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着ぐるみ

単位認定試験が終わって、ちょっと肩の荷が降りたので久々に以前からのテーマを。今までしてきた仕事や、仕事らしきものについて書くマガジン。

世間は夏休みということで、今回は着ぐるみ。

一応、学校出てからずっとデザイナーなんですが、実は他にもいろいろと。そろそろネタが尽きたかなあと思っていても、まだもう少しありそうです。


一本の電話から

きっかけはある日、本業でのお客様からイベントの手伝いをしてくれないか、とお誘いいただいたこと。人手が足りなくて予定が空いている人をお探しだとの由。

「イベントブースにいて欲しいのと、あと、着ぐるみに入ってもらうかもしれないです」

えっ、着ぐるみですか?と驚いたものの、とりあえず引き受けることにしました。実際入るかどうかわからないし、まあどうにかなるでしょう。副業(らしきもの)には、わりとこだわりはなく、むしろ、いろんなことをしてみたい。

ちなみにこれはまあまあ最近の出来事(若かりし頃、とかではない)。

着ぐるみを操縦する

ところが行ってみると、当然のように入る流れになっていました。どうやら避けては通れないらしい。

どうなるかわからないけど、何事も経験。流れに身を任せることに。

この時私が入ることになったのは、エアタイプのものでした。空気で膨らませてある、わりと大きな着ぐるみです。通常のまさに着るという感じの着ぐるみとは違って、中に余裕があるのでたぶん楽なほう。

着方や注意事項などを一通り教えてもらって、中に入ります(やっぱり着るって感じにはなる)。

担当キャラについては話せないんですが、ぽわんとしたキャラクターだったこともあり、中は割と広め。ところどころにハンドルがついていて、大きな動きはそこを握ってコントロールします。

これがちょっとモビルスーツみたいで、気分はアムロ。 あっちこっち適宜動かすのは操縦しているみたいでなんだか楽しい。

昔取った杵柄?

特に動きの指示は受けていませんでした(なにせ急遽頼まれた手伝いで、あちらもたぶん期待してない)。けれどもせっかくの機会。キャラクターになりきって、それらしい動きを心がけました。

遠くに向けて手を振ってみたり、時々振り向いてみたり、会場に流れる音楽に乗って体を揺らしてみたり、そうかと思うと突然動きを止めてみたり。小さな動きと大きな動きを組み合わせて、ゴキゲンな雰囲気を表現。

妙に楽しい!

そうしていると人も寄ってきて、ちょっとした交流も。ますますキャラになり切ります。

これが大ウケで、本業でもこんなに褒められたことないんですけど……というくらいものすごく褒めてもらえました。(喜んで良いのか?)。

無意識にしていた役作り。高校の時に演劇部だったんですが、その経験が数十年の時を経て初めて役に立ちました。人生、無駄なことはなにもない。たぶん。

まさかのリピート

この日の大好評で、本業そっちのけでもう一度呼んでいただけました。今度はもっと本格的なイベント仕事で、なんと着ぐるみのプロの方もいるなかの交代要員として参加することに……。

私のようなアマチュアが申し訳ないと思いつつ、順番に入ります。今度は違うキャラクターなので事前に動画を探して動きをリサーチ(バイトでも手は抜かない)。それを参考にしながら、また前回とは全然違う動きで挑戦しました。

ご一緒したプロの方にも褒めていただき、ちょっと良い気分…も束の間、そのあとのステージで、キレキレのダンスでプロの技を見せつけられたのでした(ギャフンとなりましたとも)。

やってよかった

超短期バイトだったせいもありますが、思いもよらぬ案件(?)でもやってみてよかったです。途中ちょっとひやっとすることもあったけど、実に楽しい。面白い。

もし、誰かに手が足りないんだけど…と頼まれたら、試しに一度やってみることをおすすめします。(こういう暑い時は会場の状況を考える必要があるけどね)

着ぐるみバイト、検索してみたら人気があるみたいですね。わかる!

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