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【読書】保険から考える人生との向き合い方〜『いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」』を読んで~

こんばんは、ふみです。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、読書の秋ということで、初めての読書レビュー記事です。

本日の課題図書はこちら!
『いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」』

読書レビュー1回目にしてはかなり実用的なチョイスですが、これまでお金についてザルだったもので、そろそろ自分のお金の流れを把握した方がいいなと絶賛お勉強中なのです。

早速ですが質問です!

皆さんは自分の入っている保険について説明出来ますか?

私は何度説明を聞いても、すぐ忘れちゃうんですよね〜
説明を聞いてるときは理解できてるつもりなんですが、しばらくして資料を見るとチンプンカンプン

それもそのはず、保険に入った動機が曖昧なので、「何でこの保険入ったんだっけ?」からして忘れてるのです。
もはや「保険に入ることが目的」みたいな入り方になってるんですね。

そんな私に対してこの本は、「保険とは、今の自分の状況を踏まえて、自分では抱えきれないリスクを明確にし、それに対して備えるためのものである」という至極真っ当なことを具体的に解説してくれております。

そうです。頭では分かってるのです。
でもこの「自分では抱えきれないリスクの明確化」がなかなか厄介で、色んな情報に触れれば触れるほど、将来に対する漠然とした不安はモクモクと膨らむし、どこからともなく「貯金ではなく投資した方がいいっぽい」なんて情報を聞けば、「気になる!でも損はしたくない!」と損得勘定が揺さぶられるしで、お金にまつわる不安や欲は尽きないもので、それらの感情を一人では抱えきれなくなった時に颯爽と現れるのが保険なんですよね。

つまり、私はお金周りのあらゆる感情を、保険に「えいや!」っと丸投げしてきたわけです。簡単に言えば、「自分であれこれ考えて悩むの面倒くさっ!」という動機です。

そんな動機で保険に入り、これで安心(なはず)と自分に言い聞かせて、ごまかしてきた私に対して、この本はさらに追い打ちをかけてきます・・・

「変化の激しいこの時代に、今の物差しで計った保険プランで、数十年後の未来のリスクを賄えるとお思いですかー?」

ひぇっ!確かに!仰る通りで💦
会社ではVUCAの時代とか言って、未来予測の難しさを繰り返し耳にしているはずなのに、なぜ個人ベースだとそれを見ないふりしちゃうんでしょうか。。。

・・・それは、とにもかくにも「老後の安心・安定」が欲しいからです!

いやぁ、つまるところこれですよね。38歳独身女性の私が保険に入る真意。今後結婚するのかしないのか、子供はどうなのかも分からない中、人生プランの不透明さからくる不安は計り知れず。その心のよりどころの一つが、保険なのです。。。すいません。。。

もう、読んでてずっと痛いばっかり。
でもね、この本を紹介したいと思った理由は巻末の次の言葉があったからなんです。

今は大半のひとが「定年後は老後」と思っているはずです。ところが65歳で会社をやめたとしても、その先まだ30年、40年も残っているのです。つまり、本当の意味での「第二の人生」が始まろうとしているわけです。

「おわりに」より抜粋

これを読んで、今の私にとって「自分の定年後の人生」が重くて重くて仕方なかったんだなぁと初めて自覚しました。
私の中で(無意識に)定年後は「それまでの蓄えを削っていくだけ」もしくは「家族や国からの支援が必要な年齢」というネガティブなイメージがあり、その上で、家族や国の支援の部分が不安となると、「だったら老後を迎える前に自分でどうにかするしかない!」と、せっせせっせと「老後資金」に回してきたわけです。

でも、定年後を「老後」ではなく「第二の人生」と捉えることが出来れば、人生の見え方が大分変ってきますよね。確かに定年後を「消費するだけの人生」としてしまうには、人生100年は長過ぎます。

ということで、私が今考えるべきは、「老後の資金をどうするか?」以上に、「第二の人生を生産者としてどう過ごすか?」なんだなぁと思い至ったというお話でした。

保険の本を読んで、人生と向き合うことになるとは。
とても読み応えのある良書でした。

皆さんは、定年後の人生にどんなイメージを持ってますか?
それではまた、ふみでした。

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