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ぐっすり眠れないあなたに、起きてしまう!かも知れないこと。

今日も、睡眠に関する論文の内容をシェアします。先日は、ぐっすり眠れないと脳内に認知症の元になると言われるアミロイドβ(ベータ)が沈着してしまうので、認知症になりやすくなるかも、という話でした。

今日の睡眠にまつわる話は、今のところまだネズミ(ラット)での実験結果で確認されているだけなのですが、人間でも十分に起きうる話。ネズミを長時間寝かせずに、短時間で繰り返し起こし、睡眠の分断を生じさせたのだそう。ぐっすり眠れないのはネズミとて同じ。この睡眠妨害を28日間続けたのだそう。すると、血圧が上昇し、腸内細菌叢(=ミクロバイオーム)に炎症を起こす細菌、すなわち悪玉菌が増え、バランスが崩れてしまうのだそうです1)。

血圧の上昇は、28日経って実験が終了し、37日目に再び計測しても、まだ血圧が元に戻っていなかったそうです。また、腸内細菌は睡眠の分断が始まっても直ぐには起きないけれど、徐々に悪玉菌が増加したのです。そして、その原因の1つとして善玉菌の餌となる「短鎖脂肪酸」というものが減少した、というデータも出ています。この「短鎖脂肪酸」は水溶性の食物繊維などに含まれているもので、海藻や

睡眠の分断は、夜勤の仕事をしている方にはあり得る状況。あるいは質のよい睡眠が取れず、夜中に何度も起きてしまう方もこれに近いかも知れませんね。

睡眠不足は、様々な機序でホルモンバランスを崩して太りやすくなったり、心血管疾患を引き起こし易くします。また癌にも罹りやすいし、認知症にも罹りやすくなります。ミクロバイオームのバランスがこれらの病気の発症に関係しているかも知れません。

実際、この研究を行ったMaki博士は睡眠障害による心血管系の疾患に罹るリスクの高い人(夜間勤務のある職業の人など)に、細菌叢のバランスを整えることでこれらの病気を予防できないか、食事などの面からもサポートできないか、今後研究を進めるそうです。実際にはいろいろな因子が複雑に絡み合ったシステムが体内にはあるとのことです。

お仕事で途切れ途切れの睡眠パターン、睡眠不足になる方を食事でサポートできるといいですね。でも、そういう職業に就いていないあなたは、夜続けてぐっすり眠ることのできる環境を整えることが大切!です。

過ごしやすくなってきた今こそ、ぐっすり眠って健康になりましょう!


1) Maki KA, et al. Physiological Genomics, 2020.                                            doi:10.1152./physiologenomics.00039.2020


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