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色んな「花」を手向ける。オンライン葬儀にも負けない全くアナログかつ凄いもの。

私は福岡で葬儀屋さんとして、様々な【お葬式】について日々勉強しています。その中で私の中のアドレナリンを沸騰させてくださるのはいつもお客様からの

「羅漢さんでは、こんな事相談○○って出来ますか?」

で始まります。以前ご紹介した、zoomを使ったオンライン葬儀についてもお客様からの要望でした。記事はこちら↓

お葬式というものを、

こんなバーチャルなカタチでお伝えする事が出来る様になった便利さと、

これからオンライン化が進むと直に会う機会が少なくなるのでは、というさみしい気持ちにもなりました。

話は変わりますが、今日は、偶然葬儀を終えたお客様の自宅へ、8月に行われる【初盆】についての打ち合わせにお伺いしておりました。

糸島市近郊では、葬儀を終えた方が初めて迎えるお盆・【初盆】の飾り付けや準備を行う為にご遺族様は大忙しです。

なにげに自宅のお仏壇を眺めていると、すぐ隣に何やら写経が書かれた掛け軸がかかっています。浄土真宗ではよく拝読されるお経・仏説阿弥陀経です。

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写経って・・・書き上げるだけで相当大変そうな文字の数々です。

この掛け軸、実は亡くなった故人様の為に親戚の方が書いて送られたものだそうです。お葬式では一般的に、故人様へのはなむけとして、「花」を生け込んだお生花などが多いのですが、この「花」には驚きです。しかも、遠くから見ると、こんな文字が見えてきました。

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皆さん、お気づきですよね。【南無阿弥陀仏】と空白部分が文字になっています。よ~くできたこの「花」に、センスを感じました。味があるなあ。

亡くなった方の事を思うとき、人は何かしてあげたい、はなむけしたい、このようなお気持ちに駆られる事があると思います。贈り物は様々ですが、こんな心のこもったおくりものも素敵だなあと、思いました。


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