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OMSCSへの応募方法

前回に引き続きOMSCSのことについて書きたい。

今回は応募方法に関して。日本からこのプログラムに応募している人が少ないというのもあって体系的にまとまっているようなものは見当たらなかった。特に難しいプロセスでもないのだけれど、少々準備時間と手間がかかるものだったので、今回はこの応募のプロセスをまとめていきたい。

応募時期

まず大事なこととして、通常の大学への入学と同じようにOMSCSでも入学時期が決まっている。春(Spring)と秋(Fall)にコースを始めることができる。春は1月から、秋は9月から始まる。応募締め切りはそれよりも早く春入学の場合には7月1日、秋入学の場合には3月1日になる。この他に夏学期というのもあるらしいがこの時期には入学が認められてないのと、とれるコースも限定されているらしい。まだ受けていないのでわからないが。

春に入学するには夏に、秋に入学するには春に準備する必要がある。いずれにしても実際のコースが始まるかなり前から準備しなければならない。私の場合は受けてみようと思ったのが2017年の冬頃だったので2018秋入学を目指して準備を行った。

応募手順の概要

ApplyWebというシステムから応募ができる。細かな応募手順は変わっていく可能性があるかもしれないが私が受けたとき(2018 Fall)においては下記のようなものが応募に際して必要になった。

1. 名前、生年月日、住所などの基本情報

2. TOEFLの点数

3. 大学在学時の成績 GPA換算

4. 大学時の卒業証明書、成績証明書

5. エッセイ

6. 推薦状(最低3名)

TOEFLの点数を持ってない場合、あるいは最後に受けてから2年以上経っている場合には試験を受ける必要がある。TOEFLに関してはまた別の記事に書こうと思う。また卒業証明書、成績証明書はシステムにアップロードした後、郵送するので紙のものが必要になる。ない場合には卒業した大学から取り寄せる必要がある。推薦状も誰かにお願いする必要がある。

これらのことを考えると準備に少なくとも2ヶ月は必要だろう。3ヶ月あると余裕を持ってできる。実際私は3月1日の応募締め切りに間に合わせるために2017年の年末からTOEFLの勉強や推薦状のお願いをしていた。 

1. の基本情報の部分には学費のサポート(奨学金)を受けるかどうか選べる項目もある。これらはオンサイトの学生と同等のサポートが受けられるものらしいので、これらを受けるとなると更に準備するものは増えるはずだ。

また米国での軍歴があったりするとそれを記載する欄があるので何かステータスがまた変わるのかもしれない。私は軍隊で働いた経験はないので実際に何が必要になるかわからない。

いずれにせよ準備しなければならないものは意外と多い。

応募要件

OMSCSは基本的に地理的、経済的な壁を超えて様々な人に高度な教育を提供することを使命として作られたものだが、入学には一定の要件を満たすことを応募者に要求する。具体的には下記のようなものだ。

- Computer Scienceに関連した学士号以上の学位をもつこと

- GPA 3.0以上

- TOEFL Score 100以上

OMSCSはComputer Scienceを学ぶためのGraduate LevelのプログラムなのでUndergraduateの内容は身につけておく必要がある。卒業証明書にComputer Scienceに関連した分野とUndergraduate以上の学位(Bachelor's Degreeなど)が英語で記載されていることを確認しておく。またこの成績表は別途郵送することとなるので紙媒体の形で手元に持っておく必要がある。

GPAは日本の大学ではあまり馴染みのない値だ。成績を単位数で加重平均したものでアメリカの大学時の成績を評価するのによく使われるらしい。日本の大学でこれを公式に与えてくれるところは少ないと思われる(私の母校ではなかった)ため自分で計算する必要がある。計算方法はまちまちのようで日本の大学の成績をGPAに換算する確立された方法はないようだ。私も適当に計算したが最終的に成績表も提出させられるのでそれを参照してGA Tech側で算出するようだ。あまり深く気にしなくてもよいと思う。

これに加えてTOEFLの点数にも要件がある。TOEFLの点数はアメリカ国外から応募するすべての応募者は提出する必要があり、100点以上が要件と書かれている。TOEFLはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションがあり、英語の総合的な能力が測られるテストだ。テストの内容にはアカデミックな題材が用いられることが多く、そのため留学の際に必要となることが多い。OMSCSも講義やレポート、試験はすべて英語なのである程度英語ができることが要求される。もしTOEFLのスコアがない場合は予め受けて一定の点数をとっておく必要がある。

ただ要件とはいいつつも、他のエッセイや推薦状も含めて総合的にみているようなので例えばTOEFLが100点割ったからといって諦める必要はないように思う。実際私のTOEFLのスコアは100点に到達していないがAcceptされていた。

ちなみにアメリカの大学院でよく受けさせられるGREはOMSCSのプロセスでは受ける必要はない。

エッセイは2種類書く必要がある。

1. Background (学歴、職歴、専攻など)

2. Statement of Purpose (志望動機)

特別なテーマが与えられるわけではないので自分が考えていたこと、思っていたことをそのまま書けばよいと思う。ただし簡単な文法ミスやスペルミスには気をつけよう。内容に加えて英語で文章をそれなりに書けることも見られているはずだ。実際英語でレポートを書く課題が与えられる授業は多い。私は英語の文章を書く時にはGrammarlyというサービスを使っている。無料版でもかなり十分なスペルチェックや不自然なidiomの検証を行ってくれる。

というわけで少し長くなってしまったので次回はこのTOEFLをどうやって受けたか、どうやって勉強したかについて書こうと思う。

Reference

OMSCS Application

Application Deadlines, Process and Requirements

How I was accepted to Georgia Tech OMSCS (Online Master of Science in Computer Science)

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