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自己変容というプロセスを促進する上で必要不可欠な要素を磨くことができた理論とツールとは?

そもそも自己変容とは?ということから話す必要がありそうなテーマとなりますが、私の現時点での自己変容の定義はこちらです。その上でのこの記事となります。

はじめに

9年前の今日は、統合アイデンティティを実現する・自己探求型リーダーの「変革の時」を「自己統合の技術」で支援するといったテーマの学校「アイダモン」第1期がスタートした日だったようです。

64名もの方に受講いただき、なんと会場は日本科学未来館でした。(ここが借りられるとは知りませんでした)

私は立ち上げ協力をさせていただいたので、この日を迎えることができて感動したことを覚えています。

私は、1期を立ち上げ、その後は引き継ぎ、その後は遠くから見守っていました。

現在は「アイダモン」という形は実施されておらず、ものすごく進化していたコンテンツ・形になっています。正直、追いつけていません(汗)

私にとって最もインパクトのあったツール

当時の「アイダモン」では自己統合のためのさまざまな技術が紹介されていたのですが、私にとって最もインパクトがあったものが、「メンタルグローブ」という内的世界の捉え方と「インサイトマップ」というツールです。

メンタルグローブとは?

「アイダモン」コンセプトブックより

私の解釈になりますが、今自身が感じている葛藤は、「〜したい私」と「〜したくない私」という2つの動機を持つ私が互いに引っ張り合っているから生まれています。この次元だけで捉えると、分かれているように感じるため、苦しい感情も湧くでしょう。

ですが、「〜したい私」と「〜したくない私」の動機を掘り下げていくと、実は別の次元、言い換えれば統合された後の1人の私の望みに行き着くといったら信じられるでしょうか。

言い換えれば、目の前の葛藤は、より統合された私が引き起こしていると言えるのです。

すごく簡略化した説明になりますが、上記の右側の図がその様子を表しているものとなります。

私はこの捉え方と次に紹介する「インサイトマップ」というツールをたくさん実践してみることで、「葛藤すること」がネガティブな体験ではなく、ワクワクする体験に変わっていきました。

インサイトマップとは?

2015年当時から進化しアプリ化したインサイトマップ
当時は紙のシートに記入したり、トークンを置いたりしていました

インサイトマップがどういうツールなのか、私のバイアスにはなりますがこのような効果が得られるツールです。2015年当時のメモからご紹介します。

葛藤しているが故に行動力・決断力が落ちてしまう状態を根性論だけで行動へと駆り立てるのではなく、写真のようなマップに記入していくプロセスを通じて自身の顕在的な思考と、潜在的な思考、そして感情を棚卸しし、客観視し、「なにがこの葛藤を引き起こしているのか?」の理由・目的が分かるようになる。
 
そして、だからこそ、不必要に自分を責めることなく、「結局、どうしたいのか?」を選ぶことができる。
 
そして、「モチベーション上げなきゃ!」ではなく、自然と実践したくなる行動が導き出すことができる。

こちらの説明では「行動を導き出す」ことで締め括られていますが、それはあくまで最初のステージとなります。そこからさらに深掘りしていくことで、「私が私を何者と捉えているのか」「これまではこのような者だったが、これからはこういう者でありたい」ということも見出せるツールとなります。そのあたりの紹介はまた別の機会に。ここではインサイトマップに取り組むといっても2つのレベルがあるんだなぁくらいに思っていてもらえたらと思います。

インサイトマップをやり続けることで得られたこと

実際のやり方は、すごくシンプルにいうと、手順にしたがってシートを埋めていくというプロセスになるのですが、当時の私にとっては色々なテーマで何度もやってみることで、自身の意識・感覚に変化が起こっていくことに価値を感じていました。

当時の私の感想を載せます。

私には「ネガティブな捉え方をしてはいけない。したくない。」という思い込みがあることによって見えていないこと、気づいていなかったことがあったのですが、
 
インサイトマップを何枚もやっていくにつれて、(インサイトマップは、葛藤や止まる行動など1つずつにたいしてシートを使って取り組んで行くものなのです。)
 
「ネガティブ自体に良い悪いはない」という捉え方が自然にできるようになってきて、だからこそ、自身のネガティブもフラットに観れるようになってきました。
  
「現在地は、こうなんだね。で、どうしたいの?」という風に、変な感情に左右されずに受け止められるようになったのは大きいことだなぁと思います。
  
なぜならば、自分にこのように接することができるということは、誰かにも同じように接することができるからです。
 
人の話を聞く際に、人は自然と自身の価値観と照らし合わせて聞いてしまうのですが、そうすることで、良い悪いを作ってしまうことがあります。
  
ですが、それがあるとフラットに聞けません。
 
フラットに聞いてもらえないと人は本音を話しにくくなっていくと思います。

この感想に書いてあるように、偏りの場所だけではなく中庸の場所に立てるような意識、スペースを育むことができたというのも成果の1つです。

また、このシートをやるたびに、自分に対する発見「お!」という感覚を得ることができ、それがある種、快感になっていきました。

当時、自分を理解したいという強烈な意欲があった私にとって日頃感じている何気ない葛藤のすべてが、自己発見の入り口にすることができるインサイトマップは最適なツールでした。

ベーシックなマップは16マスなのですが、そのシートを50枚以上やりました。言い換えると、50個以上の葛藤を紐解いていったわけです。

そのプロセスの中でそれまでは嫌な感覚が強かった「葛藤」が楽しいもの・喜びにつながっているもの、と捉えられるようになりました。

また、他に得られた感覚があります。

それは、目標達成・夢を叶えるといった行為に対する感じ方の変化です。

「やりたい!叶えたい!」という感覚が、高いところに背を伸ばすような上へ上へというイメージだとすると、

インサイトマップを繰り返すことで育まれたものは、料理につかうボールの一番底に落ち着くイメージ、「どこからいっても、結局ここなんだなぁ〜、という脱力感が伴う感覚」でした。「やるぞ!」というより「でしかないよね」というある種、淡々とした感覚になったことを覚えています。

また、これは言い換えると「想いが湧き上がる」という感覚ってこういうものなんだ、と気づかせてくれたものでもあります。

さいごに

インサイトマップを繰り返すことで育まれた

・葛藤を楽しめる感覚の芽生え
・中庸マインド(いい意味でどちらでもいい)の醸成
・想いを叶えることへの脱力感の獲得(目標達成、自己実現という選択肢が増える)

といった3つの成果は、この記事に書いている自己肯定感(自分肯定感)の世界から自己実在感への世界へ引っ越すプロセスが適切に進む上での必要不可欠な土台だったように思います。(他にも不可欠だと思っている要素に身体知性、身体感覚の発達があると捉えています)

今回は、たまたまSNSの思い出機能であがってきた9年前の今日が「アイダモン」1期スタート日だった、ということをきっかけに関連記事を書いてみました。

もしインサイトマップに興味を持った方がいれば、こちらからぜひ見てみてください。


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