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【まちづくり】公園おそうじを続けていたら、希望をきいてくれた

2年前、その公園は、荒れたい放題でした。

公園には小さな池があるのですが、
数年間わきっぱなしで放置された藻が浮き、
誰も近づけない、近づこうともしない池でした。

もはや水面が見えない池

この池以外のエリアは、掃除もされていて、
管理されていない公園ではないはずですが、
葦と雑草が、はびこり放題。

背丈の高い雑草が伸び放題

池は、完全に見放されている状態でした。

この池は、埋め立て地に作られた人工池で、
水の流れが少なく、
藻がわくので困っていたそうです。

その対策として、
『干潟をつくって藻の発生を抑制する』
メンテナンスフリーな生き物のたくさんいる環境を目指す、
という、ある大学のフィールドになりました。


土を入れ、砂を入れ、葦を植えました。
初めの数年は、生き物の数も増えていたようです。
増えるように投入もしていました。
でも、勝手に循環、というわけにはいかず、
池は荒れたい放題の悪循環に。

今じゃ生き物はほとんどフナムシ。
ところで、
フナムシの幼虫って、飛ぶって知ってました?


ある大学のフィールドになってるから、
触ってはいけない、という解釈ができていて、
その大学も研究に飽きたのか、
両手が上がってしまったのか、
誰も何も何もしない状態になり、
その公園の池は何年も見捨てられていたことがわかりました。


久しぶりに散歩に来て、この状況を見たとき、

「あまりに、ひどい!」の一言です

人を誘い、お掃除を始めることにしました。

お掃除、やってみよ!

もちろん、ごみの処分のことがあるので、
処分方法だけは公園管理者と調整してからです。

ぶ厚い藻

週1回通いましたが、
浮いている藻を取り除くのに1ヶ月かかりました。

その藻の下には黒いヘドロがいっぱいで、
それをすくうのに数ヶ月かかりました。
でも、完全にはすくえません。

藻をだいたい取り終えたら
次は葦と雑草エリアです。
刈って、切って、抜いて、土をどけて、根っこと土を分けて…
これも数ヶ月かかりました。
まさに土木作業。

そうやって毎週のように池の掃除に来ていたら、
そこは県立公園なんですが、
県の担当者から、会いたいと言われました。

公園のお掃除ボランティア、ありがたいというお礼と、
公園をもっとよくしたいので、どうすればいいか、
アイディアがほしいとのこと。

私たちなりに考えていたことをお伝えすると、
そのときは、難しい、みたいな表情でしたが、
なんと、数ヶ月後に、
「ご提案通りにします」
とのお返事が。

善意の行動は、誰かの心を動かすこともある

要望したことの3割でもなく、
5割でもなく、8割でもなく、
なんと、10割、100%実現です。

仲の良い人たちと楽しく汗をかいているだけなのに、
正直、楽しんでいるだけなのに、
そんな私たちに、今後の公園の考え方までどうすればいいか尋ねてくれて、
しかも、提案が通るなんて。

これだから、ボランティア活動というのは本当に強いです。
無償で、善意で動くことは、本当に強い。


この前、ネット記事を見ていたら、
人に喜んでもらうことを喜びとして、
喜んで行動する人のことを、
ライトワーカーと言うそうです。
進んで灯りを点けようとする人のことです。


その記事では、生まれつきの性格だとありましたが、
考え方、行動の教育じゃないかと私は思います。

こういう行動があるんだよと、
周囲の環境から価値観を教えられ、
身につくんじゃないかなと思います。


私もそんな価値観を伝えられたら…
勇気を持って誰かや何かのために行動できる人を
応援したい気持ちで、
この出来事をnoteします。


備え付けられた公園の遊具で遊ぶのもいいですが、
藻をすくい、草を抜き、ごみを拾うのも楽しいですよ。

と、思ったわけです。

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