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施設介護か在宅介護か?


在宅介護と施設介護を判断するときの自分

介護が急に始まり、ドタバタといろんな書類へのサインの嵐・・・
訳が分からないまま、支援者の皆様の優しさで
「今、これが、一番いいケアなんだ。」と自分を納得させ、介護サービスが進んでいく。

でもでも・・・・
今までの自分の日常生活にプラス介護生活が加わったことで、さらにバタバタ、ソワソワ、イライラ・・・
いつまで、介護生活が続くの? 私で大丈夫かな? これでいいのかな?
介護サービスに関しても、もう少しこうしてほしいな。とかここは、どうしたらいいのかな?
といろんな疑問が湧いてくるでしょう

そして、自分の今までの生活も続いているので、仕事、子育てでも同時に問題が起こってくると、もう!! パニック!! イライラをどこにぶつけるでもなく、瞬時に怒りの言葉が出てしまう・・・
時には、手も出てしまう・・・
後で、落ち着いたら、後悔と罪悪感、どうしたらいいの・・・
もう、施設に預けたほうがいいかな?
でも、もう少し自分で出来るかも・・・
施設のお金は・・・・

そんなときの施設介護か、在宅介護の判断する時の参考になれば幸いです。

介護生活の流れ

突然介護が始まる時は、多くの方が在宅介護から始まる傾向があります。
大まかな流れとして事前に知っておくと、今後、在宅介護を続けるのか、施設介護を選ぶのか?の段階に来たときに、心落ち着いて考え、あなたの家族にとって良い判断が出来るよね!
状況によっては、すぐに施設介護になる方もいらっしゃると思いますが、一般的な流れですので全ての方に当てはまる訳ではありませんので、ご理解いただき、参考にしてください。

  1. 救急搬送⇨入院

  2. 退院⇨在宅介護(リハビリが必要な場合は、リハビリ系の病院へ転院)

  3. リハビリ完了⇨退院

  4. 在宅介護スタート(支援者の方々と出会い少し安心感が出る)

  5. 通所系や訪問系の在宅介護サービスの利用をしながら介護生活(まだ慣れないので心が不安定、叫びたくなることも・・)

  6. 維持期に入るとしばらくは、在宅生活が続く(介護生活にも慣れ始める)

  7. 加齢と介護負担の増加(施設介護を考え始める)

  8. 在宅では、難しいのか?施設にお願いするか?悩む・・・

  9. 介護支援者の方々のお薦めで施設を紹介される(まだ悩み中・・・)

