HCR#イベントレポ

2019年09月25日~27日の3間で東京ビックサイトで日本最大規模の福祉機器展が開催されていたので、出展社側として見ていた事を振り返ってみます。

①圧倒的に学生と外国人の方が増えている。

②民度?リテラシー?が低くないだろうか。

③取り組みも様々

①圧倒的に学生と外国人の方が増えている:ここでは「増加する事は単純に喜べない事」「外国人の方の狙いについて」記載してみたいと思います。まず「学生が多く来ることは単純に喜べない事」について。

この増加は、4月に大阪で開催されたバリアフリーという大規模な展示会でも同様だったのですが、昨年に比べ学生と外国人の方が非常に増えていると感じています。学生は制服だったり、学生ですとお話しされるので分かりやすいですが数名単位から20名位団体で来ることもしばしばでした。メモを取られているケースもあり授業の一環としてレポート提出がある学校もあるようです。来場された学生や外国の皆様が全て介護に従事されるわけではないのですが、益々進む高齢化社会においては圧倒的に担い手が不足しておりますので、従事者の裾野が広がること、この市場が拡大することはとても素晴らしいと感じております。元気で、テック感度が高く、理解が早い世代の増加は業界がより良いものになるようにも思います。一方で介護業界で得られる収入を考えると悩ましいとも思ってしまいます。「やりたい事を仕事に」というのは正しいと思いますが、生活をしていくために、生き抜いていくために、その仕事でいくら稼げるのか?どこまで年収を上げ続けることが出来るのか?という視点は大事の様に思います。その時に一般的に出ている介護従事者の年収を見ると手放しで喜べるか?と思いました。国は特定処遇改善加算という仕組みを設け従事者の給与を上げる取り組みをしております(とはいえ、これを取得できる事業者も限定されますが)。また給与の上げ方は個々人の問題であり、どうキャリアを構築すべきか自己責任であるもの当然だと思いますが、相対的にまだまだ給与水準が低い業界ですので手放しで喜べないと思うわけです。低いのは業界構造の問題、社会構造的な問題、働き手の責任もあると思いますが、まずは全世代型で財源担保をしつつ、一定は伸びるべき企業が伸び(良質なサービスを提供している・企業努力をし続けている会社が残り)、従事者がスキルに拘り、拘り続けている人がフリーでどこでも様々な意味で仕事が出来る環境が出来ることに活路があるのではないかな・・と個人としては思います。外国人の皆様については2つあるように思います。1つ目は日本で働かれる方、2つ目は本国に日本のサービスを展開したい方です。とくに2つ目についてはニーズが強く毎回何回も相談をいただきます。どこまで本当か不明ですが党の上層部からの指示を受けて来ていますというお話しもありました。高齢化が進むのは日本だけでなく韓国も中国も大きな問題となっていますが、制度の意味でも社会という意味でも取り組みが進んでいる顕著な国ですので、このノウハウをどう世界でも展開できるか大事なように思います。

②民度?リテラシー?が低くないだろうか:については、自分達のブースだけかもですが、「そんなことする?」と感じた話です。

自分も良く〇〇展示会とか行きまして、サンプリングとか頂くことも多々あります。通路上で渡されるものは頂きますし、ブース内では「どうぞ」と言われた場合にいただきます。反対に提示されないものは勝手にいただきません。それが普通の様に思っています。今回僕達のブースでもある物を用意していましたが、それは無条件で進呈するものではなく、念のため記載もあるのですが、特定の条件で進呈していました。ですが実際は複数個ガバットしれっと持っていく人が多いのです。まぁ展示の仕方に問題があるのかもしれませんし、物自体に少し価値を感じていただいているのかもですが、無断でしれっとブース内にあるものを持っていくものかな・・・と思います。中には「いくら出せばいいだよ」とか「自分のが(私物が)壊れたから」とかお話しされる方も多く、正直「え・・・」と。まぁばんばん持っていかれたとしても中長期で見たら的なお話しもありますが、関係ない方に持っていただいても何な間接効果もないので。。

③取り組みも様々:については各ブース装飾やブース内での取り組み、サンプリングについてです。

装飾は色や形式などですが、黒でブース全体を装飾されている企業が複数ありました。どう印象付けたいか、どんな行動(コミュニケーション含め)を促したいか?を思うと、黒でいいのかなぁと。当然ブランドカラーや、業界やサービス特性を踏まえつつですが。また取り組みでは(恐らく)有名人や芸人が来て盛り上げているブースも複数ありました。そのサービスの理解浸透を図るとか、その際のKPI次第ですが、親和性あるのかなぁ?と思います。ブースが一瞬賑いますが、そのブースのサービスやサービス特性を考えた際に、そして来場されたお客様に期待したい状態を作る上で、その方法は適切なのかな?と。まぁ色々考えられるポイントを貰えたので、僕としてはいい機会です。ブースはお客様がリアルで接点を持てる場ですので、オンライン接触が益々増える中で、このリアル接触をどう仕掛けるか、設計するか、意味を持たせるか、サービス特性を踏まえつつですが考えることがとても大事だなぁと感じます。

来週から今回の振り返りを、関わってくれた人を巻き込み行い、来年更に良い機会・場にできるよう、工夫をし続けていきたいと思います。

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