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【後編】LIFFT定期便第1回・やぎバラ育種農園さんとのインスタライブ

11月5日にLIFFTの上甲と工藤がやぎバラ育種農園の2代目園主・八木さんにインタビューを行ったインスタライブの様子をお届け。インスタライブ中、「八木さーーん!」と呼びかけるコメントが来るほど、気さくな人柄も魅力的な八木さん。

前編では八木さんが育てるバラへの愛情やオリジナル品種へのこだわりを中心にお伝えしました。後編の今回は、八木さんが考えるバラの魅力から始まり、家で花を生けるときのTipsや視聴者の方からいただいた質問もご紹介していきます!

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Profile:八木勇人さん

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静岡県菊川市あるやぎバラ育種農園の2代目園主。広島県にある今井ナーセリーで1年間の研修を経たのち、お父様がやっていた今の農園に入って15年がたつ。約3000坪の面積で30種類の農園オリジナルのバラを栽培。ジャパンフラワーセレクションや日本バラ切花品評会などで数々の賞を受賞している。

What's LIFFT?
産地さんと提携・協業することで、よりよいお花を花屋のデザイン性をもって提供するオンラインサービス。LIFFTをより知っていただくため、東京・中目黒に実店舗「LIFFT Concept Shop」も構えている。11月からは新らたに定期便サービスを開始。コンテンツリッチなジャーナルも付録され、これまでの花のサブスクにはない、花のある時間をご自宅でより一層楽しんでいただけるサービスとなっている。

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日々変化するバラが「100点」になるタイミングを見逃さない

工藤:ここで改めてバラの魅力をお聞かせいただければ。

八木:バラの魅力、いろいろありますね!例えば香りのよさ。香りがあると少し日持ちが悪いものが多い気がしますが、それを超えるような魅力が香りのあるバラにはあると思います。あとは、自宅で飾っていて「あれ、このバラは昨日よりもちょっと開いてきたねぇ」とか、変化が楽しめるところも魅力ですかね。

上甲:お花屋さんをやっていると、日持ちについて聞かれることが結構多いです。けど八木さんのお話を聞いて、そんなに日持ちはしなくても香りがあったり、美しかったり、表情をすごく変えたりとか、それぞれ魅力があってこそ作られているんだなと改めて思いました。

八木:固い蕾の方が長く咲くからいいってばかりでもなくて。バラの茎にしっかり栄養を蓄えていない状態で出荷しちゃうと、どうしても首が下がりやすくなっちゃうんです。その花の魅力を出せるタイミングで収穫して届けてあげられるように、なるべく毎日花の様子を確認しています。

上甲:品種によって最適な状態で産地さんはお花を出荷されているっていうことですね。サービスを通してそういうところも皆さんに伝えられるといいなと思います!

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特別なことは必要ない。カジュアルに楽しむ花のある生活

工藤:ここからは、実際にお花が好きで飾られる方たちに向けた視点でご質問させていただければと思います。八木さんはご自宅でバラを飾るときにどういった花瓶を使われていますか?

八木:えっとね、うちは子どもと一緒に食べたプリンの空き瓶に飾っていたりします(笑)そういうのも結構楽しいです。特別花瓶らしい花瓶はないかもしれない!

上甲:いいですね、僕らも花を飾るときに意外とコップを使ったりとかします!必ずしも花瓶じゃないっていうのはありますよね。

工藤:また、ご自宅で花を楽しむときに長持ちさせる秘訣を教えていただけますか?

八木:うちがやっているのは、
   ①切り戻しをしてあげる
   ②洗ってきれいな状態の花瓶に入れてあげる(水の吸い上げをよくするため)
   ③水に栄養剤を入れてあげる
   ④直接強い光や風が当たらないところに飾る
ってことぐらいかな!

上甲:「切り戻し」は茎の先をちょこっと切る作業ですね。毎日水を替えたり、花瓶をきれいにしたり、基本的なことが大事っていうことですね!

八木さんへの質問が視聴者の方からも続々と

工藤:ここからは視聴者さまからいただいた質問をお聞きしていきます!まず、オリジナル品種の名前ってどうやって決めているんでしょうか?

八木:例えば「ラロック」は花が何に見えるかイメージして、岩や音楽のロックから連想させていって決めました。「ユニヴェール」は真ん中の緑のしべに吸い込まれそうだなぁと思って、フランス語で宇宙という意味のユニヴェールに。「ヤギグリーン」なんかは、ものすごいきれいな緑ができたのでぜひ自分の名前を付けたいと思って(笑)なかなか決まらないこともありますが、こうやってイメージから付けていきます。

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工藤:なるほど、いろんなところから着想を得て決めているんですね!さまざまな名前が出てきましたが、続いて人気のバラの色はどれかっていう質問もいただいています。

八木:「シュエルヴァーズ」とか「ヴァーズ」みたいなくすみ系の色?は人気があると思ってる!(笑) 前に「この花枯れちゃってるよね」って言われたことがあったので人によってはそういう風に見えてしまうかもしれないですけど、これはこれですごくきれいな花なんです。

上甲:これは枯れではなく品種特有の色味であることも花屋としては伝えていかないとと思っています。染料による染めじゃなくて育種だからこそ、この絶妙なニュアンスカラーができていますよね!今後「こんな色が作りたい!」ってあったりしますか?

八木:最近ちょっとやっているのがオレンジ。すっきりしたオレンジじゃなくてちょっとくすんだオレンジを作りたいなと思って探しています。期待していてください!

工藤:楽しみですね!今回、コメントで「なかなか機会がない中、生産者の方にお話が聞けてすごくよかった」という声が一番多く寄せられていて。八木さんとお話しできてよかったです!

丹精込めて八木さんがつくったオリジナルローズが初号を飾ったLIFFT定期便はこちら!世界に一つしかないバラから着想を得て、「私らしさ」をテーマにクリエイター書き下ろしのエッセイやショートストーリーなどを収録したジャーナルも一緒にお届けしました。信頼の置ける提携農家から直接仕入れる上質なお花のアソートセットと花の知識やコラムなど暮らしのヒントが詰まったジャーナルをお届けします。


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