ハイパー・ケアマネ!柔道整復師からライフケアへ【社員インタビュー】
こんにちは。ライフケア・ビジョン広報室の三宅です。
今回は、ライフケア・グループで働く素敵な社員さんを紹介すべく、インタビュー企画です!
未経験でケアマネジャーとして入社されたSさん。入社から1年経っての感想や、異業種出身から見た介護の現場についての想いをお聞きしました。
異業種からの転職。介護現場に飛び込んだのは40代
―――これまでの経歴は?
整骨院を経営していた親の影響もあり、柔道整復師※として20年弱、整骨院を経営していました。閉業など紆余曲折あって、デイサービスの機能訓練指導員※として介護の道に入りました。
それから2つほどデイサービス事業所を転々とした後、ライフケア・ビジョンに未経験のケアマネジャー※(以下ケアマネ)として2022年に入社させていただきました。
※柔道整復師 骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷という急性・亜急性のケガや痛みに対し、投薬や手術に頼らずに手技を用いて治癒に導く技術を持つ人。国家資格。 公益社団法人日本柔道整復師会HPより引用
※機能訓練指導員 デイサービスなどで高齢者の身体的機能の改善や減退を目的とした訓練を行う専門職。デイサービスでは必ず配置を求められる。
※ケアマネジャー 介護支援専門員といい、要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じ、介護サービスを受けられるように介護サービス等の提供についての計画(ケアプラン)の作成や、市町村・サービス事業・施設、家族などとの連絡調整を行う専門職です。
―――機能訓練指導員からどうしてケアマネに??
2つ目の職場で資格の取得を進められたことがきっかけです。
膨大な知識量が必要な試験もさることながら、合格後の実務研修がすごく大変でした。
研修帰りの電車で毎回「こんなん自分向いてないなぁ…」ってうなだれて。やっとの思いで資格証をいただきました。
資格証をいただいても、自分の中では明確にケアマネをやる!という意志はなかったものですから、前の会社でも機能訓練指導員のままデイサービスに関わって仕事をしていました。
不思議と人の縁が重なりライフケアへ
そんな時、ふとライフケア・ビジョンのケアマネジャーの求人広告が目に入ったんです。以前の同僚が働いていることを耳にしたことがあり、50代の未経験でも行けるのかな?と思って彼に探りを入れたんです。
そしたらすぐに「大丈夫ですよ!!まかしといてください!」と鶴の一声が。早急に取り持っていただけることになりました。
背中を押されるどころか崖から落とされた気持ちですが(笑)チャレンジしてみたいと思って、面接に臨みました。ちょうど一年と少し前、この部屋で面接したことが懐かしいです。
これまでは自分の夢で突っ走ってきました。けど不思議と人の縁が重なったように思います。この年齢で未経験で採用までしていただいたんでね。
もうこれは当然覚悟きめて働こう!と思いました。紹介していただいた元同僚にも感謝しかありません。
あと、もう一つご縁を感じることとしては、いろいろあってはっぴーらいふの過去サイトを見たことがあって。その社長の笑顔に衝撃を受けました。若くてエネルギーがあって。人柄も感じられてすごいインパクトがあったんです。
その時にはっぴーらいふのことを知りました。それ以降、全くこの記憶は忘れたままこの会社に入社したんですが、会社のことを知っていくにつれて、あ!この会社や!って記憶が戻ってきました。思い返すと初めての出会いですね。
1年間働いて、ケアマネは自分をマネージメントする仕事
―――初めてのケアマネ、1年間働いてみていかがですか?
この仕事を1年続けていて感じたこととして、例えば朝出社しました。毎日朝からルーチンで同じ業務1つ1つこなしていくような1日を過ごしていくわけではないんです。一応、月初めには給付管理※の業務、半ばから後半にかけて利用者さんの状態の確認、モニタリング※をしていくという流れがあります。
けれど、やっぱり何が起こるかわからないのが介護の現場ですね。たとえばその日急に利用者さまに急変や救急搬送があったら、それに対応しなきゃいけない!ということも連続であったこともあります。
急な仕事が飛び込んでこない月だと、今月は穏やかに過ぎたなぁ、っていうことだと思うんですけど、なかなかそういう月は少なくって。
決まったリズムがないので、イレギュラー業務を優先しながら通常業務をこなすことを繰り返しています。それを1ケ月単位、1週間単位、毎日。自分のスケジュールをどうマネージメントしていくかっていう課題が大きいですね。
※給付管理 介護保険サービスの利用にあたってサービス提供側が国保連に介護給付を請求する重要な仕事です。
※モニタリング ケアマネジャーはケアプランと呼ばれる介護サービスの計画を作り、同じ介護サービスを提供し続けるわけではありません。日々変動する高齢者の状態に合わせ、最適なケアプランを提供するために1~3ヶ月に1度の頻度で利用者さまの状態を確認・観察することが求められています。
「1年間同僚にたくさん助けていただきました。」
―――働きやすさってどうですか?
