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ありがとう。ありがとう。ありがとう。

赤ちゃんが産まれました。
この暑い8月に。
予定日を2週間も過ぎていたので心配してたけど。

ありがとう、無事に産まれて来てくれて。

思い返せば、臨月で低体重ってことで入院することに。
その時2200gぐらいだったね。
1週間、豪華な病院食たべて安静にしてたら400gぐらい増えて一安心。 

家で安静にしている条件で退院したものの、予定日を過ぎても兆候なし。

2週間超過したので、明日入院して陣痛誘発剤を投与しましょうということに。
朝、お産用の荷物を持ってバスで病院へ向かう。
コロナ禍で付き添いは出来ず、産まれそうになったら連絡をくれると言う。
娘の不安そうな後ろ姿を見送り、病院を後にしました。

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豪華なお昼ご飯

「めちゃ豪華なお昼ご飯出たよ。午前中に陣痛来なかったからさ、点滴はまた明日の朝から再開だって」
そんなLINEが来て、今日は私の出番なしと部屋着に着替える。

それが、3時間もしないうちに息づかいの荒い声のTELが。
「お腹が痛くなってきたからすぐ来て」
「わかった。すぐ行くね」
それだけの会話で電話は切れた。

病院までのバスは1時間に1本しかなく、ちょうど出たばかり。
初産だし、歩いて行けない距離でもないので歩いて行こうと家を出た。

汗だくになりながら10分ほど歩いた頃、横断歩道で立ち止まっていたら偶然姉の車が通り、運良く病院まで乗せてもらった。

陣痛室に案内されるやいなや、悲鳴に近い声が。
ドアを開け、真っ赤な顔をして分娩台にいる娘の姿を見て驚いていると、助産師さんがすかさず
「お母さん、ちょっとここを押さえてて」と。

バッグを置いて近づくと、助産師さんがテニスボールを娘のお尻に当てていた。

今朝読んだ育児雑誌に、陣痛が進んでいきみたくなった時にテニスボールを使っていきみを我慢するって書いてあるのを思い出した。

「えっもうそんなに、お産進んでるの?」
そう言いながら助産師さんの手に手を重ね、代わって押し続ける。

別の看護師さんがやって来て
「あと1時間ぐらいで産まれますよ」と。

「ええっあと1時間で?」
素っ頓狂な声を上げ、改めて娘の顔を見た。

「もう頭が見え隠れしてますよ。その横のレバーを握っていきんでみましょうか」
その声でいきみの我慢から解放され、思い切りいきむ。

何度か繰り返した頃、先生が来て言いました。
「思ったより早いお産になりましたね」

思ったより早い、ってもんじゃねぇよ。
ついお下品な言葉が口をつきそうになった。

あれよあれよとお産は進んで、助産師さんが
「もう手を胸の上に置いてハッハしましょう」と。
まもなく、「赤ちゃん、出ましたよ」と。

わずかな静寂があって、オギャーの声。
「良かった、泣いた」
安堵の気持ちでいっぱいでした。
妊娠中は心配事もあったけど、ただ無事に産まれてきてくれてありがとう。

病院に着いて産まれるまでスピード出産でした。
あの時、姉に会わなければタラタラと歩いていて、立ち会い出産に間に合わなかったかも。
それぐらいの驚きのスピード出産でした。笑。

この先、すくすく育っていきますように。
願いはそれだけです。


☆最後まで読んでくださりありがとうございました。

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