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noteを始めました!自己紹介をさせていただきます
こんにちは!近藤悟です。
私は首都圏で生活をしている60歳台の男性で、職業は自営業。
社会保険労務士として年金の相談員。
ファイナンシャルプランナー(FP)としては、年金を中心としたライフプランや、FP資格取得講座の講師を務めてきました。
それでは時系列で自己紹介をさせていただきます。
少し長くなりますが、よろしければお付き合いください。
社会保険労務士試験に合格するまで
私は大学を卒業してサラリーマンになりました。
お給料は世間並みだけど比較的安定した仕事だったので、長く務めることは十分に可能でした。
ただ私自身は、定年までサラリーマンを続けることは無理だと思っていました。
それは、私には協調性がないという致命的な欠点があったためです。
実際、若い頃はそれほどでもありませんでしたが、年齢を重ねるにつれ同僚や先輩との付き合いを避ける傾向がでてきました。
また立場が上がるにつれ部下も増えたものの、そうした方々との接触も面倒になっていたのも事実です。
心を病むことはなかったものの、定年まで我慢を続けるのはきついなと感じていました。
そこで30歳前から将来のことを考え、いくつもの資格への挑戦を始めています。
もっとも最初は「資格を取りたい」だけで、資格に「独立できる資格」と「独立できない資格」があることに気がついていませんでした。
むしろ、最初は独立できない資格ばかりに目を向けていたようです。
ようやく「独立できる資格」が必要と考えたのが30歳代前半で、挑戦したのが「社会保険労務士」です。
社会保険労務士の資格取得を目指す場合、一般的には通学または通信の講座を受講します。
独学も可能ですが講座受講が資格取得の早道であることは間違いありません。
私は首都圏に住んでいたので選択の幅も広いはずで、実際に私が選んだのも通学の講座でした。
ただ、お金に余裕がなかった私は、できるだけ安い費用で資格取得を目指そうと考えていました。
結果として選んだのは有名な資格の学校ではなく、いわゆるカルチャーセンターです。
先生はとても良い方でしたが、資格の学校のように受験対策がしっかりと確立されているわけではありません。
費用こそ他の通学講座の2割~3割で抑えられましたし、実務の話を聞く機会もありましたが、受験対策としては心もとありませんでした。
そこで私が考えたのはカルチャーセンターの講座を、私自身の勉強のペースメーカーにすることでした。
たとえば「国民年金法」の授業の時は、その10倍以上の時間をかけて「国民年金法」の勉強時間を確保するというものです。
当時の私は仕事がとても忙しく勉強時間を作れない状況でした。
ただ幸いなことに、自宅から職場までの通勤時間が往復3時間以上だったので、その時間を勉強にあてることができています。
また、この時ばかりは協調性がないという短所を長所に変えることができました。
私は誰かと一緒に通勤するという習慣がありませんでした。
そのため通勤時間をごく自然に勉強時間に変えることができています。
疲れて眠ってしまうことはあったものの、勉強時間を確保できたおかげで1回で社会保険労務士試験に合格することができました。
余談ですが、同じ資格試験に何度も挑戦する方がいます。
社会人が挑戦する資格試験は、忙しい時間の合間に勉強するというのが普通なので仕方ありません。
ただ現実問題として、資格試験の合格の可能性がもっとも高いのは最初の受験。
2度目や3度目の挑戦になると合格確率はどんどん下がってしまうことが多いようです。
これは社会保険労務士試験だけではなく、多くの資格試験に共通するように思われます。
これまで私が知り合った人の中には、社会保険労務士だけではなく中小企業診断士や宅地建物取引士に複数回挑戦した方がいます。
こうした方々の大きな特徴は、受験が年中行事化しているということです。
資格を取りたいと思っても、何回も受験を重ねるとモチベーションが落ちてきます。
そうすると資格を取ることではなく、試験に「参加すること」に意義を見出すことになってしまいます。
どうしても資格を取りたい方は、極力1回目で合格してしまう。
あるいは〇年以内に絶対に合格する。
期間を定めて強い気持ちで試験に臨むことが大切になってくるように思われます。
運命を変えた独立開業講座
社会保険労務士試験に合格した私が次にしたことが独立開業講座への通学です。
私が選んだ独立開業講座は著名な社会保険労務士の先生が主催するものでしたが、当初の意に反して講座への参加が私の将来の方向性を大きく変えることになりました。
ところで、社会保険労務士の業務は大きく分けて労働分野と年金分野になります。
そして、ほとんどの社会保険労務士は労働分野に進みます。
その理由ははっきりとしています。
労働分野は税理士と同じように企業と顧問契約を結んで業務を行います。
