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展覧会 GO GO

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2023年春から社会人大学生になったので、学割を使って展覧会に多めに行きたいと思っています。モチベーションアップのためにマガジンを作りました。美術展の感想の他にも、ギャラリーや展… もっと読む
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記事一覧

昨年に続き、「マティス 自由なフォルム」を観てきた(学生無料の日)

国立新美術館へマティスを観に行ってきました。学生無料の日につられて、昨年に続いての鑑賞です。 学生無料の日 今年のマティスは「キャノン・ミュージアム・キャンパス」という企画に参加させていただきました。展覧会の特別協賛であるキャノンが設けてくれた日で、学生無料なのです。CSR活動の一環だそうなんですが、こういう企画はキャノンさんにぴったりですよね。内容とドンピシャ。 この日は火曜日で、実は休館日。SNSで情報を得たものの、日にちを何度も確かめてから向かいました。 入り口

鳥好きは行くべし! 練馬区立美術館「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」

フリーランスの身ゆえ、週末=必ずしも休日というわけではありません。基本的には仕事上のやりとりは極力控えているし、スケジュールに組み込まないよう、お願いもしています。それでもこぼれてしまうことはある。 その代わりと言ってはなんだけど、スケジュールのやりくりで平日に休みを取れることもあるし(もちろん有休ってわけではない)、急に時間が空くこともある(好むと好まざるとに関わらず!)。 昨日はお昼過ぎくらいに仕事の片がついたので、久々に練馬区立美術館に行ってきました。金曜日だけど、

「和田誠 映画の仕事」を観てきた

またしてもギリギリで観てきました。 国立映画アーカイブで開催の「和田誠 映画の仕事」。 会期が終わってしまったと勘違いしてたんですが、Xの投稿で「まだやってる!」とわかって急遽時間を作って京橋へ。在籍している放送大学はキャンパスメンバーズのメンバー校なので、窓口に学生証を出して無料でした(ありがたい!)。 和田誠は言わずと知れたグラフィックデザイナー、イラストレーター。映画ファンで映画監督。タバコのハイライトのパッケージデザインでも有名です(私はこれが一番印象強い)。

私の「マイベスト展覧会2023」、ソール・ライターの原点 ニューヨークの色

ちいさな美術館の学芸員さんのアドベントカレンダー企画「マイベスト展覧会2023」に参加しています。 私が選んだのは「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」。 どうやら12月3日はソール・ライターの誕生日。この日にエントリーさせていただくことにしました。 今年7月から8月にかけて渋谷のヒカリエで開催された「ソール・ライターの原点」はとてもバラエティ豊かな展開でした。前半のモノクロ写真から、鮮やかな色と構図が印象的なファッション写真全盛の時代。それに加えて絵画の数々まで

Adobe MAX 2023に行ってみた(学割で)

先週木曜日に東京ビッグサイトで開催されたAdobe MAX 2023に行ってきました。コロナ禍でオンライン開催になった時に参加したことはあるのですが、会場参加は初めて。 Adobeはご存知の通り、IllustratorやPhotoshopなどのクリエイター御用達ソフトの会社。英語版Wikipediaによると、2003年ユタ州ソルトレイクシティで行われたのが最初らしいんですが、日本ではいつからやっていたんでしょう。 Illustratorの最初のバージョンから使っているのに

過剰なまでの色と装飾にどっぷり。和のあかり×百段階段2023〜極彩色の百鬼夜行〜

ちょっと前の話になってしまうんですが、ホテル雅叙園東京の「和のあかり×百段階段2023~極彩色の百鬼夜行~」を観てきました。 「百段階段」はホテル雅叙園東京の前身「目黒雅叙園3号館」にあたる、1935年(昭和10年)に建てられた木造建築の通称。長い階段の途中途中に7部屋が連なる独特の構造になっています。東京都指定有形文化財。 各部屋ではあかりをテーマにした展示をメインに、建物の雰囲気に見事にマッチした作品群が世界観を作り上げていました。 展示作品も良かったんですが、元々

「ソール・ライターの原点」に感化されて、スライドプロジェクターを買ってみた

先月観に行った「ソール・ライターの原点」。作品もさることながら、ポジフィルムをそのまま観られるライトテーブルやカラースライドプロジェクションが素晴らしい展示でした。 そういえば私もポジで撮った写真があったよねと思いついて、スライドを映写できるプロジェクターを買ってみました。 ということで、今回は展覧会番外編です。(以下、出てくるのは私のへっぽこ写真なので閲覧注意!) 眠っていたポジフィルムの在庫 パリに毎年行っていた頃。いつも一眼レフを持参して、数回目からはポジフィル

