高齢期リハビリは生活自体に注目してみませんか?
今回は作業療法士として高齢者の生活と健康についてお話しいたしますね。
では、まず…
生活をパズルとしますよ。
↑パズルですね。
このピースひとつひとつが生活活動としましょう。
いろんなピースがありますよ。
3つに分けますと
セルフケアピース
食事
入浴
整容(歯磨き、洗顔など)
更衣
排泄
生産活動ピース
仕事・家事など
余暇活動ピース
趣味、休息など
となります。
うまいこと生活してる方は
チャンチャンチャンチャン🎵と
生活活動のピース連鎖が起こってます。
いわゆる習慣による生活活動の連鎖です。
そして、色んな生活活動で
1日が出来上がります↓
1ヶ月の生活だとこんな感じになります↓
このピースの中に運動が含まれてれば身体は強くなるでしょう。
受験勉強が含まれてれば志望校に近づくかもしれません。
サークル活動があれば認知症予防になるでしょう。
パズルピースの中に何が含まれてるかで心身の状態は変わるといえます。
このように私達の生活は健常であれば自力でこの生活パズルを組み立てることができます。
しかし
老化や疾患後遺症がある場合…
部分的に抜け落ちたり
全部がはまらなくなったり
します。
抜け落ちたピースやハマらないピースが
その方にとって非常に重要なものであれば
心身に悪影響が出てきます。
たとえば『家事』や『大切にしている趣味』、『セルフケア』などですね。
また生活活動の連鎖自体(習慣)がないと
そもそも健康を害します。
さらに
これが高齢で疾患後遺症があると自力では
パズルを組み立てられないケースが多いんです。
そのため一緒に生活を組み立てる人が必要です。
介護職やリハビリ職が主にそれを担います。
在宅であればご家族も。
そして生活が再建されるわけです。
ただ、高齢者に対して
お世話をしすぎたり
能力以上のことを促したり
負荷をかけ過ぎたり
疾患後遺症や疾患を考慮しなかったり
すると…
またパズルは外れます。
専門的には
過用症候群(負荷かけすぎにより体調を崩す、怪我や病気になる)
廃用症候群(活動が少ないことにより心身機能が低下する)
になります。
難しい!高齢者の生活😓
高齢期のリハビリは機能訓練も大事ですが
何より老化や後遺症のある身体で
どのように生活するか
もその後の健康に大きく左右します。
またよろしければこちらもご覧ください☺️
恐縮ながらわたしの著書です。
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