1件当たりの顧問料は高額でなくても、顧問先が数十件、数百件になれば入ってくる報酬は大きくなります。
また社会保険労務士の仕事はルーティンワークの類が多いので、ある程度の実務経験を積めば安定収入を継続的に得ることができます。
一方の年金分野は、制度がややこしく見直しも多いのが特徴です。
また基本的には企業ではなく個人が対象になるので、労働分野と比較すると得られる報酬も少額になります。
労働分野と年金分野を比較すると、報酬面では圧倒的に労働分野に利があるため、ほとんどの社会保険労務士は労働分野に進出します。
もちろん、私も労働分野に進むことを考えていました。
社会保険労務士試験でも年金分野はとりわけ苦手としていたので、年金からは一刻でも早く離れたいとさえ思っていました。
さて、将来は独立して顧問先を獲得することを夢見ていた私でしたが、その考えを根底から覆すことになったのは、その著名な先生の一言でした。
先生は講義中にある言葉を受講生に投げかけます。
それは「社会保険労務士は誰の味方なのか」という質問です。
多くの受講生は「社員のため」と答えますが、先生は次に「社会保険労務士は誰に雇われているんだ」とさらに言葉を投げかけ、最後は次の言葉で締めくくります。
「社会保険労務士は誰に雇われているんだ。社長だろ。たとえば、気に入らない社員がいて、社長からクビにしたいと相談されたらどうするんだ。そんなときは合法的な理由を見つけて社員を解雇する。それが社会保険労務士の仕事なんだ。」と語られています。
受講生に本音で様々なことを伝えるのが講座の人気の理由の一つで、先生の言葉は、当時としては真実だったのかもしれません。
でも私は理想を求めていました。
独立開業講座に最後まで通い続けたものの、社員を解雇するのが社会保険労務士の仕事だとは思いたくはありませんでした。
そして、独立開業講座が終わりを迎える頃には、社会保険労務士としての独立開業を半ば諦めてもいました。
FP資格を目指す
そんなときに届いたのが一通のDMです。
DMの封筒に書かれていたのは、ある資格学校の名前と「Wライセンスを目指してみませんか」という文字。
封筒に入っていたのは、ファイナンシャルプランナーの資格講座の案内でした。
当時のファイナンシャルプランナーはアメリカから入ってきたばかりの民間資格で、私は名前さえ聞いたことがありませんでした。
またDMを送ってきてくれた資格の学校は、かろうじて名前を知っているという程度の会社でした。
さらに受講料は20万円超。
手を出してはいけないと思いながらも、労働関係の仕事をする社会保険労務士の仕事に疑問を感じていた私にとって魅力的な資格にも映っていました。
そこで考えたのは他の学校でファイナンシャルプランナーを目指すことで、有名だった資格の学校を訪ね、ファイナンシャルプランナーの資格講座の有無を確かめました。
その学校での返事は「うちではそんな訳の分からない資格は取り扱っていない」という回答。
他の学校についても、案内書などで探してみましたが結果は同じです。
資格の知名度は低い。
有名な資格の学校ではない。
受講料はかなり高い。
それでもWライセンスの言葉に魅力を感じていた私は、その資格の学校の講座に申込みをしました。
私がその講座に通った時の受講生は約30名。
構成は、生命保険会社や損害保険会社、あるいは不動産関係に携わる人がほとんどでした。
また資格関係では税理士を取得している人が多く、社会保険労務士はいなかった記憶があります。
講座テキストは今のような冊子のテキストではなく、手作り感満載の加除式のファイルでした。
もっとも講師陣はいわゆる受験対策の先生ではなく、各界で活躍されている実務家の方々。
それだけに今の講座では得られないような、実務に精通した先生方の生の声を聴くことができました。
なお、余談ですが講師の方々の多くが、その後、日本FP協会で重要な役割を担っています。
また「うちではそんな訳の分からない資格は取り扱っていない」と言っていた資格の学校も、数年後にはファイナンシャルプランナーの講座を開設していますし、私自身も一時期その学校でFP資格取得講座の講師を務めています。
私がファイナンシャルプランナーの資格を取得したときは、訳の分からない資格。
それが今では人気資格の上位にランクされるほど有名な資格。
隔世の感があります。
年金の専門性を高める講座を受講する
さてファイナンシャルプランナーの資格取得後、私にはある考えが思い浮かんでいました。
キーワードはまさにWライセンス。
社会保険労務士とファイナンシャルプランナーの資格で、何かできないかということです。
そして考えたのは社会保険労務士としては年金、ファイナンシャルプランナーとしてはライフプラン、2つを融合させて仕事をしたいと思うに至りました。
ただ社会保険労務士の資格はあるものの年金は大の苦手。そこで次にとったのが別の学校に通うことでした。
その学校では社会保険労務士を対象に、年金の専門家を養成する講座を開講していました。