「植物と歩く」 練馬区立美術館

「ソール・ライターの原点」に続き、ぎりぎりシリーズみたいになってしまったけれど、練馬区立美術館で開催の「植物と歩く」に行ってきました。 朝ドラ「らんまん」の放送もあって、練馬区では現在、牧野富太郎推し。植物画を見たくて、前から行ってみたいなあと思っていた牧野記念庭園は今人気らしく、ちょっと腰がひけていますが、この展覧会ではもちろん彼の植物画も展示されるとのことで、時間ができたところでさくっと行ってきました。 「〜と歩く」というタイトルにふさわしいような割と軽めの展示でした

「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」で写真に浸る

渋谷ヒカリエで開催中の「ソール・ライターの原点」を観てきました。 「ニューヨークの色」と副題がついている通り、色が印象的な作品群。 ソール・ライターは「1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、1980年代に商業写真から退き、世間から姿を消した」(2017年ソール・ライター展パンフレットより)という伝説のような人物。 2017年にBunkamuraで開催されたソール・ライター展でもNYの空気感を写し撮った1枚1枚が印象的だったのです

「伝えるためのユニバーサルデザインフェア」に行ってきました

加入している東京都印刷工業組合が開催協力している「伝えるためのユニバーサルデザインフェア」に行ってきました。一応私もメディアユニバーサルデザイン・アドバイザーの資格持っていますし、復習も兼ねて。 メインはパネル展示(ちょっと地味) フェアはパネル展示がメインなので、正直少々地味。 ですが、ものを伝えるメディアをテーマに、ユニバーサルデザインと聞いて思い浮かびそうな色だけに留まらず、フォントやことばについても、配慮のポイントなどがていねいにパネル展示されていました。 ま

[マティス展]思い出混じりの私的感想

マティス展に行ってきました。と言うより行っていました。 だいぶ前に時間をつくって行ったんですが、まとめる余裕がなく時間がかなり経ってしまいました。5月はやけに忙しかった(え?もう6月?)。 話題のマティス展、きちんとした解説は詳しい方に任せるとして、私は例によって脱線しがちな個人的(すぎる)感想をつらつら書いてみようと思います。 少々とっ散らかっていますがご容赦を。 そもそもマティスってどんなイメージ? なんとなく日本人はマティスが好きだという印象があるんですが(です

私が美術館にいく理由(aka 言い訳)

1月から参加しているnoteのメンバーシップ「オトナの美術研究会」の月イチお題記事執筆企画。 今月のお題は「私が美術館に行く理由」。GWからバタバタで今回は参加できないかもー!と思っていたんですが、なんとか滑り込めました。 さてこの疑問。自分のことは棚に上げて、皆何しに来てるんだろ?と思うこと、私もたまにあります。 子どもの頃、脳裏に焼き付いた光景 なんでそんなことを考えるかというと、もしかしたらこの出来事が頭にこびりついているからなのかも。 1974年、モナ・リザの

私のかかりつけ美術館。 「練馬区立美術館」

1月から参加しているnoteのメンバーシップ「オトナの美術研究会」の月イチお題記事執筆企画。 今月のお題は「お気に入りの美術館」。 行く回数もダントツ、お気に入りというか、もはやかかりつけと言っても良いくらいの練馬区立美術館について書こうと思います。 練馬区立美術館はその名の通り、区立の美術館。池袋方面から練馬の次、中村橋駅から3分程の位置にあります。駅近。 歴史は意外に浅く80年代に開館。2020年にはこんな35周年記念展も開かれました。 思い出アルバムみたいでと

[脱線する感想]本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション

毎度のことながら、会期の後半駆け込みで行ってきました。本と絵画の800年、練馬区立美術館。 実は割と馴染みのある業界なんですが、建材メーカーの吉野石膏がこんな素晴らしいコレクションを所有していたのは知りませんでした。いつもながら練美のセレクトには唸らせられてしまいます。 さて今回のコレクション。本と絵画とタイトルがついていますが、やはり圧巻は本の展示でした。文字、挿絵、紙、印刷、装丁…… 本はさまざまな要素が詰まっているので、一冊、一頁だけでも観るところがたくさん。練馬区