電脳書斎にて、
ある夜に、星空を眺めていた。そして、電子の宇宙に飛び込んで、沢山の星を集めて、無限に広い小さな書斎を作った。
数多の星が持つ夢幻の物語を眺めながら、なんて面白い世界なのだろうと、一人でつぶやいた。
どこか遠くの街角に、ある噂が立っていた。
「見覚えのないURLが知らない誰かから送られてくる。リンクを踏むと《電脳書斎》というページに飛ぶらしい。その書斎には眼鏡をかけた若い男がいて、一人で淡々と物語を読んでいるらしい」と。
名はリブリオーレ。
しがない物書きのリブリオーレ。
世界から隔絶された書斎から、
誰かの物語を紡いでいる。
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