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個人力 やりたいことにわがままになるニューノーマルの働き方 ~自分のありたい姿の実現のために 3章 「個として協働する」~

今回ご紹介する本:澤円著 「個人力 やりたいことにわがままになるニューノーマルの働き方」 ※今回はAudibleで聞きました。3章 「個として協働する」

こんな方におススメ
・本当にやりたいことがあるのに現状でとどまっている人
・やりたいことが見つからない人
・ニューノーマルの働き方に対して興味がある人
・自分に付加価値をつけたいが、方法がわからない人

図2

各論 第3章「個」として協働する 読解します。

 これで本書の読解は最後になります。前回、前々回を含めて読んでいただければ、本書の良さがわかるのではないかと思います。個人で稼ぐ時代と言われて久しいですが、具体的に何をやろうか迷っている方におススメです。きっと本書が、個を前回にした生き方を後押ししてくれると思います。それでは読解始めます。

コミュニケーションのあり方の変化

 著者はこれからの時代で、コミュニケーションのあり方が変わっていくと予想しています。以下のようになるそうです。
【今まで】
・会社に特化したコミュニケーション(単一の価値観に従う)
【これから】
・個がともに手助けをしながら有機的につながっていくコミュニケーション(複数の価値観が混ざり合う)
このような変化の中、自らが情報を発信し続けていくことが強く求められます。自分に何ができるか、何ができないか。それを常日頃から発信していくことで、有機的なネットワークの構築が進むのです。

情報に対する価値が変わっていく

 今はそこら中に情報があふれ、ヒトが情報に飽きる時間が圧倒的に速くなっているそうです。人類生誕から今日に至るまでの時間を24時間とすると、現存する全情報の90%は最後の2秒で生まれたそうです。個々人が情報を発信できるようになり、情報の爆発が加速したそうです。情報過多の時代において、人々が情報に飽きるスピードが圧倒的に速くなっている著者は指摘します。このような中で、責任感を持って情報を発信するべきだと著者は説きます。
 その責任感とは、"誰かを幸せにする情報発信を心がける"ということです。そんな情報発信を続けていれば、共感する人たちが集まり、助けてくれるようになります。

コミュニティが自分の情報発信の背中を押してくれる

 これからの時代はコミュニティへの参加も以下のように変化してくると著者は言います。
【今まで】
コミュニティに自分が合わせる形で参加していく。典型的な例として会社や地域コミュニティが挙げられる。
→ 価値観が単一なので、定年などコミュニティを抜けると一気に何もない自分に気づく恐れがある。
【これから】
自ら探してコミュニティに参加していく。
→ 価値観が多様であり、様々な学び、気づきを得る。

コミュニティにおいては、主体的に動くべし

 SNSのタグやオンラインサロンなどの集まりも、コミュニティの一つなんだそうです。緩く有機的に人々とつながり、価値を自主的に提供することが幸せの秘訣です。
 このようなコミュニティの良さは、アウトプットに関して非常にハードルが低くなることなのです。つまり、発言や価値提供に対して、「自分もやっていいんだ」という安心感があります。どんどん自発的に価値提供し、価値提供に慣れておく。この繰り返しで自身を高めることが出来るようなるんだそうです。
 コミュニティへの参加、コミュニティの立ち上げの秘訣も、情報発信に尽きるそうです。こんなことにハマってる、こんなことをやっている、こんなことが出来る。このような自己開示に対して人がどんどん集まってくるのです。
 もはや会社にコミットしているだけでは安泰だという時代は終焉を迎えました。コミュニティに積極的に価値提供できる場をいくつも持っておくだけでも、会社がなくなった時の心理的な安定はとても高くなります。積極的にコミュニティに参加していきたいですね。

時間とエネルギーを注ぐ選択肢を持つ

 継続的な収入を得るために会社は便利な拠り所です。ただし、これからの時代では、会社外のコミュニティに複数所属しながら、そこでマネタイズしていく(収入を得ていく)必要があります。
 例えばA社に30%、B社に20%Cコミュニティには20%...といったように複数のコミュニティに対して時間と労力を注ぐことが大切なのだそうです。これは、シリコンバレーでは一般的な価値観になっているそうです。

