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呼んでほしい本・風の谷のナウシカ(趣味について話したい②)

今回のテーマ

第3回目の今回は僕の大切な趣味の一つである読書について少し話させていただきます!コニーが読書にハマった時期と、色々な本を読んできてこれだけは呼んでほしいと思う本をご紹介させていただきます!

読書に明け暮れた幼少期

一人っ子であったということもあり、必然と一人遊びも増えていき、その中でも、その世界に入り込み、時間を忘れて没頭できるのが、読書であった。小学校の中学年から野球を始めたがそれまでは体も弱く、かなりインドア派の幼少期であったこともあり、読書への関心はより大きいものであった。

小学生の当時とにかく好きだったのは「怪人二十面相シリーズ」「ハックルベリー・フィンの冒険」「こそあどの森の物語シリーズ」「エルマーの冒険シリーズ」だ。

この4シリーズは自分に子供ができたときにはぜひ買い直したい作品たち。控えめに言っておすすめなので今度、小学生のお子様を持つ方々に向けて詳しく書きたい、、、

小学校からかなり本に慣れ親しんでいたこともあり、文字を読むことは苦ではなく、中学校に入ると少し難しい本を読み始める。

中学校に入ってからはニーチェやベンサム、アダム・スミスなどの哲学書や共産主義の本など思想系のも読んでみた。そう!コニーは厨二病になったのだ!いてぇぜ!

しかし、この様な少し難しい本ですら当時のコニーは楽しいと感じており、本が身近にある生活を続けていった結果、今でも暇なときは喫茶店や外でレジャーシートを敷いて本を読む。そんな人間となった。

回り回って本題へ

これまで幼少期からの本との付き合いついて軽く説明していたが、ここからが本題である。ある程度年を取り小説、漫画、雑誌等々、様々な本を読んできたが、これだけはぜひ読んでほしい!という本を紹介する。

それは宮崎駿さん作の 「風の谷のナウシカ」(漫画)である。
いや、、タイトルで思いっきり、バラしてね????
「風の谷のナウシカ」ジブリスタジオが生み出した、言わずとしれた名作。日本で生まれ育っていれば一度は映画を見たことがあるのではないだろうか。小さな谷にある少国家で国王の一人娘としてクシャナ率いるトルメキア軍の陰謀に立ち向かう、力強い少女が描かれている。

しかし原作の漫画とこの映画では作品に対する印象は大きく変わる。(個人的な解釈だと、映画は誰でも楽しめるように登場人物を少なく抑え簡略化し混乱を招かないようしており、代わりにナウシカのキャラクターに目を向け、その性格などをより重点的に描いている様に見える。)

一方原作の漫画ではナウシカの人柄も、もちろんよく描かれているがストーリー全体を通してナウシカにスポットを当てているというより、もっと複雑な国ごとの思惑、政治、環境などより広く深く堀下げているのでそれに伴いストーリー自体も大きく変化してきます。

ナウシカ2

(大前提として絵がめちゃくちゃきれい。細部までの表現はひと目でその作り込みのクオリティが伺える。)

今回に関してはぜひ皆様自身に読んでもらい皆様自身の解釈をしてもらいたいため、ネタバレは含まないよう伝えると、まず映画よりも登場人物が圧倒的に多い。

映画ではクシャナはトルメキア軍を率いていたが実際はトルメキアの末っ子、上に三人の兄がいる。トルメキアの王宮は代々、裏切りが絶えず腐敗した政権体制でありクシャナはその中で生き抜いており、漫画ではクシャナがヴ王(父)とその子供である皇子(クシャナの兄)たちによって、裏切られ、彼女と彼女の部隊を含め生命の危機に陥るが、部下の犠牲を乗り越え、持ち前の頭脳で切り抜ける様子が描かれており、映画よりもより深い描写が多いことがすぐわかる。

また映画よりもクシャナとナウシカはより協力的である。

映画には出てこない生物や、建造物、登場人物が、ストーリーにおいてもとても重要なポジションに位置し、作品を通してナウシカが対峙する土鬼諸侯連合(ドルクれんごうしょこく)の皇兄、皇弟も映画には出てこない。
ほら、もうみんなの知っているナウシカとはかけ離れているでしょう?

ナウシカ3

(画像中央、漫画内ではかなり重要な建造物。映画では全く出てこない、、、)


そもそも全7巻の漫画ですが映画の内容は3巻ほどで終わる。漫画でのナウシカは映画なんかより遥かに重たい役割を持つ。また人間の憎悪や傲慢、ためらいなどのより深い部分が濃く映し出される。

ナウシカ1

(1巻の最終ページ。映画では中盤のナウシカとアスベルが腐海のそこから脱出するシーン。1巻でもはやここまで物語は進んでいるのだ)

他にも映画では一瞬の登場であった巨神兵や、腐海の謎も詳しく描かれており、映画では深く説明がなかった点なども掘り下げられており、面白い

何がすごいって?(個人的感想)

もうさんざん伝えてきたが、この漫画 風の谷のナウシカの読んでほしい一番の理由は何かというと、映画では全く映らなかったより深い、ストーリーが伝えるメッセージなんです。

これは、もう完全な個人の感想と憶測ですが、この作品より、美しく現代社会・人間を風刺している作品はないと思います。

漫画 風の谷のナウシカでは、ナウシカの他の人にはない素質や、魅力が表現され他の人とは違った存在として描かれていながらも、迷いなどの葛藤、罪悪感など決して完璧ではなく、あくまでも一人の人間としての側面も描かれている。また、国同士や1国の中ですら、人々の思惑や憎悪がうずまき、対立を続ける人間の愚かさ。人間の手に追えるはずのない自然をまるで我が物のように振り回す傲慢さ。しかし、この完璧でない姿こそが人間であり、終りがある生命をもがきながら生きる人間の美しさ。ただの批判的な風刺ではない、露骨な、直接的な表現を使わず、作品としてストーリーをもたせながらも現代社会からそれを生きる人間の本質までを映し出し、もう一度自分たちについて考えさせられるそんな作品なのだ。

これはあくまでコニーの感想
本当は思いっきり実際の描写や、内容を交えて伝えたいが、多分読んだ人によって受け取るメッセージは違うと思う。だから極力、事前知識なしにイチからこの作品に触れてみてください。後悔はしないと思います。友人に押し付けてでも「読んでもらいたい!」ってなるともいます。

軽く終わりに

上記にもあるように今回は極力ネタバレなしに、風の谷のナウシカについて語らせていただきました。多分一回読んだだけでは、わからない部分もあるかもしれません。繰り返し読むと、宮崎駿さんの凄さが倍増して伝わってきます読んで!

次からはコニーが実際に読んでみて、おすすめできる!と思った本を要約しながら、コニーの感想も含めてお伝えするということもやってみたい、、、、それはまたの機会に。

後、最後に漫画 風の谷のナウシカを読んだことがある方、読んでみた方、、よろしかったら、皆様自身が受け取ったメッセージを聞かせてほしいです!

それでは今回はこのへんで
どうぞよしなに

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