見出し画像

望んで快楽なのか、快楽で望んでるのかの、違法と合法

ドイツで4月1日、18歳以上の大麻の所持消費が条件付きで合法化されました。
スピリチャル界でも大麻について色々と語られてますが多岐に渡り整理されてません。
ちょっと面白い特性があります。

熱帯で育つ大麻は毒性がある。
温帯で育つ大麻は毒性がない。
寒帯で育つ大麻はない。

これによって、日本では伝統的に大麻を利用してますが、毒性に気づかないでいました。
欧州は寒帯なので育たず、熱帯の植民地で取れた大麻を持ってきてマリファナになりました。

大麻は植物で、その内のテトラヒドロカンナビノール(THC)が、マリファナとして精神に影響を及ぼす原因物質であります。
草とかの隠語があるから、葉っぱを吸うイメージですが、大麻の葉っぱにはTHCは含まれていません。THCが含まれている大麻の花を吸う必要があります。
最近のニュースでは、大麻から取れるCBDが、依存性や中毒性もなく日本でも合法であることが逆に注目されてます。

このように、大麻=マリファナではありません
この辺がゴチャゴチャしているので、混乱してます。

スピリチャルでも大麻は日本で神事にも使われてたとか、陰謀論でもGHQが違法にしたとか、様々に語られています。
麻は魔除けになるようで、神社のしめ縄に使われたりお守りになったり、また縄文人の衣服であったなど、日本文化に根付いています。
同時にそれを利用して、マリファナを合法化にしたい理由にしたりしてます。


マリファナの使用によって、脳内のドーパミン放出します。これにより、快感や幸福感が生じます。しかし、長期間の過剰なマリファナの使用は、ドーパミン受容体の数や感受性を変化させる可能性があり、それによって依存症や心理的な問題を引き起こす可能性があります。これがマリファナを違法にしている理由です。

マリファナはスピリチュアル系と親和性があります。使用によって感覚が鋭くなり感動しやすく、思考も拡大するようです。
また、幻覚を引き起こすとされるため、宗教的な経験や創造的なインスピレーションを求めるヒッピーたちによって好まれました。

ヒッピーはヨガの思想を好み瞑想をしました。
瞑想によって変性意識状態になると、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が減少しリラックス効果があります。また前頭前皮質活動が変化しドーパミンが増加する可能性があります。
瞑想で変性意識になる事を、マリファナの力で手っ取り早くその意識状態になれることをヒッピーは求めました。

このドーパミンによる幸福感・快楽の度合も数値化されてます。
おいしい食事 50・SEX 100・お酒 200・ヘロイン 300・コカイン 400・覚せい剤 1000・瞑想(臨死体験)30000
この瞑想の変性意識快楽を求め、ドラッグ・フリーセックスに流れ社会反発を得てヒッピーは廃れ、一部のスピリチュアル勢力に形を変えました。

ここで、幸福や快楽を感じる場合、脳内でさまざまな神経伝達物質が分泌されるのを整理します。

ドーパミン: 報酬系や快楽を司り幸福感や興奮が生じます。依存性があります。

セロトニン: 情動を調節し幸福感や安定した気分をもたらします。不足は鬱状態になります。

エンドルフィン: 痛みの軽減や幸福感をもたらします。運動や笑いでも分泌されます。

オキシトシン: 幸福感や安心感をもたらします。親子間の愛情に関連しています。

また、エンドルフィンは体内にあるモルヒネの意味です。
人為的には、ケシ→アヘン→モルヒネ→ヘロインと生成し、使用後は離脱症状が伴います。
しかし医療緩和のモルヒネは、離脱症状がないそうです。
自己分泌だと副作用がない、体外から摂取だと有害なのが興味深いところです。


体外からの薬物は有害なので法律が出来ます。
しかし法も都合よく成立させます。
有名な論文で、デビット・ナット教授の「薬物の有害性に関するスコア」という有害ランキングがあります。

薬物の有害性に関するスコア

「他の人に対する有害性(濃いグラフ)」と「使用者に対する有害性(薄いグラフ)」を足したモノです。

ランキング1位はなんと、合法のアルコールです。
アルコールは家庭内暴力、児童虐待や交通事故の原因になる「他の人に対する有害性」が大きいです。

以下がランキングです。
アルコール72点(使用者有害26、他に有害46)、
クラック55点(使用者34、他21)、
コカイン54点(使用者37、他17)、
メタンフェタミン33点(使用者32)、
コカイン27、
たばこ26、
アンフェタミン23、
cannabisとは大麻20、
GHB19、ベンゾジアゼピン15、ケミタン15、メセドン14、メフェドロン13、ブタン11、アナボリックステロイド10、カート9、エクスタシー9、LSD7、ブプレノルフィン7、マッシュルーム6。


そして大麻使用者の 8.9%が依存症になる結果ですが、タバコ使用者の 67.5%、そしてアルコール使用者の 22.7%が依存症なる結論があります。

合法か違法かは有害性の重さではありません

快楽物質の分泌性も多岐に渡ります。
私たちが幸福感を得るのは分泌のようですが、これも結果論かもしれません。


そして依存性になる快楽報酬系分泌は合法の食品にもあります。
砂糖や人工甘味料でも甘さにはドーパミン依存性があります。
植物油が酸化したアルデヒドで中毒性依存性があります。
コンビニでついスイーツとか、深夜のポテチとか、禁断症状による行動と理屈は同じなのでしょう。

違法薬物常習者は、依存性により売人から離れられません。
奴隷は長い間、足かせなどして逃亡しないよう管理するのは大変でした。
砂糖を開発して与えたことで、奴隷は快楽を得る依存性で、足かせなくとも逃げなくなったようです。支配者は依存性を理解して開発し利用します。


私たちが望んでることは、望んで快楽分泌してるのか、快楽分泌の依存により望んでるのか、中立に見極めることが大事かもしれません。
喜びという主観を、一歩引いて把握する必要がある気もします。


ちなみに私は違法ドラッグの経験がありません。
その中で、瞑想の意識とは何かと考え、いろいろ調べた時があります。スピリチュアル界隈でも情報がごちゃごちゃになってるところを自分なりに整理してみたくなった次第です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?