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【おとめなこと】和泉式部の「くらきみち」

くらきより くらき道にぞ 入りぬべき
はるかに照らせ 山の端の月


私は平安和歌が好きです。

今も昔も変わらない、心がうつった31文字の叙情詩。

特に彼女が表現する世界は、
1000年前とは思えないほど、みずみずしい。

切ないくらいに。


彼女は、和泉式部さんです。


彼女の和歌は、心をぎゅっと掴みます。
紫式部さんも彼女のことばに、はっとするセンスを感じられたとか。

くらきより くらき道にぞ 入りぬべき
はるかに照らせ 山の端の月


これまでも暗かったけど、
それでも、暗い道に進んでいく。
夜の山の端にともる月あかりのように、
私にお導きがありますように。

高僧に宛てた和歌と言われてるようです。


くらきより、くらき道へ・・・

彼女の「くらき道」って・・・

くらきみちって・・・



恋よね。


きっと彼女は、
恋に苦しんで、苦しんで、苦しんで、
それでも、
「くらき道」を行く。


もう恋してる、よね。



山の端に月の光が、かすかにでも、
遠くても、わずかにでも見えるから、
「くらき道」を選んで進む和泉。
恋を選んでしまう、和泉。



もう
恋に落ちてるよね…和泉センパイ。



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