「ソースプリンシプル」にまつわる本を読み始めてお金観の探究が始まった〜その5〜マネーワークやってみた編
はじめに
2022年から始まった私のお金にまつわるInner Journey(内面の探究)season3について書き始めています。前回の記事はこちら。
今回は、そもそもこのJourneyが始まるきっかけとなった本『WORK WITH SOURCE(日本語訳:すべては1人から始まる――ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力』のPart3で紹介されている「マネーワーク」について取り組んだことを紹介します。
マネーワークとは乱暴にまとめると、「お金という共同幻想に無意識のうちに明け渡してしまっている自分のパワーを取り戻す」ためのワークとなります。
このあたりの補足を書いた記事はこちらです。
マネーワークと私
その年の2月頃に書籍を参考にマネーワークをやろうと試みたのですがイマイチできないで終わりました。
ほぼ同時期に、英書『Work with Source: Realise big ideas, organise for emergence and work artfully with money』を翻訳出版された令三社の方々が「Work With Sourceラボ(WWSラボ)」を立ち上げられました。これは期間限定(2022年3-8月)のラーニングコミュニティであり、日本語版出版に向けた活動を通して、参加者とともにこの書籍を学びを深めるための場です。具体的には、日本語版の草稿を共有いただき、事前に読んだ上で月1ペースでオンラインで集まり、感想や翻訳チームからの溢れ話を共有してもらうといったことを行なっていました。
この会でちょうどPart3を扱う会になったのが6月で、その時に令三社のメンバーの1人の青野英明さんがマネーワークをガイドしてくれました。このガイドのおかげで私は「おぉ!」と感じる学びを得ることができたのです。
マネーワークの大まかなプロセス
この時点では青野さん以外のマネーワークガイドを受けたことがなかったので、共通しているのか、違う点はあるのか分かりませんでしたが、この時のガイドから捉えるに、プロセスは大きく2つに分けられるように思います。
最初のステップが「自身の身体感覚が伴う、お金に無意識に投影している観念を見つけ、フレーズ化する」こと。
そしてその次が『「見つけたフレーズを実際に口に出す&違ったバージョンをつくり、再び口に出す」といったプロセスをその時に湧く身体感覚や感情を確かめながら取り組むことで、お金に対して無意識に感じている感覚に焦点があたり、結果として力みが緩んだり、安心感、気楽さ、楽しさといった感情を感じるようになる』こと。
そして、それぞれのステップを進めるための具体的なワークがある、といった形だと私は捉えました。
ワークを行なって発見したこと
無意識の前提
自分のお金についての価値観が浮かび上がる問いに答えることで浮かんだものの一部が以下です。
書籍の中では、お金との関わり方について追いかける人・遠ざける人・洗濯機といった3タイプが紹介されているのですが、こうやって見つけた中で、本人目線でポジティブなものとネガティブなものの数がどちらが多いかなどで判断するそうです。
この時の私の場合は同じくらいだったのでその視点でいうと洗濯機タイプとなりそうです。(マネーライフストーリーをやった時は遠ざける人だと思ったのでこのあたりはより精査が必要なんでしょうね)
私にとってビビッときたフレーズ
この素材をもとに今回取り扱うフレーズを絞り込んでいくわけですが、私の場合はいろいろ掘り下げてみた結果、
「私は思想や世界観を発信するには実績が十分ではない」
と感じていることに気づきました。
実績が十分ではない
それを私は無意識に、お金を稼いでいる量で判断していて、「実績が十分=お金持ち」という謎の紐付けがされていました。
言い換えれば、お金に「発信していいという条件・権利・力」を投影している、というわけです。
だからこそ、相対的にみた自己評価は実績が十分ではないから、思想や世界観をSNSなどで積極的に発信できていない、となるのです。
このフレーズに気づいた時、涙が出るような感覚がしたことを覚えています。
このように身体感覚が伴うフレーズを見つけることができたら、今度はそれを実際に何度も口に出してみます。そして、都度、体の感覚を感じてみます。
私の場合はこうです。
「私は思想や世界観を発信し続けるのに実績が十分ではない」
次に、このフレーズの最後にさらにワンフレーズ追加してみます。
「私は思想や世界観を発信し続けるのに実績が十分ではない。そしてそれでOKだ。」
こちらも何度も口に出し、都度、体の感覚を感じます。
この先については、体の感覚を先行させながら、OKだというニュートラルな表現から「最高だ、大好きだ」といった自分に合ったポジティブなフレーズで最大限の表現へと移行していきます。
一連のプロセスが終わると、次はもともとのフレーズで「ない」ことになっているものを「ある」に変えた上で引き続き同じプロセスを行います。
「私は思想や世界観を発信し続けるのに実績が”十分ある”」
最後が変わっているのにお気づきでしょうか。
1つのフレーズについて「ある」と「ない」の両極を必ず取り扱うのがマネーワークなのです。
そして、一度見つけたこのフレーズを毎日5分程度唱えるということが大事だそうです。
ちなみに私はその後、継続はしなかった記憶があります 汗
さいごに
このワークを進めていく中で、両親のそれぞれのお金観が伺えるようなエピソードがいくつか浮かんでいました。こういう呼び水になるのも価値の1つですよね。
ワークをやった後の後日談ですが、当時、特に差し迫った課題感がなかったり、ワークを継続していなかったからだと思いますが、その後大きな変化のインパクトがあったかというとその記憶はありません。