説があり、今後のポートフォリオ制作において大いに参考になった。」

「制作プロセスに対してポートフォリオの細部まできちんと見てくださり、評価していただける印象を抱いた。」

「「何を見ているか」に加えて「なぜ見ているか」という面まで言及されておられたのが良い学びとなりました。」

さいごに

いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したポートフォリオ選考の基準は、LIFULLのデザインの考え方に基づいた独自の内容ですが、他社の選考にも共通する部分もあると思います。
デザイナー就活で避けて通れないポートフォリオ制作。少しでも、今後の制作のヒントになっていると嬉しいです。

関連記事 ※本記事は【前編】です
イベントレポート【中編】
イベントレポート【後編】

関連情報
LIFULL 採用サイト
LIFULL DESIGN(ポートフォリオサイト)
CCO(Chief Creative Officer)インタビュー


人事本部 新卒採用グループ
デザイナー採用責任者
中村 美咲(Twitter:@misakinkmr)

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