見出し画像

生活期のリハビリとセラピストの技量

新潟市の脳卒中後遺症に特化したリハビリ(公的保険外サービス)
LIFE CREATE(ライフクリエイト)代表 大和隆紀です。

先日、生活期のリハビリの効果、即時的な変化について疑問視する意見をいただきました。

以下に脳卒中治療ガイドラインの内容と私見を述べさせていただきます。

生活期の脳卒中リハは効果がないのか?

結論から言うと、効果はあると考えます。

維持期(生活期)リハビリテーション
グレードA
①「回復期リハビリテーション終了後の慢性期脳卒中患者に対して、筋力、体力、歩行能力などを維持・向上させ、社会参加促進、QOLの改善を図ることが強く勧められる。
②そのために、訪問リハビリテーションや外来リハビリテーション、地域リハビリテーションの適応を考慮するよう強く勧められる。

脳卒中治療ガイドライン2015〔追補2017対応〕

また、私見として、
10代~60代は伸びしろがありますし、
体の使い方が好ましくない(誤った使い方を学習してしまっている)方については修正できる可能性があります。

さらに、これは脳卒中の方だけでなく、
パーキンソン病、脊髄小脳変性症などの神経難病の方にも言えることですが、疾患そのものによる身体機能・動作能力の低下ではなく、
廃用症候群(活動することの少なさが原因で生じる、全身の器官・機能に生じる心身機能の低下)が少なからず存在しています。


イメージ:加齢・廃用・疾患そのものの影響と現象・パフォーマンス

つまり、
体の使い方を修正したり、
活動量を向上させることで改善を図れる可能性がある
と考えられます。

では、どうしたら良いのか?

リハビリを進める上で、
この可能性、修正・改善可能な部分があるか否か、
セラピストが見極められるかどうかが1つ大きなポイントになります。

きちん見極め、妥当な方法でリハビリを進めることができれば、自ずと改善していくでしょう。

見極めることができるセラピストは
修正・改善可能な部分について見出すことができるだけでなく、
「なぜ、現在の状態になっているのか?」
見当がついていたり、考えることができているはずです。

なぜ、現在の状態になっていると考えられるのか?
どこをどうすれば改善していくと考えられるのか?

急性期、回復期を経て、
生活期に至っている方は確認してみると良いでしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?