未経験での入社なので当たり前なんですが、最初の頃は自分の中で仕事をどういう風に進めていくのかもわからない。膨大な知識を頭の中に詰め込んで仕事しないといけないなか、同僚はじめ主任の方々にもわからないことを繰り返し聞いたりしながら、とにかく覚えることが多くて大変でした。
今は3施設の利用者さまのケアプランなどを担当しています。
そのなかで本当にありがたかったのは、人に恵まれていたことですね。
前任の管理者や現在の主任ケアマネ、周りの職員さんにたくさん支えていただきました。
本当にこの方々の元で、仕事を教えていただいてるっていうのがすごく勉強になると実感しています。なんとか1年以上ここで続けることができるのもスタッフの皆さんがいらっしゃるからです。本当にありがとうございます。
利用者さまからいただいた、「年賀状の心配ができるとは思わなかった。」
―――やりがいについてお伝えください。
ケアマネのやりがいって、本当に難しいんですよね。
例えば、物を作って、購入されたお客様に喜んでもらうという仕事でもない。何かをして、大きな対価が来るという、そういう仕事でもないです。
じゃあ、何がやりがいかというのは、正直なところ、今のところすぐには答えは出ないですね。
ひとつこれかな、というエピソードがあります。去年の7月頃に入居された方のモニタリングに11月ごろにお伺いした時です。その方はずっとお一人で山奥に暮らしていらっしゃったんです。
入院とかも繰り返したり、持病の心不全があって、お体にも不安を持ってらっしゃった。そんな方がご縁があって施設に入居されたんですね。
そのときにぽろっと一言こぼしたんです。年末に「お正月や、年賀状の心配をできるなんて、夢にも思ってなかった。」って。
要は、ご自身では相当体調にも不安があったと思うんです。そんななか、「また来年の年賀状を出さなきゃな」っていう心配ができるっていう、それほど喜ばれてたんですね。
それをお聞きしたときに、すごく嬉しかったんです。施設の中で安心して生活ができてるんだなっていうのがすごくその言葉で伝わったといいますか。
ほかにもね、「まさか、年越せるとは思わなかったな」「雪のないお正月って初めてだから楽しみだわ」って言って、笑ってらっしゃったんですよ。
山奥で、おひとりで暮らし続けて。冬といえば、雪に埋もれているのに。今年は雪の無い大阪での正月です。
そのとき、あ、それがやりがいの1つの現れなのかなって感じました。あたたかい言葉、表情っていうような、それをいただいてとてもうれしかった。
ケアプランを作って実行しても、それがなんというか、目に見えて成功したっていう問題でもないじゃないですか。
僕はそれまで17年間整骨院をやってきたので全く違うあり方だと思います。施術によって痛みが取れた、こういうことができるようになった。それを自分で見て、事実がやりがいとして伝わってくるんです。
でも、介護ではやりがいというのは見える形ではないです。
自分の中では、おそらく言葉でのコミュニケーションであったり、何かのそういう利用者さまの気持ちの変化であったり、そういうところが何かうまいこと作用した時っていうのが、仕事のやりがいにも続いてくるのかなと思います。
僕、実は「お客様のために」という言葉が嫌いなんです。
―――これからの目標をお聞かせください。
僕はもう55歳ですから、仕事人として一生懸命全力疾走ができるのも、もう限られた時間で。今は仕事人として第四コーナーを曲がっているイメージを持っています。今までの人生を振り返ったら、いろんな後悔を抱えながら生きてきました。
残りこの第4コーナーをまがって、ここの会社で、今与えられた仕事を、とにかく一生懸命やりたいなって思っています。今、一生懸命生きてくことが勤めなのかなと。
自分の中で一つ決めていることがあって、
例えば、よく聞く言葉に「利用者さまのために」ってあるじゃないですか。
業種は違っても、例えば「お客様のために」とか。
僕ね、この言葉が大嫌いなんですよ。要はお客様だけのためになるんやったらいいのかと。
じゃあ、お客様以外の人には どんな振る舞いでも構わへんの?っていう部分が残ってくると思うんですよね。
介護は入居者さまのためでもあるけど、ご家族さまのためでもある。当然、多職種で関わるのでいろんなスタッフが関わり、さっきの年賀状エピソードのように、喜びを分かち合う私たちのためでもあります。
今の目の前の利用者さまのためだけではなくって、全て自分が接する人にとって 気持ちよくお付き合いをしていきたい。それは利用者さま、スタッフ、ご家族様っていう垣根とか関係無く大切にしていきたいんです。これを通じて、世の中というか、自分の生きていく道っていうのもうまくいくのかなと思っています。
年齢的にもいろいろ経験してきましたが、行動を変えることで、残りの仕事人としての人生を走れたらなって思っています。
おまけ
―――趣味について教えてください。
これは祝ちゃんデー※でもお話したんですが、夢は甲子園の土を踏むことです。マスターズ甲子園という、元高校球児が出身校別にOBチームを作り、甲子園を目指すという大会なんです。今年も、もうすぐシーズンが始まるので、頑張ります!
※祝ちゃんデー 祝嶺社長と社員がざっくばらんにお話できる会を月一回開催しています。
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