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「仲間」を育てる時間をください

GWは恒例の地元の友人家族と共に過ごしました!コロナも落ち着き、日常が戻ってきた感じですね。

それと同時に生活もまた騒がしくなり、子育てや家族のことで、みんなそれぞれの事情で忙しそうです。核家族ってさ、さまざまな「しがらみ」から開放されるという点で、良い面もあるように思いますが、その反面ほんとうにわたしたちの生活は豊かになっているのかな。

今回のGWで感じた。地元の友達と語り合う時間はますます少なくなっていきそう。

子育ては生みの親が責任を負うべきなのか?ひとりのパートナーと添い遂げることは美徳なのか?家の内に入ることは価値が低いのか?稼ぐことだけが貢献なのか?こういった価値観はここほんの数十年の間に作られた常識でしかありません。そうやっていつしか、わたしたちは「市場」に染まって薄っぺらくなっているように思うんです。

いつか会社という枠から離れたとき、自分の人間関係の脆弱さを痛感するようになるのではないか。。。仕事、買い物、レジャー、教育ですら、日々の生活には、ほぼ「市場」のつながりしかない。改めて考えてみるんですけども、身の回りから「市場」をとっぱらったとき、自分の周りに残る関係って、どんなものがどのくらいあるだろうって。(おそらく、ほとんど何も残らないんじゃないかと。。。)

だから、最近は家族の枠を広げて、もっと人とのつながりをね、育んでいかないとって思ったりするんです。意識的に地元の友だちであったり、学生時代の友人と積極的に交流を持つようにしたりして。市場以外の力学でつながる関係って、またちょっと違った永続性がある。その永続性はそのまま安心につながります。

更にね、それに加えて、これほんとに残念でならないんですけども、友人との会話が最近とても「疲れる」。。。ようになりました。

これなんでかっていうと、よく考えれば当たり前なんですけども、話す時間が圧倒的に足りてないわけです。年1でしか会えなくって、それもたった3時間とかの会話ですよね。しかも、複数の家族で集うわけですから、ひとりひとりとの会話なんて本当に短いんですよ。

こういう時代だからこそ、わたしには伝え話したいことがたくさんあります。そして、友達だからこそ、あらゆる「市場」のマジックに惑わされないでほしいと心から願っています。ですけれども、例えばいつもnoteで語っているような内容を数分程度の挨拶の内で伝えることはどうしたってできません。会話がすべて中途半端になってしまいます。たいていの場合、凝り固まった固定観念を否定するので精一杯。本題に行くことすらできずに、愚痴だけを聞いてモヤモヤが残る。だから「疲れる」んですね。

みんなにも仕事があるし、家族があって、それぞれの「正しさ」に向かって必死に生きています。正しさなんてものは人それぞれであっていいのだけれども、ほとんどの人は現在の「市場」の尺度で生活を捉えていて、もっと大事な愛ある「思いやり」であったり、「生きがい」といったものを投げ出してしまっている。だからこそ、そのカッコつきの「正しさ」についてもっと議論をしたいし、語り合いたい!その「正しさ」を、わたしたちの「仲間」とか「愛情」の中にある物差しで見つめ直したい。それには、時間が圧倒的にたりな〜い!!

わたしに1時間静かにプレゼンをする時間をください!!(と、叫びたかったww)

「疲れ」を感じるようになると、わざわざ年1で会うのも億劫になってきたりするかもしれない。もう、過去のことですっかり忘れているかもしれないけれど「友」とか「仲間」の関係って、本来は泥臭くってめんどくさいものなんですよね。それに引き換え「市場」の関係性っていうのはあっさりしていて面倒くささがない。するとますます「市場」に救いを求めるようになる。問題は市場原理が解決してくれるって。それも自分自身が市場価値を提供できる間は、っていう前置きがつくんですけどね。。。

ただ会うだけじゃダメ。過去の仲良しは過去のもの。ぞれぞれが持っている価値観も常にアップデートされている。だから、仲間同士の関係性もそれに合わせてアップデートが常に必要なんですよね。それって結構面倒くさい作業でもあって、もっと、余裕を持った時間を確保しないといけない。語り合って、ぶつかって意見が合わなくって、それで失敗して、あ、やっぱりわたしたちのあり方って「これ」だよね!っていう、、、その一連の儀礼を通過するだけの時間がいるんだよね。

「仕事が忙しくってさ」「子供の送り迎えがあって」「たまの家族サービスしないと」、、、こういったことが会えないことの免責になっている。でもさ、突き詰めていくとどれも本質的なものってあんまりない。むしろ、「市場」に振り回されているだけじゃないか。必要以上に稼がなければいけない仕事、過保護すぎる親、子供の可能性という名の習い事、家族サービスという名のレジャー、豊かさを追いつづけるマーケット。。。ほら、こうやって言い換えてみると、どれもなんでそんなに大事だと思っていたのか不思議になる。

りなる



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