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娘の本棚より「塩の街」はまるで

1年前、COVID19が猛威をふるい
はじめたころ、

最近「塩の街」を思い出すんだよね

と娘が言い出した。
私もちょうどそう思っていたところだった。

それはこの本だ。

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「塩の街」
有川 浩
角川文庫
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えていく。だが―「世界とか、救ってみたくない?」。ある日、そそのかすように囁く者が運命を連れてやってくる。『空の中』『海の底』と並ぶ3部作の第1作にして、有川浩のデビュー作 (Amazonより)

この本の世界観が、今の世界のようだと
娘も私も思っていた。
そして2人とも忍び寄る脅威に
少し怯えていた。

📖
本の虫だった娘は、幸い、車酔いしなかった。
だから、踊っていないときには
どこでもいつも車でも電車でも
本を読んでいた。

図書館にテスト勉強にいっても、
つい息抜きに書架の本を開いて
つい、そうつい、
一冊読んでしまってハッとする
しかも書架の間で立ったまま。

そんな風に夢中になるのって
幸せなことだけど
テスト勉強は進まなかったらしい

テストが終わったら
一日中図書館で本を読みたい

よくそんなことをいっていた。

今はロンドンで電子書籍を利用する
ようになったけれど、
本当は紙の本派のようだ。

荷物になるから

と帰国するたびに2冊だけ
荷物に新しい本を入れる娘が
わざわざエアメールで、
送ってほしいというのは
何度も繰り返し読んで
暗記しているのではないかという
本が多い。

中でも「有川浩」さんの本は
全て数回読んでいても
やっぱり買って!といってくる。

先日も、図書館戦争3を送ったばかり。
もう10回くらい読んでいるんじゃないの?
と思うけど。
一緒に恋愛本も一冊入れてみた。
啓蒙活動だ。
「ちょっと今は活用できそうもない」
っていうけど、人間万事塞翁が馬だよ。

さて、表題の塩の街、
なんて怖い世界なんだろうと読み始めた。
孤独、絶望、遠くにあるようで
いつだって隣にあるもの。

人はみんなそんな部分を持っている。
それをどこかで感じながら
小さな勇気を持って生きている気がする。

📖

誰もが一生懸命生きているこの世界。
その懸命さに惹かれるそんな一冊。

🌼

今を
乗り切って
幸せに生きていきたいですね。


いただいたサポートは毎年娘の誕生日前後に行っている、こどもたちのための非営利機関へのドネーションの一部とさせていただく予定です。私の気持ちとあなたのやさしさをミックスしていっしょにドネーションいたします。