震災復興の5つのステップ。今、我々ができること
元旦から衝撃が走りました。
ゾワゾワして怖くなって
それでもテレビから目が離せませんでした。
能登半島で起こった震災です。
2011年の3月11日
僕は東京で働いていました。
そして僕の実家があるのは
福島県の南相馬市でした。
その後僕は地元の震災復興へと身を投じることになります。
あの体験があったからこそ
能登半島で起こった震度7という大地震は
フラッシュバックを引き起こすほどの衝撃でした。
僕は2013年に防災士の資格を取得しました。
防災士として学んだことに加え
自身の経験から言えるのは
震災復興には5つのステップがあるということです。
その順番を間違えると
せっかくの支援も無駄になってしまいます。
震災後72時間は人命救助
災害発生から72時間が命の時間と言われています。
72時間以内に救助できれば
命が助かる可能性があります。
もちろん、早ければ早い方がいい。
なので、この間に必要なことは
専門家による救助活動です。
素人がむやみやたらと現地に入って
掻き回すことは避けなければいけません。
後藤祐樹氏やへずまりゅう氏が
現地入りして叩かれているのは
このあたりが理由です。
避難者支援
次に避難所に避難している人への支援が必要です。
今回政府は物資支援は受け付けない
という方針を出しました。
それは正しいと思います。
古着や
千羽鶴なんて何の役にも立ちません。
食べ物も数が整わないと
行政側でも出しづらいという現状がありました。
行政間での連携、
政府の支援、
または民間企業を通しての支援で
この辺りは賄えると考えています。
一般人のボランティアが必要になるのは
1週間後くらいが目安になります。
ボランティアですととりあえず現地に行ったところで
ボラセンなど取りまとめてくれる組織がなければ
避難者の邪魔になってしまうだけ。
ボラセンなどの立ち上がりを待って
募集がかかってから行くのが良いでしょう。
インフラ整備
人への支援が落ち着くと
次に必要になるのがインフラ整備です。
壊れた道路や施設、
そして住宅をどうするかのタームに入ります。
ここは一民間人が個人で関わる部分ではないですね。
行政を通して適切な企業が整備を行なっていくことになります。
インフラが整ってくると
支援活動もグッと行いやすくなります。
ジャンルごとの復興支援
次に、大まかなジャンルごとの支援が必要なります。
例えば
心のケアや
健康支援
子どもの教育支援
事業復活のための支援
などなど。
NPOなど中小民間事業者の活躍どころです。
僕も東日本大震災の際には
このジャンルで活動をしていました。
個別具体的な復興支援
震災後、1年も過ぎると
大まかなジャンル分けで支援することが苦しくなってきます。
もっと個別具体的な支援が必要になります。
例えば、避難所支援でも
高齢者と子どもでは求められるものが違ってきますし、
住んでいる地域によっても課題が変わります。
こうした支援ニーズの変化に対応しなくてはいけません。
ちなみに、僕が活動していたNPOでは
この段階での支援の方向性について揉め、
僕は脱退を余儀なくされました。
さらに言えば、
その後に理事長の横領が発覚し
解散に至っています。
次の災害に備える
能登半島地震でもボラセンが開設された
というニュースがありました。
今後ボランティアをしたいという方は
独自の動きをするのではなく、
ボラセンに向かって必要な支援を聞くようにしてください。
遠隔だし、支援といっても何もできない
と思っている方は募金をしてください。
たとえ少額でも確実に被災地には届きますし
お金は大きな役に立ちます。
そして、日本全国どこでこのような震災が起こるかはわかりません。
首都直下地震も南海トラフも
起こる起こると言われて久しいです。
そのための備えをすることこそが
今、自分たちにできることです。