みち@ウイスキー講師の特撮好き

ウイスキーセミナー講師として、飲み手の立場からウイスキーの布教活動に勤しむ毎日。趣味は…

みち@ウイスキー講師の特撮好き

ウイスキーセミナー講師として、飲み手の立場からウイスキーの布教活動に勤しむ毎日。趣味はウイスキーと70~80年代特撮。 blog⇒ http://whiskyfromcask.blog.jp/

最近の記事

グレンアラヒー【モルト・レビュー&データ】

グレンアラヒーは元々シーバスブラザーズのブレンド原酒提供をメイン行う蒸溜所であり、クリーンで華やかな味わいをもつ。また、どんな樽にも負けない…とまではいかないものの、太く、しっかりとしたモルト感も特徴である。現在、独立系として稼働、目に見えてシングルモルトリリースの多い蒸溜所のひとつであり、総じて飲みやすく、比較的コストパフォーマンスにも優れている印象だ。 〈テイスティングレビュー〉キーワード: フルーティ・太い味わい・スイート・クリーン ~グレンアラヒー 2006年 シ

    • アバフェルディ【モルト・レビュー&データ】

      アバフェルディは飲みやすさと飲みごたえを両立した、飽きない味わいが特徴だ。全体的にスイート&クリーン&エステリー。角の無い味わいで、かつ仄かに土っぽいピーティも兼ね備えており、よく言われるところの「ハイランドモルト」らしさを一通り、かつ上品に持ち合わせたような味わいといえる。オフィシャル品では樽使いも、巧い。ただ、シングルモルトとしては残念ながらややマイナー。逆に「デュワーズの原酒」としては結構メジャー。 〈テイスティングレビュー〉キーワード: スイート・エステリー・フルー

      • バルブレア【モルト・レビュー&データ】

        バルブレアの味わいはまさに正統派ハイランドモルトといったところ。線が太く、ビターとシトラスが混じりナッティ、スパイシーもある。勿論ノンピートだ。顕著な特徴には欠けるが手堅く、華やかでは無いが味わい深い。無骨なイメージすらある。残念ながら日本では著名なブランドとは言い難い状況ではあるが、しかし私は、とても好きだ。 〈テイスティングレビュー〉キーワード: 太い味わい・穀物感・ビター・フルーティ・ナッティ ~バルブレア12年(2020年現行品)~ ウッディなビター、シトラス、

        • 【マルス信州蒸溜所】ゆったり楽しめ!日本で最高所の高原蒸溜所

          (※ 2020年9月19更新。現在蒸溜所では一般見学の受付を再開していますが、感染症対策のため注意や制約がある場合があります。詳細は公式HPまたは現地にてご確認ください。) 戦後から80年代にかけて、大企業から中小の会社・造り酒屋まで、多くのメーカーがウイスキー事業に参加した時代があった。それらは80年代半ばに「地ウイスキー」というムーブメントを起こすに至ったが、急転直下、その後のウイスキー不況の中に多くのメーカーが休止・撤退を余儀なくされた。 日本のウイスキー不況の中で

        グレンアラヒー【モルト・レビュー&データ】

          【長濱蒸溜所】日本一小さいが、魅力いっぱいの複合施設型蒸溜所。

          (※ 2020年7月現在、蒸溜所およびレストランは営業中です。が、状況によって営業時間の短縮・臨時休業等々の変更が予想されますので、訪問の際は必ず公式サイト等で情報を確認することを強くお勧めします。また、蒸溜所設備の見学に関しましては事前に蒸溜所へ個別にご相談いただくことをお勧めします。) 近畿圏において内陸県のひとつである滋賀。その北端部に位置する長浜市は、かつて城下町として栄えた場所であり、現在も長浜城跡や黒壁スクエアをはじめとした観光スポットが点在している、観光都市と

