個人事業主のための「税/保険/お金」のはなし~➁なにを払えばいい?
こんにちは。ライフリテラシーの加藤です。
個人事業主のみなさんに、明日から役立つ「税/保険/お金」について、やさしくお伝えしています(^^)/
ぜひ最初からお読みください ↓
知らないと損するだけでなく、キケンなことも
税金や公的な保険料にはいろいろな種類がありますが、
この連載では基本的に、
「全員納める 税・保険料」をみていきます。
全員が納めないもの、たとえば固定資産税。持ち家がある方は納めますが、賃貸に住んでいる方はありません。
そういうものはのぞきます(一部例外もありますが、そのときにはお伝えします)。
とにかく
スポーツ選手でも、ユーチューバーでも、ライターでも、運送業でも、芸人さんでも、
結婚していても、いなくても
子どもがいても、いなくても
実家にいても、ひとり暮らしでも
ここに出てくるものは、
個人事業主であれば、かならず払う
と考えていただきたいです。
会社員とちがって、
すべての手続きを自分でしなければならないので
「なにを」
「いつ」
「どのように」納めるか?
を知っておくことは、最低限必要です。
「もらえるお金がもらえなかった」と
損をするだけならいい方で、
「高額な督促状がきた!」
という、キケンな状況にもなりかねません。
「なにを/いつ/どのように」だけは、なにがあっても覚えておきましょう。
まずは、なにを納めるのか?から見ていきますが、
実は「会社員の給与明細書」をのぞいてみるとわかりやすいので、そちらでご説明いたします。
「かならず払う税・保険料」は5つ
↓ これが会社員や非正規の従業員などが、毎月会社から受けとる「給与明細書」です。
こまかくて、ウッ(-_-;) と思われるかもしれませんが、
全部見なくても大丈夫。
↗赤枠部分に注目してみましょう。お給料から払っている 「すべての保険料と税」が書いてあります。
先ほどお伝えしたように「全員納める」ものなので、会社員も給与から天引きされています。
ただ個人事業主はここに載っている、すべてを払うわけではありません。
赤枠内を上から順番に見てください 。
・健康保険
・介護保険
・(厚生)年金保険
これらは「社会保険料」というので、5行目に合計金額が書いてありますね。
そして、
・所得税
・住民税
この保険料3種類 + 税金2種類 のあわせて5つが、
個人事業主も納める必須 のものです。
赤枠内の
雇用保険料は「雇用されている人」が納めるので、個人事業主はないです。介護保険料が0円なのは、40才以上にならないと納めないからです。
手続きの手順は…
≪社会保険料 ≫
市区町村役場で加入手続き ⇒ それぞれ保険料を払う
≪税金≫
2~3月に確定申告を行う ⇒ 後日、1年分の「納付通知書」(税金の請求書)が「所得税」「住民税」別々に届く
くわしくはこのあとの回でご説明していきます。
給与明細書の
「控除(こうじょ)ってなに?」
「厚生年金の厚生(こうせい)ってどういう意味?」
「全部の内容をもっとくわしく知りたい」
などの方は、こちら↓ を読んでみてください。
次回は「社会保険と税」について、もう少しくわしくみていきましょう。知らないと損するところですよ~(^^)/
✿今日のポイント✿
■個人事業主が必須で納めるものは5つ
・健康保険料/介護保険料/年金
・所得税/住民税
■「社会保険」は、「健康保険・介護保険と年金」のこと
※介護保険は40才になると自動的に加入になります。そして保険料は、(個人事業主などが加入する)国民健康保険と一緒に徴収されます。
≪執筆者 加藤千晃≫
ライフリテラシー代表/2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)
約10年間、企業の管理部門に勤務。労務・税・社会保障制度の知識の重要性を痛感し、ゲーム教材の構想を練る。
社会生活を送るうえでの基礎知識「ライフリテラシー」を提唱し、ビジネスコンペでの事業認定を機に起業。
2015年「入門!ライフ・リテラシーゲーム」(15歳~)
2020年「挑戦!ライフ・リテラシーゲーム」(10歳~)開発。
現在はゲーム販売・レンタルの他、教育機関や企業で研修、セミナーなどを行っている。
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