"与える人"であり続ける

 Beingに則って明確な自分を確立したら、コミュニティの中では常に価値を与え続ける人であることがおすすめなんだそうです。ギブ&テイクの際に、ギブを続ける人が長期的に見て成功するのだとか(自己犠牲的な方法ではなく、自分の価値を与える目的と意味を理解したうえで与える必要があるそうです)。

これからの"与える人"の特徴はスキル、知識、エネルギーを持つ人

 与える人の定義は、昔と今とでは以下のように異なるそうです。
【昔は】
物質的なものを与える人だった。なので土地やお金など物質的に豊かな人のみが与える人になることができた。
【今は】
スキル、知識などの価値を与える人に変わった。なので自分のありのままに、提供できる価値を与え続けていくことが大切だそうです。

これからの時代、最も汎用的なスキルは?

 最も汎用的なスキルとは"最上級の「ありがとう」を言えること"なんだそうです。これはつまり、人に助けてもらうスキルと言い換えることができます。"コミュニティを立ち上げる"、"個同士で繋がる"には必須スキルだといいます。自分ができることは限られています。苦手を自分でやる必要はありません。苦手分野は人に助けてもらうべきなのです。コミュニティの中で求められる価値を、自分の得意スキルを発揮して提供していく。それぞれの尖った部分でお互いの穴を埋めていく。これが理想的なコミュニティとされています。

他人に寛容になる

 人のやることなすことを批判していくと、コミュニティ全体が新しいことに挑戦する気力がなくなっていくそうです。なので、他人に寛容になり、失敗するリスクを許容できるコミュニティ作るべきです。失敗を許容することで、失敗の可能性は高まります。しかし、思わぬイノベーションを起こす土壌を作ることができるのです。まずは人のやることに対して「いいね」から始めること。そうすれば組織は活性化していきます。そして何よりあなた自身に「一言目にネガティブなことを言わない人」という素敵なタグが付くのです。

個として社会貢献に乗り出す

 会社で働くことも社会貢献です。しかし、毎日を漫然と働いていると社会貢献をしている感覚がなくなるのではないでしょうか?これは言われたことをやらされているような感覚に陥ってしまうためです。
 しかし、会社を経由せずに自分自身が個として社会貢献をすれば自分自身が世界に対して価値を提供しているという確かな満足感を得られるそうです。これは自分の人生を自分でコントロールしているのだという確かなグリップ感にもつながります。
 この活動を通して、副次的な効果としてその社会貢献の活動がビジネスになることもあるでしょう。しかし、これはあくまでも副次的な効果であり、大切なのは自分が社会貢献をしているという確かな感覚なのです。

主語は I > We

 自身が個として活動、社会貢献するにあたり大切なことがあります。それは主語を"私"にすることです。どいう言うことか?
 普段から使用する主語を"私"に変えるということだそうです。これによって自分の人生を自分でコントロールしている感覚を高められるのだそうです。
 これを例えば"私たち"、"うちの会社"、"この地域"、などWeの性質を持つ主語に切り替えてしまったら、自身の価値観、意思を集団に埋没させてしまうリスクがあるのです。なので、自分が何をしたいのか、どういう意思を持っているのかを明らかとするためにも主語は私とするべきなのです。

Beingを定義し、私を主語とし、価値を社会に与え続ける人生を送る

本書を通して学べること。明日から心掛けることはざっくりまとめると以下の通りです。
【その1】
Being, 自分のありたい姿を想像し、言語化して定義していく。
【その2】
自分のありたい姿に則った活動をし、その取り組みを発信することで社会に価値提供をする。
【その3】
できないことはアウトソーシングする。そのためにも自身の詳細を発信していく。
【その4】
コミュニティに積極的に参加する。時には自分でコミュニティを作る。
【その5】
他人に寛容になり、新しいことに挑戦し続ける。

感想

 本書を通して、これからの不安定な世の中を乗り越える考えから、必要とされるマインドセットを多く学ぶことができました。個の力を磨くために、自分のありたい姿を定義していく。これを自分ができていなかったこと。情報を発信できていなかったことを痛感しました。これからの時代を生き抜くために、積極的に情報発信を行い、様々な価値観、得意分野を持つ人たちとつながっていきたいと思いました。
 非常に多くのことを学べる書籍だと思いますので、興味のある方はぜひご一読(audible版ではご視聴)をおススメいたします!




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