使えるとちょっとかっこいい英語表現
私が働いている会社は本社がカリフォルニア州のMountain Viewにある外資系の会社だ。私は東京オフィスにいるが、一緒に働く上司や同僚にはイタリアやジャマイカ出身などがおり国籍の多様さを毎日感じる。
もちろん、コミュニケーションは英語で行う必要がある。私は別にNative English Speakerではないので毎日話しながら「ほう、そういう言い方もあるのか」、「その表現便利だな」というシチュエーションに出会うことが多々あり、毎日新たな発見があり勉強だ。
今回は私が同僚とのコミュニケーションを通して勝手に発見した「自分でも使ってみたい」英語表現をいくつか紹介したいと思う。前回は書き言葉の英語に関して書いてみたので今回はもう少し口語あるいはチャットで使うような言葉にフォーカスしてみた。
少々エンジニアリングの世界で特別よく使うような表現があるかもしれないが、基本的に一般的に使えそうなものをピックアップしてみた。
目次
- こなれた表現
- 発音が慣れない表現
- 省略語たち
- 未だ使えない表現
こなれた表現
同僚の英語を聞いていて「こなれているな」と感じた表現達。自分でもすこしずつ使えるようになってきた。
Make Sense
「わかった」、「納得した」みたいな意味で使うことが多い。直訳調の"I know" とか "I understand" はあまり聞かない。こちらの方がもっと軽い感じで使える気がする。たとえば、少し込み入った話をして「わかったかい」という感じで確認したいときに "Does it make sense?" と聞けるとかっこいい。
Probably
「多分」、「おそらく」という意味で "Maybe" という言葉よりよく使う気がする。こちらは副詞的に、"Probably, ~" と適当におけるのでよりこなれている印象を受ける。まあ、Maybeでも同じか。
Catch Up
上司や同僚に進捗確認とかするときに「Catch up later」とか言われる。彼らが私が何をやっているかを "Catch up" するということらしい。しばらく会ってなかった同僚などに言われることが多い。ミーティングでは "Sync" というタイトルが書かれることが多い。他の人がやっていることに追いついたり、合わせたりするという意味合いだろう。
On the same page
意味としては先程のものに近い。「同じ認識でいる」ということを表すのに使う。プロダクトデザインや実装の方向性について議論するときに最終的に "we are on the same page" であることを目指す。
Water Cooler
これは表現というよりは文化だろうか。大抵の会社にはWater Cooler Serverが置いてあって、そこで水を飲みに行ったときに社員同士のコミュニケーションが発生する。これをWater Cooler Chatというらしい。弊社ではリモートでお互い働いているので実際Water Coolerに集まるということはないが、Slack上で毎日ある時間だけ開いているVideo ChatがありそれをWater Coolerと呼んでいる。入りたい人が入って雑談をして出たいときに出ていくVideo Chatだ。こうすることでリモート同士のコミュニケーションを保つことができる。
Ship it
プロダクトを「リリースする」という意味で使う。Slackではプロダクトやサービスをリリースするときに "Ship it!" といってリスの画像をつけたりする。
私はこの元ネタがわからないのだが、GitHubでも使われているらしくもしかしたらかなり一般的なMetapherなのかもしれない。
When You Get A Chance
「お手すきの際に」といった意味だろうか。コードレビューを誰かに頼むときに "PTAL, when you get a chance" といった感じで使う。あまり "when you have time" という言葉は聞かない。ちなみにPTALは "Please take a look" の略で、なにか見てほしいもの(e.g. コード、ドキュメント、デザイン)があるときに使う。
発音が慣れない表現達
次は発音に若干違和感を感じる言葉達を紹介したい。
Routing
TCPパケットや、マイクロサービス間のリクエストの経路の決め方を日本語の書籍やブログでは「ルーティング」と書かれているが、USやカナダの人の発音を聞いていると「ラウティング」といっているように聞こえる。実際発音記号上も「ラウティング」と読むようになっており、「ルーティング」だと思って聞くと知らない単語だと思ってしまう。
ただ自分が話す場合に「ルーティング」といっても大体通じてしまう。相手が優しいからだろうか。
SQL
SQLというのは主にRDBMSとの対話を行うためのDSLのことだが、これは日本の人は「エスキューエル」と大体発音している気がするが英語圏の人は「シークエル」といっている。カンファレンスなどで英語のTalkを聞いてもそうなので、恐らく英語で言うときに「シークエル」なのだろう。
省略語たち
次は省略語たち。とくにSlackなどで多用される。
np, nvm
"No Problem", "Never Mind" のこと。"Thank you" っていうと大体 "np" と返ってくる。nvmというと私は最初nodeのバージョン管理ツールを思い浮かべたものだった。
AFAIK
"As far as I know" の略。「私が知っている限り」という意味。よく使われているのを見るが、省略しても長い気がするので私はそのまま補完をきかせつつタイプしてしまうことが多い。
LGTM
"Looks good to me" の意味。コードレビューをしてよさそうであればこのコメントを残す。あるいは :+1: というemojiを使うことも多い。
lgtm.inというサービスがあり、LGTM関連のgif画像がとれるのでコードレビューを楽しくできること請け合いだ。
まだうまく使えない表現たち
幾度となく耳にしたが、しっくりこなくてまだ上手に使えてない表現を最後に紹介したい。
Cool
日本語だと「かっこいい」、「すばらしい」という意味だが、特に意味もなく相槌程度に使う場面を多くみかける。あるいは「かっこいい」というものに対する閾値の問題だろうか。私は "OK" とか "I see" とかの方がしっくりくる程度の場面が多くなかなか自分では使いこなせていない。
You know
これも相槌程度の言葉だということが最近わかってきた。文字通りの意味だと「君も知っているよね」という意味合いで使われてそうな場面があるような気がするが、その程度の意味合いもない文脈で多用される。特にSentenceとSentenceの間に挟まって使われる。私はこれは日本語の「なんか」という言葉が一番近いんじゃないかと思っている。
「クリスマスなのに、今日はなんか暑いね」
この「なんか」は特に意味はない。せいぜい「なんとなく」という意味合いだろうか。なくても文章の意味は変わらない。この "You know" の使い方がよくわからないのは私だけではないようだ。ここにも書いてあるとおり基本的に意味はないようだ。
I agree that most of the time "you know" is meaningless filler, and as such is quite overused, but there are also other uses.
ただ私も述べたとおりこの "You know" の使い方がわからないので、「なんか」が意味合いとしてあっているかわからない。そのうち使えるようになってみたい。
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