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お金の探究の旅路Season5「お金と投影について」書いてみました。


はじめに

先日、2018年から始まったお金の探究の旅路についてまとめた記事をアップしました。

今回は、現時点でSeason4まで公開している旅路のSeason5について書いていきます。これは、2023年の時のことでした。

振り返って探究テーマをつけるとすると、「お金と投影」と呼べるかなと思います。もし言い換えるならば、「マネーワーク提唱者ピーターカーニックについて」と言ってもいいかもしれません。

「お金と投影とは?」

ここからは、私が2023年に行ってきた探究について紹介していきます。2023年はズバリ、ソースプリンシプルの提唱者であり、マネーワークの提唱者でもあるピーターカーニックについて色んな角度から学ぶことに集中した時期と言えます。そのピーターの探究テーマの一部にあるのが、今回テーマ名としてつけた「お金と投影」なのです。

ピーター・カーニックとは?
ソース・プリンシプル &マネーワークの提唱者・創始者

スイスのチューリッヒを活動拠点とする。「人とお金の関係」、そして、最近は「アイデンティティと起業家精神」に関する独創的な研究とワークショップでよく知られている。1980年代初頭からマネーについての現象学の研究を行い、プレゼンテーションや小グループでオリジナルな研究を実施。ジュネーブでMBAを取得した後、企業の管理職向けのトレーニング、リーダーシップ教育、戦略立案プロセスを支援するビジネスを展開。1987年、企業や非営利組織向けの財務と組織の独立コンサルタントとして活動を開始。1994年、自身の研究を土台に、最初の「マネーについてのワークショップ」を開始。1999年にMoney & Business Partnershipに関する新しい国際会議をスタート。2009年、500人を超える起業家、及び会社や団体の創設者を対象とした調査を行い、ソース・プリンシプルに関するアイデアの精緻化を開始した。 著書:『30 Lies About Money: liberating your life, liberating your money』(現在、邦訳中)

少し説明します。

マネーワークはピーターの「愛からビジネスを創作するには?」というビッグ・ピクチャーのもと、「マネーは私たちにどんな影響を与え、私たちはマネーからどんな影響を受けているのか?」という問いに基づく探究から生まれてきたものです。

こちらから引用

投影というキーワードは、彼の探究の旅路の中に出てきます。

探究を始めて7年が経ったある日、ピーターは「マネーとは何か?」という問いにたどり着きました。

その答えは百人百様です。例えば、「マネーとは自由である」「マネーとは安心である」「マネーとは不安を作り出す」「マネーとは汚い」「マネーとは選択肢を生み出す」など。人は多様なことをマネーに映し出している(投影している)ことが分かりました。

ピーターは、人々がマネーに対して、「様々な投影を行っており、その投影について無自覚であることが多い」ことを発見しました。さらに、その投影の結果、本来自分が持っているアイデンティティを失っている状態にピーターは気付いていきます。

例えば、「マネーがあれば、束縛を受けず、自分が思うままに振る舞うことができる。つまり『自由』に生きることができる」と無自覚的に思っている人を思い浮かべてみてください。この場合、本来は私たちの中にある「自由」というアイデンティティを、マネーの側に預けてしまっている状態が生まれていると、ピーターは見ています。

本当は「自由」というアイデンティティは自分の中にあるのですが、マネーに「自由」を投影することで、自由というアイデンティティと自分とのつながりを断っているということです。言い換えると、「マネーがあれば自分は自由になれる」が、「マネーがなければ自分は自由ではない」という思い込みです。

こちらから引用

何となく投影の意味が分かったでしょうか。

では、次にこの投影をどうすればいいのか?本記事では割愛しますが、気になる方はこちらの記事に説明が載っていますので、ぜひご参照ください。

実際に私が行ってきたこと

ピーターと吉原史郎さん

2023年の私は上記のような「お金と投影」について、時にはピーター本人から直接聴いたり、同年PKSプラクティショナー(※)になった吉原史郎さんと活動を共にする中で、理解を深めてきました。

PKSプラクティショナーとは?

