マガジンのカバー画像

My Blue 2018〜2020

10
過去世を見れるようになるまでの私の物語。
運営しているクリエイター

#ポジティブ

#1 バンコクじゃない、東京だろ

2018年3月1日。

今日はこのうえなく忙しい。

いつもならこの時間にはメールも片付いて、お昼休憩も終わっているのに今日はまったく先が見えない。
午後三時までにメールを片付けないと・・・。

大きく背伸びをして、目を閉じてみる。
そうだ。そうだった。こういう時こそまずは休憩を取らなきゃだ。
そう思って立ち上がる。

「お昼に行ってきます。」

ぼそり独り言のようにそういって、駆け足で階段を下り

もっとみる
#2 もはやそれはアイスブレイクではない

#2 もはやそれはアイスブレイクではない

2018年3月30日。

年度末。

いよいよ忙しい。
子どもがいるとなおのことだ。

やれ、役員の引継ぎだ、やれ新学期までに何をしろだのと、お便りがたくさん来る。

あれどこに書いてあったっけ?
いつまでの提出だっけ?

と、お便りの山から必要な情報を探し出すだけで一苦労だ。

朝からいそいそと散っていく庭の桜の花びらを見て、私みたい、とつぶやいた。
まるで、どこか行きたいところがあるのに、それ

もっとみる
#3 って、再検査が何だよ

#3 って、再検査が何だよ

2018年11月。

低い冬空から落ちてくる雨が、私には一段と冷たく感じる。

普段ポジティブな人、つまりは私が落ち込むと手に付けられない。
今、私、相当落ち込んでいるのだ。

あー、開けなきゃよかった。

会社に送られてきた健康診断の結果書類のことだ。

いつも通り「所見なし」のオンパレードだとたかをくくって開封したら、乳がん検診のところに要再検査とある。
せめて帰宅してから開ければよかった。

もっとみる