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自分自身で在るということ

外に出ていくエネルギーを出すときには、
必ず内に戻るエネルギーを同じだけ使う。
外に出っ放しにしたままだと
自分自身からどんどん離れていってしまう。
本来の自分とは関係のない勝手な自分像を作って
気づいたときには、
わたしはだれ?
になっていたりするから要注意。

SNS上での発信者には良くある疲労感だと思う。

その手のことを語る人は少ないけれど、
私なりに、疲弊しない道はあるのか?
このオンラインの時代に、ストレスを持たずに続けていくにはどうすれば良いか?ということを常日頃考えている


朝から、育児と家事と、
酔っ払って帰宅した旦那の世話までしながら(文句タレタレ)
珍しく夕飯のカレーまで用意して家を出てレッスンとリハーサルの仕事に行き、
ミーティングして犬を散歩して夜帰宅して、赤ちゃんを寝かせて、今ブログを書いている。
今日も自分良くやったと心地良い疲労感と
日常の素晴らしさを実感している。

ダンサーである私は、
舞台に立つといわゆる降臨状態になり、
自分の超ドコアな内側と繋がる。

これは生きる源ようなもの。

しかし、コロナ期間でリモートワークが始まって、アナログ一筋だった私がオンラインと向き合っている最中に何度も直面してることが、

カメラだけを前にオフラインと同じように降臨する事がすごく難しい。

想像力の問題なのか、
まだ"オンライン"への馴染みが浅いからなのか、

一言で言えば不慣れ。

人がいない、ネット上の人に向けて、
カメラを前に自分自身と繋がることに慣れていない。

また、おととい久しぶりにTV出演をしたのだけど例の如く前回同様やはり後から疲弊してしまった。

外に発信すればするほど
自分自身の内へのエネルギーを発電させないと
自分自身からどんどん離れていく

今までの経験上分かっている。

だから、外へ露出した後は
必ず意識してクールダウンして、
いつも以上に日常をしっかりと生きることを大切にする。

いつもの自分で在ることに努める。

自分軸を作るとは、
結局、こうやって

本質から離れては繋がりを繰り返し、

頭で考えた計算や下心から完全に解き放たれて、

今この場で感じている嘘偽りのない自分自身で、見、聴き、話し、在る

ということのトレーニングを続けていくことにある。


在る。

とは、

心と身体が一致してここに在る状態で、
頭や思考に支配されていない状態のことを言う。

穏やかで、ゆっくりと流れる時間に、
感覚は開けた状態で、
その場の香りや温度や空気感、触感などが敏感に感じ取れる状態。

ステージでスポットライトを浴びると
一瞬でこの境地へ飛ぶ。
それは経験の中で身につけた

本番スイッチだ。

今私がトレーニングしているのは、
日常の中でどれだけそのスイッチを弱火でもオンにして過ごせるかということ。

どの境地に立っていてもそのスイッチは入れたままで、

ステージのようないざという時は強火
普段は弱火でも炎を絶やさず点火し続けていられるかというところである。

その入れ方、
強弱のコントロール

指導できるレベルにまでマスターになると決めた。

それだけが自分自身が必ず満足する未来へと
本質からブレなく進める一番の要であると分かったから。


そのために必要なことはただ一つ

どんどん軸からブレて

どんどん軸に戻る

という経験をたくさん積む。

パターンは多いほどにマスターになれる。

これが私がいま苦しくても疲弊しても前に進みたい所以である。

結局、自分を育てられるのは自分しかいないのだから。


そして、幸い同じ方向性のHSP(Highly Sensitive Person)達が周りにいるので、共有しあえるというのも大きい。

HSPは、この本質をコントロールできるようにならないと、
発信し続けたり、TVに出続けたりしたら
すぐ病んでしまうのではないかな。

私でもやはり、TVを前にして、
"TVで求められる絵"を意識して
持ち前のサービス精神が働いて
"全体を見て自分がどう在るべきか"
TVを本業にされている芸能人の方達を前に、自分の立ち位置や関係性を読むという
HSP特有の能力を瞬時に発揮し、
そのことに結構疲弊してしまう。

私自身の一部としてそういう事が出来たとしても、それが私の全てではないから。

その後には必ず本来の自分自身に戻らなくては、歯車が狂う。


どんな状況であれ
自分と繋がる/自分自身で在る
ということの難しさが
人生のテーマである。

それをまた一歩前に進めたのが
今回のTV出演だった。

ステージ上ではどんな大胆なことも出来るけど
日常はとんでもなくビビりなのは、
絶対に何がなんでも、
本来の自分をストレス状態や疲弊状態に晒したくない。
自分の能力発揮を妨げたくない。
という自己愛から来るものだと思う。
フリーランスは身一つ。
何があっても自分が自分をを守るしかない。
そして、自分の性質、性格を良く理解したうえで、自分の能力を開花させていくということが
人生を賭けての試みだからとても慎重になる。




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