受講料は決して安いものではありませんでしたが、テキストが素晴らしく、講師の方々も実務家を中心として一流の方々ばかりでした。
この講座で約10か月間学び、あらゆる機会を捉えて年金相談の実務を重ねることで、苦手の年金をある程度のレベルまで引き上げることができました。
このとき私は40歳を過ぎていました。それでも独立開業はまだ早いと考えていました。
社会保険労務士とファイナンシャルプランナーの資格を取得して、多少の実務経験を積んできました。
また、その過程で既に独立開業した方々と巡り合い、多くのことを教えていただきました。
そこで共通していたのは、独立開業してまともに歩んでいけば3年程度で「飯が食える」ようになる。
でも言い換えれば3年は収入がほとんどないことも覚悟しなければいけないというものでした。
残念ながら私には3年間、無報酬で過ごせるほどの蓄えはありませんでした。
もう少しお金をためてから独立をしよう。そう考えた私が次に選んだのが、講師になるための勉強でした。
私が独立開業後に考えていたのは、相談業務と講師業務と、そして運が良ければ執筆業務です。
この中で社会保険労務士としては、年金にかかわる相談業務。
ファイナンシャルプランナーとしては、ライフプランにかかわる講師業務をしたいと思っていました。
講師を養成する会社で学ぶ
そこで選んだのが主にファイナンシャルプランナーを対象に、講師を養成することに主軸を置く会社です。
この会社で約2年間、先生の講師業務に関わるお話を伺い、模擬講義を行わせていただきました。
また、この会社は模擬講義のレベルが一定程度に達したら、実際に講師の仕事も紹介していただけるという稀有な会社でした。
この時、私は40歳台後半。
資金がたまったことから、いよいよ独立開業を果たすことになります。
私が通っていた年金の専門性を高める講座は既になく、講師を養成する会社も活動していないようですが、何れも貴重な経験でそうした点で私は運が良かったのかもしれません。
独立開業から現在まで
独立開業後は、社会保険労務士として金融機関を中心にいくつかの場所で年金相談を約15年間してきました。
数えたことはありませんが、1年間でお会いするお客様は500人以上なので、少なくとも5,000人以上のお客様の相談を承ってきています。
一方、ファイナンシャルプランナーとしては約10年間、主に講師業務をしてきました。
ライフプラン関連のセミナーだけでなく、ファイナンシャルプランナーの資格取得講座の講師にも携わっています。
ほとんどが1日6時間のセミナーで、これまでに約900回の講師業務に携わってきました。
では、現在はどうでしょうか。
まず、家庭の事情で講師業務は独立開業後10年で終止符を打たざるを得ませんでした。
講師が話す内容はオンリーワンのものなので、他の講師に代わることができず、一度仕事を受けたらキャンセルすることはできません。
また、講師は遠い場所に行くことも往々にしてあります。
私の場合、家から近い場所で仕事をする必要があったため、これはとても難しい事でした。
一方、年金相談は少ないとはいえ年金を専門にする社会保険労務士はいますし、私が行く場所は自宅からそれほど離れてはいませんでした。
そこで、講師は辞めても年金相談員は引き続き行ってきましたが、次に私に降りかかってきたのが大病です。
私は50歳台中盤で病気になりで手術をし、約3か月の入院生活を経験しています。
一時期は生死の境を彷徨う状態で、入院後約3週間はベットから離れることができず、2か月半は食事もなく点滴だけで命を保っていたようなありさまでした。
幸い再発する病気ではないので現在は普通の生活をしているものの、私自身のライフプランに対する考え方は大きく変わりました。
社会保険労務士は続けようと思えば高齢でもできる仕事で、私が知っている社会保険労務士の中には90歳を過ぎて現役だった方もいます。
私も高齢になっても仕事を続けるのは当たり前と思っていましたが、大病の後は60歳を過ぎたらできるだけ早い段階で仕事を離れ、悠々自適は無理でも、節約しながらのんびり過ごしたいと考える様になっていました。
そこで63歳を迎えた時に、年金相談の仕事を辞め、社会保険労務士会を退会します。
また、ファイナンシャルプランナーの資格こそ維持していていますが、こちらも開店休業の状態です。
ただ、講師として10年、相談員として15年。
この間に得た知識や経験は、まだ私の中に残っています。
そこで、体力と気力が残っている間は、ブラッシュアップをしながらさまざまな情報発信を続けていきたいと考えています。
よろしければ末永くお付き合いください。
とても長くなりましたが、これで自己紹介を終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。
私が保有する資格の主なもの
サーティファイド ファイナンシャル プランナー(CFPⓇ)
1級ファイナンシャルプランニング技能士
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