見出し画像

書籍『モバイルボヘミアン』を初めて読んだ当時の感想を見直して思ったこと


はじめに

2017年の4月に出版された『モバイルボヘミアン』という本があります。

本田直之さんと四角大輔さんという、当時の時点ですでにそれぞれ確立したライフスタイル・ワークスタイルを持つ2人が「モバイルボヘミアン」という『「仕事」のためだけに生きるのではなく、「好きなこと」を中心に据えながら、旅するように働き、暮らす、自由な生き方』を送るための具体的な方法について紹介しています。

今回は、当時この本を読んだ時に書いた感想を久しぶりに見直して面白かったので、引用すると共に今思うことも書いていきます。

当時の感想「ホームパーソンのいる人生」

このカーペットとクッション懐かしい!当時住んでいたシェアハウスで撮影したもの

原文のまま載せています

書籍「モバイルボヘミアン」を読んで、すごく興味深かったし、そういうこういう生き方をしていきたいし、すでに実践できていることもうまく言語化されていると感じた。

かなり、オススメです。

ただ、一方で自分が求めている生き方そのものすべてがここに表現されているわけじゃないなって感じて、当たり前なのだけど!そのギャップは何だろう?って考えてた。

そこに自分の理想の生き方のヒントがある気がしたから。

そこで1つ見出したのはモバイルボヘミアンは個力を最大化・自由化することだなってこと。(とはいえ、本質はこういう価値観・生き方を持つことの提案なので、あくまで私の受け取り方)

で、私としては確かに個力を最大化・自由化したいけれど、その先に個人だけで生きることを望んではいないのだなと。

個として立ちながらも、その上で、自分の家族も持ちたいし、家族のような仲間とつながっていたい。

本の中で著者の四角さんが書いていた「ホームプレイス」という言葉がある。

ホームプレイスとは、心の故郷であり、自分が生きるうえでよりどころになる場所のこと。自分の生まれ育った土地や、実際の故郷でもないし、働くためだけに住んでいる場所でもない。自分自身を取り戻すことができ、もっとも安心して暮らせる場所のこと。

私はこの言葉にインスピレーションを受けて「ホームパーソン」というフレーズが浮かんだ。

その意味は、血のつながりのある家族ではないけれど、関わることで自分自身を取り戻すことができ、安心して一緒にいられる人のこと。

ホームパーソンとは、何かを話そうとしなくても、沈黙であっても、ただそこに安心と豊かさを感じられる人のこと。

そんなつながりを持てている。

また、ホームパーソンとそれぞれの人生の旅の報告をし合い、またそこで次の旅のヒントを得る時間があること。

これは自分にとって重要なファクターだなと感じてる。


気になるものがあったらものすごく近づいてみること。そうすることで同じと違いが見えてくる。気になるものはあいまいな自分の輪郭をハッキリさせてくれるキッカケなのだ。

モバイルボヘミアンの特長は以下の3つだという。

・ワークスタイルではなく、ライフスタイルを基準に住む場所を選ぶ
・旅するように生きる
・仕事とプライベートの垣根をなくす

私はここにもう1つ

・ホームパーソンと呼べるつながりがある

というのを自分の理想のスタイルだと置いておきたい。

今思うこと

モバイルボヘミアンの3つの特長のうち「旅するように生きる」はコロナ禍では制限されましたが、総じて年々多くの人にとってますます憧れられるものというか、求められるものになってきたように思います。

また、昨今のコミュニティブームや、一匹狼のようなリーダーたちもコラボレーションする機会も増えているところから、当時の私が思った「ホームパーソンと呼べるつながり」を求める度合いも大きくなっているのではないでしょうか。

2017年当時の自己評価

振り返ってみると、2017年当時は1年の半分をフィリピン、残りの半分を日本で生活and仕事していたので「旅するように生きる」と「仕事とプライベートの垣根をなくす」は実現できていましたね。

「ワークスタイルではなく、ライフスタイルを基準に住む場所を選ぶ」という点については少し考えてみると、「こういう風に生きられたら面白い」を叶えられる仕事やワークスタイルをやれていましたし、そのために最適な場所には住めていたので、結果として叶っていたのだなと今、気づきました。

「ホームプレイス」については見つけることができていなかったように思います。

また、私が勝手に考えた「ホームパーソン」については、当時は家族のような仲間と一緒に仕事をしたり、生活を共有していたので、当時の私にとってのホームパーソンが間違いなくいましたね。

今の自己評価

あれから7年が経った今、「旅するように生きる」は物理的に旅をしていなくても認められるのであれば、当時と変わらない感覚(行きたいと閃けば、実際に行きたいところに行っている)ですし、

「仕事とプライベートの垣根をなくす」については、当時があまりにも一体化させすぎて無自覚なストレスもあったのですが、垣根がない状態とちゃんと自分を守るために境界線をつくれるといった、それしかない状態というより選択肢を持つことができているといった意味で質を高めることができたと個人的には思えます。

「ワークスタイルではなく、ライフスタイルを基準に住む場所を選ぶ」についても、当時と仕事内容など変わっていることもありますが、より自由に場所に縛られない形にできている、という意味では進化したように思えます。

「ホームプレイス」についても、当時は思えていませんでしたが「私が私と居る時間」がまさにホームプレイスとは?の定義に書かれていたような感覚を得られるものなので、少なくとも1つは見つけることができた、と言えます。

最後、「ホームパーソンと呼べるつながり」については、正直一番進化したかもしれません。そういう存在の数は増えましたし、コミュニケーションを取る頻度が圧倒的に増えましたね。これはひとえに、私自身の人間関係に対する進化がそのまま現れているように思えますね。

さいごに

いや〜、振り返りって大事ですね。

総じて、以下の特長の「それぞれが成熟していっている」という自己評価を得ることができました。

・ワークスタイルではなく、ライフスタイルを基準に住む場所を選ぶ
・旅するように生きる
・仕事とプライベートの垣根をなくす
・ホームプレイスがある
・ホームパーソンと呼べるつながりがある

また、何よりも心の自由度・開放度も増していることにも気づきました。

こういった自身の成長や発達に意識を向けると、あたたかいものが込み上げてきたり、自分を誇らしく感じられたり、総じてエネルギーが高まりますね。

また、お世話になった方々・仲間達への感謝の気持ちも湧いてきます。

そういった感覚をしっかりと味わっていくと、これからどうしていきたいかが浮かび上がってくることが多いので、その時間をとりたいと感じるいいきっかけとなった今回の投稿なのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?