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国内ウイスキー蒸溜所 訪問のススメ②

(※現在、多くの蒸留所が見学およびショップ等を含めた一般客の立ち入りを休止・制限している状況だ。今後順次再開してゆく見通しと思われるが、予め公式HP・SNS等で情報を得てから訪問されることを強くオススメする。)

前回:「国内ウイスキー蒸溜所 訪問のススメ①

ポイント③ 蒸溜所限定のウイスキーがある

見学とともにウイスキーファンにとって最も楽しみなのがこれだろう。

蒸溜所には多くの場合、直営のショップが併設されている。ここでは自社の定番商品やお土産品等のほか、一般市場には流通していない蒸溜所限定のボトルを販売していることが間々ある。

有名どころはサントリー系列の2蒸溜所、山崎と白州の各蒸溜所限定シングルモルトウイスキーと、ニッカの蒸溜所で共通して販売されているブレンデッドウイスキー・鶴だろう。

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また、蒸溜所によっては見学ツアーの一部として、自社のウイスキーを提供しており、そのメニューの一部で非売品のウイスキーを出してくれる所もある。

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これら蒸溜所でしか出会えないウイスキーを楽しめることも大きなポイントのひとつだ。

ポイント④ 他では聞けない情報が聞ける …かも

蒸溜所には、当然ながらウイスキーを製造しているスタッフがいる。また、製造は行っていなくとも、ウイスキーに精通し多くの知識を持ったスタッフがガイドとして、またはビジターセンターに控えている。

蒸溜所ではこういったウイスキーに詳しい方々から、直接知識を得られることが多い。また、運が良ければ製造担当のスタッフやウイスキーの味を決める役割を担うブレンダーと話す機会があるかもしれない。そうなれば、他ではちょっと知り得ない情報や、少し突っ込んだ会話もできる可能性がある。

ただし規模の大きな蒸溜所、特に大企業の持つ蒸溜所では訪問客の多さ故に、そこまでゆっくりと質問を行えないことが多く、また一般には社外秘としている情報も多い。

逆に中小規模の蒸溜所、特に最近多く創業したクラフト系の蒸溜所では1日に訪れる一般客の数も限られるため、日にもよるが比較的ゆっくりと話を聞くことが可能だ。また、情報に関しても比較的オープンなケースが多いので、意外とディープな話を聞くことが出来るかもしれない。

一般の飲み手がメーカーから直接情報を得られる機会は決して多くない。たまに開催されるイベントやセミナー以外では殆ど無いだろう。その点、多少の差はあれど蒸溜所を訪問すれば(社外秘でない限り)自分の知りたかった情報を直接聞くことができるし、場合によってはどこよりも早く新情報を得られるかもしれない。

他にも楽しめるポイントは盛沢山

以上4点のオススメポイントを紹介してきたが、ウイスキー蒸溜所の楽しさはこの限りではない。殆どの蒸溜所では有料で試飲できるスペースを併設しているし、先ほど紹介した限定ウイスキー含め、ウイスキーに関する様々なグッズを販売している所も多い。運が良ければ普段見られない光景が見れたり、特別な体験にありつけるかもしれない。

どちらにせよ、まずは蒸溜所に行くことが肝要だろう。今後の情勢にもよるが、行きたい蒸溜所が見学受付を再開した折には、是非、訪問してほしいと思う。

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