          【長濱蒸溜所】日本一小さいが、魅力いっぱいの複合施設型蒸溜所。

          【山崎蒸溜所】日本初の本格ウイスキー製造工場、その魅力とは

          (※ 2020年7月現在、山崎蒸溜所は一般見学の受付を休止しています。再開時期に関しては決定次第、オフィシャルページ等で発表されるとのことです。また、山崎蒸溜所は見学ツアーおよびショップ等への立ち入りに事前予約が必須です。必ず事前に状況を確認・予約のうえ訪問いただくよう、よろしくお願いいたします。) 国内外で最も有名な蒸溜所のひとつ、それがサントリー山崎蒸溜所である。 ウイスキー愛好家なら言わずもがな、普段ウイスキーに触れる機会の少ない方、或いは全く飲まない方でも「サント

          【山崎蒸溜所】日本初の本格ウイスキー製造工場、その魅力とは

          ウイスキー・ツーリズムのススメ

          ウイスキーツーリズムという言葉がある。この単語を私はつい最近知ったのだが、意味合いとしてはどうやら「ウイスキーやウイスキー蒸溜所を主軸とした観光旅行」のことを言うらしい。 以前紹介したように、ウイスキー蒸溜所は素人玄人問わず楽しめる、非常に優れた観光施設である。また、付近や道中に別の観光地スポットや観光都市が立地する場合も多く、観光旅行の一部として組み込みやすい。 私自身、現在進行形でウイスキー蒸溜所の見学、ならびにウイスキー蒸溜所を組み込んだ観光旅行へよく赴いている。回

          ウイスキー・ツーリズムのススメ

          おウチでウイスキーを楽しむコツは ①ストレート用グラス編

          ウイスキーを楽しむ場としてBARや居酒屋は欠かせない存在だが、週に何度も通うには資金の問題が付きまとう(できるなら毎日通いたいものだが…)。 となれば、「家飲み」が選択肢の一つとして出てくるのは当然なのだが、ただただ「飲んで酔っ払う」のでは、やはり味気ないだろう。 このシリーズでは自宅でウイスキーをじっくり楽しむために、筆者がオススメするいくつかのポイントや方法、グッズ等を紹介していきたいと思う。 さて、第1弾で紹介するのはウイスキー用グラス。それもオンザロックスやハイ

          おウチでウイスキーを楽しむコツは ①ストレート用グラス編

          国内ウイスキー蒸溜所 訪問のススメ②

          (※現在、多くの蒸留所が見学およびショップ等を含めた一般客の立ち入りを休止・制限している状況だ。今後順次再開してゆく見通しと思われるが、予め公式HP・SNS等で情報を得てから訪問されることを強くオススメする。) 前回:「国内ウイスキー蒸溜所 訪問のススメ①」 ポイント③ 蒸溜所限定のウイスキーがある見学とともにウイスキーファンにとって最も楽しみなのがこれだろう。 蒸溜所には多くの場合、直営のショップが併設されている。ここでは自社の定番商品やお土産品等のほか、一般市場には

          国内ウイスキー蒸溜所 訪問のススメ②

          国内ウイスキー蒸溜所 訪問のススメ①

          (※現在、多くの蒸留所が見学およびショップ等を含めた一般客の立ち入りを休止・制限している状況だ。今後順次再開してゆく見通しと思われるが、予め公式HP・SNS等で情報を得てから訪問されることを強くオススメする。) 国産ウイスキーが「ジャパニーズウイスキー」の名で、国内はもとより世界に知られる存在にまで成長して久しい。 現在国内で稼働中のウイスキー蒸溜所は20か所を超え、30か所に迫る(ないし超える)勢いだ。立地する都道府県も、北は北海道、南は鹿児島と全国各地に散らばっており

          国内ウイスキー蒸溜所 訪問のススメ①

          このnoteの作成にあたって

          2020年。今年は日本にとって非常に大きな苦難の年となった。COVID-19の蔓延に伴い社会の動きが著しく制限された。人々が「見えない」怖さと曖昧な対応策、そして不安を煽る一部メディアの情報に心をすり減らした。そして、個人事業主をはじめ、中小規模の企業が経営に窮する状況となった。私が心から愛して止まないウイスキー。それを取り巻く業界も極めて大きな打撃を現在受け続けている。 一方、動画配信やオンラインセミナー、小分けでのアルコール販売等、新しい分野に多くの業界内の方々がチャレ