個人的にドンピシャな書籍「Regenerative Leadership」読み始めました。
はじめに
先日こんな記事を書きました。
ここで登場する書籍「Regenerative Leadership」が非常に興味深かったので、DeepL翻訳を駆使しながら友人数人と読み進めていくことにしました。
この書籍のChapter1はこちらのサイトから無料ダウンロードできます。ご興味ある方はぜひダウンロード&DeepLをかけて読んでみてくださいね。
ちなみに、一般社団法人 Ecological Memesの代表・発起人である小林泰紘さんが翻訳を進めているそうなのでいずれ日本語版が出版されるようです。
今回は、Chapter1を読み、感じたことについて書きたいと思います。
この書籍について
まずこの書籍について簡単に紹介します。
出版日:2019.7.9
著者:
(1)Giles Hutchins
(2)Laura Storm
Amazonの書籍紹介文和訳(DeepL)※一部、安易な和訳が相応しくない重要コンセプトだと感じる箇所は英文のままにしています。
Chapter1の要約
・現在、私たちが直面している広範な問題には、深い根本的な原因がある
・歴史を遡ると人類は自身を自然の一部とみなしていた時から(1)約1万年前以降(2)約500年前以降の2段階を経て、自然や神、女性と分離・支配しようしてきた。
・フランシスベーコン、ルネデカルト、トマスホッブズ、アイザックニュートンもその傾向に貢献してきた。
・現在の一般的な世界観は、心を自然から切り離し、自然を我々人間にとって価値があるかどうかという点以外、搾取する対象とみなしている
・最初に問題を作り出した時とは異なる意識で前進しなければならない
・左脳と右脳、自身の内面と外面、男性性と女性性、人類と自然を再接続/再統合していくことがこれからのリーダーに大切
・生命に内在するパターン、関係性、エネルギー、洞察力、知性を読み取る方法を思い出すこと、あるいは学び直すことが重要。この生命の論理との再接続なくして、よりバランスのとれた構造や首尾一貫したビジネスパラダイムへの道を見出すことはできない。
Chapter1を読んで感じたこと
・内容によれば1万年前、500年前のいずれの人間の変容も、きっかけは自然環境の変化(気温の低下)だった。人間自体が意識を変えなければならない状況だと気がついて数十年がたっている近現代もそのきっかけは地球環境の変化からきている。これらを鑑みると、人間の進化は地球と不可分であり、共同創造とさえ言えるのではないかという、ある意味当たり前に思えることを感じた。
・現代の一般的な世界観についての記述は、ケン・ウィルバーの言うフラットランド(※)に通ずると感じた。
・OUTER AND INNER SUSTAINABILITYという表現が素敵だ。また、INNERの方を表すキーワードにHEARTだけではなくGUT(腸、内臓の意。意訳して肚としておきたいところ)があるのもいい、というか「そうでなきゃ」と感じた。
・Lauraが深く関わってきた2009年のCOP15に至るプロセスはエゴ塗れの運営だった一方で同じく参加したパリのCOP21は全く異なるプロセスで、対話・透明性・パートナーシップ等があり、この2つのプロセスの移行は様々な種類の変革プロセスの手本になると書いてあるのを読み、ぜひ知りたいと感じた。
・人間の直感ってすごいな。私がregenerativeというテーマに知覚が開いたそもそものきっかけは2010年に3ヶ月滞在したハワイ島のオーガニックファームでの体験でした。この時に気づいた現代社会の歪みの真因とこれからどういう意識で取り組んでいけばいいのかの2点は、この本ほど解像度は高くないものの一致していたんです。そういう意味ではレベルの高い復習ができたようでした。当時の私は体験の中である時、ぶわっと閃いてある程度までは一気に言語化できた流れがあったため、人間の直感はすぐには言語化できなくても必要なデータが一気に届けられるものでもあるのかな、という意味ですごいなと感じたのでした。
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もしこの時の体験・気づきに興味がある方はこちらのnoteをご覧ください。写真入りで紹介しています。
終わりに
このネタは2週間で1つのChapterを読んでいくというペースになるかと思いますがコツコツ書いていこうと思いますのでお楽しみに。
続きはこちらから。
気になった方は原著に直接あたったり、以下の参考動画&記事をご覧ください。今の時代に重要だと感じるリーダーシップ、ぜひ一緒に学んでいきましょう。
(1)著者との対談動画(和訳つき)
【日本語字幕付き】Talks with Giles Hutchins - Regenerative Leadership/共生・繁栄型のシステム変容を生み出すリジェネラティブ・リーダーシップの本質とは?
(2)日本語記事「リジェネラティブ・リーダーシップ ー自然の叡智と再生型のシステム変容ー」
続きの記事はこちら
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