Peter Koenig(ピーター・カーニック)氏が開発した「マネーワーク」と「ソースワーク」を十分実践でき、人に伝える能力を有している人のことを、「ピーター・カーニック・システム プラクティショナー」と呼んでいます。「ピーター・カーニック・システム プラクティショナー」は、The "Done" Processを経て誕生し、世界中で活動をしています。

※「ソースワーク」のプラクティショナーでなくても「マネーワーク」のプラクティショナーにはなれますが、「マネーワーク」のプラクティショナーでなければ、「ソースワーク」のプラクティショナーにはなることはできないという決まりがあります※

こちらから引用

また、ピーターが自身のマネーの探究について様々な情報を公開しているHPがあるのですが、ここからいくつか内容を記事化することを通じて学んでいきました。

それはこんな記事たちです。

いずれも、DeepL翻訳をつかって行った簡易翻訳で読んだので、どこまで意味を掴めているかは自信がありませんが(汗)


これら色んな方法で「ピーターについて、マネーワークについて」学んでいった結果、気づいたことがあります。

「お金と投影」についての最大の気づき

その気づきとは、こんなことでした。

私たちは本来は「何かを実現するという力」を持っているが、システムに適応して生活してくる中で「お金が何かを実現する力を持っている」という思い込みとしてすり替わってしまった。その結果として「お金がないと◯◯できない=実現する力が私にはない」という思い込みを多くの人が持ってしまっている

そして、そこから転じて、お金は、誰もが自身の持つ創造する力を「取り戻す」ことによって不要になっていく、言い換えれば、「お金のいらない世界」「誰もが自身の持つ創造する力を信じることができている状態」は表裏一体なのではないか?

言い換えると、お金は、誰もが自身の持つ創造する力を「取り戻す」ことによって不要になっていくということ。

これは裏を返せば、誰もが自身の持つ創造する力を「取り戻す」ことなしに、お金をなくそうとしても道理に合わないため実現しえない、ということだと言えます。

詳しくはこちらの記事に書いています。

この表裏一体説は、個人的に腑に落ち度が高いですし、こう思えたことで、人がやりたいこと・夢といった類のことを実現できるようになっていくことが、お金という仕組み自体・その未来に影響を及ぼす行為であると発想が繋がったのは、個人的に大きなことでした。

少し過去の話をしますが、私は、20代〜30代前半にかけて、「精神的成熟」「自己実現」「頭心体をトータルで磨く」といったテーマで探究実践・ビジネスしてきました。本質を求め、生き急いでいたように思います(汗)

その後、探究実践・ビジネスとしての対象が個人から会社組織にシフトし、「ティール組織」に出会い、主には組織の構造面について探究実践していったのですが、一方で、あえて以前のテーマの1つといえる「個人の内面」にはフォーカスしないようにしてきました。

その作戦は例えば、集中しているからこそ構造面・文化面のパワフルさについて理解がぐぐっと深まり、手触り感も高まるといったメリットにもつながっています。とはいえ、その後、構造面だけにフォーカスしてアプローチすることの限界(矛盾といえるかも)を感じたのですが、そこで出会ったのがソースプリンシプル・マネーワークでした。

これはあくまで私の主観ですが、表裏一体説に行き着けたおかげで、これまではある種遠ざけていた過去の経験(過去に支援してきた様々な個人・プロジェクト)を、最新の私の観点に基づいて統合的に捉えることができるようになったと言えそうです。

さいごに

過去と今がつながるだけではなく、当時は盲点だった・なかなか意識できていなかった要素も含んだ上でより統合的に探究実践できている、のが面白いなぁと感じています。

こうなれたことで具体的にどんなインパクトがあるのか?については、まだわかりません。

今回書いた記事の次のSeasonである、2024年が終わった頃に振り返ると「こういうことが繋がっていたかも」と思えるかもしれません。その振り返る時を楽しみにしたいと思います。

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