【市役所職員が思う】ドアを開けてくださることに感謝して
市役所の職員をやって25年以上が経ちます。
長いこと市役所職員をやっていると、「市役所職員」という肩書きのパワーに驚き、感謝し、その期待に応えなければという責任を感じます。
どういうことかというと、
「市役所の○○です~」と言うと、ドアを開けてくださったり、話を聞いてくださったりする方が多いように感じるからです。
きっと、全国各地の「市役所の職員」が、それほど悪いことはしていないから、この人も悪いことはしないだろうという、信頼の積み重ねなのだと思います。
「市役所の○○です」と言えば、足を止めてくださり、お話を聞いてくださる、チャンスをくださる、つまり、玄関のドアを開けてくださることが多いのは、先人、仲間の皆様のおかげです。
企画を担当していると、企画段階での没ネタも積み重なります。
それでも、一人で考えていてもどうしようもないので、なにか突破口がないかと模索するときがあります。
そのとき、「市役所の○○です~」の破壊力で、市場調査みたいな、そんなおおげさなものではありませんが、相談をするときがあります。
Facebookのメッセンジャーのときもあるし、実際にアポなしで(偶然を装い)訪問することもあるし、ホームページを見て会社の代表電話にかけることもあります。
そんな企画段階の相談でも、単なる市役所職員の話を聞いてくださり、チャンスをくださって、お話を聞くだけではなく、アドバイスをくださったり、本当にありがたいです。
その期待に応えられるように、・・・応えられないこともありますが、丁寧にお話をしたいと思うのです。
「こんにちは~!」声を出して、まず。
「お話を聞いてくださってありがとうございます!」胸の中に必ず。
そして、私の仕事だけではなく、後輩の「市役所職員」の皆さんの仕事の役に立つのなら、幸せです。
職場で「○○に住んでる市民さんのところに行ったら、○○さん(私)のこと、話してましたよ」と報告を受けると、とても嬉しいものです。
私のことを「市役所職員の○○」として覚えてくださって、しかも良い思い出として覚えてくださってると、とっても嬉しいです。なにもできていないのにも関わらず・・・(あかんやんっ)
市役所の職員の皆さん。
私たちは少しだけ皆さんの心を開く肩書きを持っています。
だから、
その肩書きに感謝して、よりよい仕事をしたいものです。
あ。「市役所の○○」は、詐欺にもつかわれることもあるそうですので、少しだけお気をつけください。
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