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事業再生の実際

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実体験として事業を再生した経験に基づいて、その時に得られた学びや実際の出来事について書きます。
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2022年9月の記事一覧

事業再生のこと−25

事業再生のこと−25

突然思いもよらない不況がやってきて全く売り上げの目処が立たなくなった。
売上が3割も減って、このままじゃ会社が潰れてしまう。
周りの店も次々と閉店してゆく。どうすれば良いのだろう?
途方に暮れてどう手をつけて良いのかわからない。

●「売上」に気を取られて肝心なものが何かわからなくなる

好調だった時に資産を残せていたならそこまで焦らなくて済んだかもしれない。
でも時に不況は突然やってくる。
不況

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事業再生のこと−24

事業再生のこと−24

企業の倒産件数が再び増加に転じている。
もう少し我慢すればきっと景気が良くなる、と考えた企業経営者を裏切り、
2023年の景気の先行きは怪しい。

●マーケットが変わる、マーケットを変える

これまで事業を拡張できたのは以前のマーケットから別のマーケットに変更したからだった。おそらく同じマーケットにしがみついたままだったら事業は失敗し、私たちは路頭に迷っただろう。
今はあの頃とは様相が違う。
あの

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事業再生のこと−23

事業再生のこと−23

何度でも問題は繰り返し起こる。
何度でも状況は悪くなる。
痛い思いに耐えなくてはならない。
にっちもさっちも行かないな、と考えてしまう。
手強い壁に立ち向かわなくてはならない。

●倍返しだ!

どこかで聞いたようなセリフ。
痛快極まりない逆転劇は見ていてスカッとする。
思いも寄らないところからホワイトナイトが現れる。
いやいや、それは本当は物語の中の話だけではないぞ。
物語の中の話だと思っている

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事業再生のこと−22

事業再生のこと−22

小さな努力が実を結ぶ。というけれど、本当にそうだろうか?
手続きや数字のチェックをきちんとしなければ、どんなに努力をしていても実は結ばない。
それは努力を「額に汗すること」だと勘違いしているのかもしれない。

●必要なのは問題を見つけ出して先手を打つこと

仕事の上で1番のリスクは「楽観的であること」。
楽観的であることは問題が目の前にあるのに見過ごすことになるからだ。
見過ごさないで対処するため

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