  10. 施設介護か在宅介護を決断

在宅介護と施設介護のメリット・デメリット

在宅介護のメリット

  • いつでも顔色が見れる

  • コミュニケーションできる

  • 思い出をいっぱい作れる

  • 本人の好きなものが食べられる

  • 大切な時間が増える

  • 一緒に出かけられる

  • 住み慣れた家、安心できる家族に守られる

  • ご近所の友人が訪問することもできる

  • 本人の混乱が少ない

  • 施設に比べると介護費用が少ないなど・・・・

在宅介護のデメリット

  • 在宅サービス利用時間以外、ほとんどの時間を家族で介護する

  • 以前の親とどんどん機能が衰えてくる親の変化を目の当たりにし自分も気持ちが落ち込むことがある

  • 身体的介護が増えてくると、間違った体の使い方で肉体的負担がかかる

  • 認知症状が出てくると、精神的負担になってくる

  • 自分のプライベートが保たれなくなってくるなど・・・

施設介護のメリット

  • 24時間の介護から解放される

  • 自分の生活に戻れる

  • 本人の異変に介護のプロが近くで対応してくれる

  • 栄養バランスの整った食事の提供がある

  • おむつ交換や入浴介護などの重労働な介護負担が軽減される

  • 集団体操やレクリエーションで家にいるよりも活動性の向上が見込める

  • いろんなタイプの施設があり、本人に合った施設を選べる

  • いつでも、いつでも在宅介護へ戻すことができるなど・・・

施設介護のデメリット

  • 決められたタイムスケジュールで生活が流れていくため、一人ひとりの個性的な生活リズムに対応できない場合がある

  • 自由度が低い

  • 見えないので実際、施設でどんな対応されているか不安

  • 慣れない施設での暮らしにストレスがかかり認知症の悪化の可能性

  • 家族以外のたくさんの見知らぬ人にストレスを感じる

  • 交流したいのに周りの利用者と合わず孤立してしまう可能性

  • スタッフが忙しそうで遠慮してしまうなど・・・

  • 現代は、コロナ禍であり、各施設では、面会制限、面会禁止が多く、 「施設入居=会えない」となることも・・・


総合的に判断するポイント

施設介護・在宅介護ともメリット、デメリットは、あります。
親の介護が始まり、在宅介護がいいか、施設介護がいいか?
介護のステージで変化します。

例えば、
介護の初期段階だと
家族の誰がどの部分をケアできるか?も相談しながら、在宅サービスを受けつつ在宅介護をしていけるでしょう。
在宅介護を続けていくには、介護家族の心の持ち方が大切です。
人として老化していく親の状況を受け入れ、今までのいろんな理不尽なことをされたことも、許し、産み、育ててくれた恩返しをしていく気持ちになれたら、いいですね。
いづれ、自分も通る道。

親の老化現象を受け入れることができたら、在宅介護は、楽しく有意義な時間となるでしょう。

どんなに在宅介護をしていきたい。と思っても、認知症に対応できない場合や、24時間の痰吸引、寝たきりのおむつ交換など、親の要介護状態によっては、施設介護を選択せざるを得ない場合もありますね。

施設介護を選ぶからといって罪悪感を感じる必要はありませんよ。
昔と違い、現代は、家族だからと責任感で介護をする時代ではありません。
多くの在宅サービスがあり、多くの介護施設の種類がありますので、あなたの大切なかたがどんな、性格でどんな施設がマッチするのか施設選びができたら施設介護も安心してプロに任せあなたのご家族にも笑顔が増えることでしょう!

※施設の種類については、改めてまとめます!

介護保険で対応できないような希望には、「保険外サービス活用ブック」というのも厚生労働省・農林水産省・経済産業省合同で発刊されてます。

使えるサービス、あなたと大切な方に合ったサービスがあるはず。


まとめ

在宅介護は、介護費用は、少なく済む反面、介護サービスが入らない日は、生活の24時間を費やすことのなる場合があります。
一緒に居られる時間をどのように過ごすか?を家族みんなで考え、すぐに実行できる。

施設介護は、費用がかかる反面、介護家族のプライベートな時間の確保ができる。
施設介護を選んでも、介護家族のプライベートな時間が増えることでいつも心が安定した状態で面会ができる。
5分〜15分の短い面会時間でも有意義な時間を過ごせたら、入居生活も安心して過ごせるでしょう。

いかがでしたか?
施設介護・在宅介護 どちらを選ぶかは、ご本人の性格やその時々の状況によって変わってきます。
今は、在宅が良くても、時が進むと施設介護がいいかもしれない。
施設介護を選んだ後に、お看取りの時期になると、やっぱり、自宅で最期を迎えたい、送りたい、と思えば、在宅介護にもどし、在宅サービスの充実を図り、家族に見守られ穏やかな時を過ごし、旅立つこともできます。

施設介護・在宅介護は、一旦、選んだらそれで終わりではなくその時の状況によって、変わってもいいことを知っておきましょう!
この記事が、あなたに、その時が来た時の判断材料になりますように!

親が元気なうちにどんな、施設がいいか?話し合い、見学するのもいいですね〜


ここまで読んでいただきありがとうございました。
今後も介護に役立つ内容を投稿していきますので参考になった方、役に立った方、今後も介活ライフに期待する方、是非、応援よろしく願いいたします。スキ❤️してくれると喜びます😊💗



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