教師を辞めた話

直近のことなので、時系列はぐちゃぐちゃですが書いてみようかと。

今年の6月まで、小学校の教師をしていました。
大卒から3年ほど臨時採用で働き、2015年に採用。
今年で10年目でした。

まずは、教師を志した理由。
いずれまた綴りますが、私はコミュニケーションを取るのがとりわけ苦手で
学校では常にいじめられていました。
家は家で息が詰まる環境だったので(いずれ「愛着障害」パートで書きます)
学校にはほぼ休まず登校していました。

あ、ちなみに教師を志望する理由でよくある
「尊敬する先生がいたから」
という理由ではございません。
むしろ一人もいません。

学校に通う中で、私は心の片隅で
「先生に助けてほしい」と思っていました。
また、元々知的好奇心は旺盛な方だったので
学校という場所自体は嫌いではなかったです。

しかし現実はそう上手くはいかず。
行き場のない気持ちを分かってもらいたくて、助けて欲しかったけれど
それは叶いませんでした。
それどころか、派手にいじめられていた中一の頃の担任に
「助けてあげられなくてごめんね」
という手紙をもらいました。
私が欲しかった言葉はそんなものじゃなかった。

本当の私は
もっと学校生活を楽しみたかった。
素敵な場所だって知ってたから。
後悔しかない学校生活だった。

そこで考えたのです。
「先生になれば学校に居続けることができる。
私のような思いをしている子どもがいたら、助けることができるかもしれない。」

私にしかできない、私でしかなれない先生になろう。
そう思って、学校を楽しめなかった私が教師を目指すようになったのです。

しかし現実はそう甘いものではありませんでした。
(まあ甘いとも考えてはいなかったけど)
私のようなコミュ障、不器用、自己肯定感が地を這うような人間が
自信の塊である先生たちの中で馴染めるわけがなく。
仕事のストレスと自分自身の持ち合わせていたものも相まって、
採用3年目で適応障害、やがてうつ病となりました。

異動して心機一転しようとしたものの、
さまざまなことが重なり、年齢だけを重ね
休職を繰り返しながら、私は完全に「戦力外」となりました。
良く言えば「無理せず休めるポジション」
悪く言えば「いてもいなくても良い」
それでも、せめて知識をつけて教育活動に還元したい
そう思ってさまざまな研修に自主的に参加していました。

その中にあった、とある研修。
校長の推薦が必要なものでした。
自分が任されている分掌に大いに関わるものだったので
参加したいという申し出をしたところ
資料もろくに見てもらえず、反対されました。

その頃別の必修研修で
内容が「メンタルヘルス」についてだったのですが
内容があまりにも露骨すぎて
私は過呼吸を起こしてしまったということがありました。

そのせいだったのかは分かりませんが
納得のいく説明ももらえず
ただただ反対をされ、私は悔しくて
「私への評価がそれまでのものだととらえています」と校長に話しました。
すると「そういう考えだからだめなんだよ」とだけ吐き捨てて言われ
それ以上の説明を受けることはできませんでした。

自分が教師に向いていたかと言ったら、決してそうではないことは分かっていました。
それでも、それなりに仕事を続けてきたプライドもありました。
頭数に入れてもらえない。
みんなが嫌がる仕事ばかり任される。
自己研鑽の機会も与えてもらえない。
こんな私が、ここにいる意味はあるのだろうか?

その瞬間(まあ申し出る前からうすうす分かってはいたけど)
全てがどうでもよくなってしまいました。
その場で理由をつらつらと述べ、「退職したい」と伝えたら、
「結論が出たら教えて」と言われ
(いや話聞いてた?!?!)
「これが結論です」
そしたらあれよあれよと話は進み
すぐに有給を消化しろと言われ
その日の午後には帰りました。

7月になって、籍がなくなってから
「書類書いてね」「私物いつ取りに来る?」等々
その都度電話が来るようになり
(だったら有給消化の話する前に言ってくれたらよかったのに)
と思っています。

教師という仕事自体は大好きです。
子どものことなんて、それこそ大好きです。
でも、先生は大嫌いです。

子どもについては「多様性を認めよう」なんて言うくせに
教師の多様性は一切認められませんでした。
何なら陰でしこたま悪口を言われました(管理職含め)
それをたまたま何度も立ち聞きしてしまいました。
今の私は、学校に夢も希望も存在しないと思っています。
いつか、現場に戻る日が来るのだろうか。
今のところは考えていません。
年度途中で辞めたことで迷惑だと思われていることでしょう。
でも元々、ほら、「いなくてもいいポジション」だったので
構わないでしょ?とさえ思ってしまう。
職場で「大事にされていた」という実感がもてなかった結果なのでしょう。

他人に期待をすることはもう今後しないです。
私を大事にできるのは私だけ。
さて、これからどう生きていこう・・・

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