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北海道旅行記② 道南から旭川方面


北海道ドライブ旅は続いている。 
しかし、上陸2日目にして、

ぶっちゃけ書くネタがない。

本当は、本州とは違う広大な道を走り抜け、爽やかな気分で北のグルメを楽しみ、テンション高くその様を書き散らかすつもりだった。
が。
例によって、雨、さらに霧。
しかも天気予報を見たら、2日経ったら晴れるらしい。……帰る日なんですけど。間が悪すぎる。
降り続ける水滴に、白く霞んだ光が視界を奪い、集中力が削り取られる。わたしはドライブが好きだが、雨の運転はキツい。昼間は白い眩しさが、夜間はヘッドライトのギラつきが、不快な光として処理される。だからとても苦手だ。
元々、光に強くないので運転時にサングラスは手放せない。それも、タレックスの偏光が一番良い。わたしが持っているのは晴天用だが、今日のような雨の昼間でも、あの嫌な白いギラツキをカットしてくれるから使い回している。他方、晴天用ゆえにどうしても必要以上に暗く見えてしまう。雨用のカラーもラインナップにあったから、今はそれが欲しい。

今日は、対向車から矢鱈と水を浴びせられる。札幌方面に針路を取ったせいか、平日だからなのか、大型車とすれ違う度に、バケツのように水をぶちまけられる。マリオカートのイカを思い出す。幸い、墨ではない。もっと品のない喩えも浮かんだが、やめておく。
昨日は一瞬でも雲の切れ目から青空が覗いたが、今日は鉄壁の鈍色が一面を覆っている。何も……期待はできない。こうなると義務感だ。無事、宿に着く。それだけを目指す。

昼下がりに札幌を通り抜け、江別に差し掛かる辺りでランチに味噌ラーメンをいただく。
実は味噌ラーメン、なんだか甘ったるい気がしてそんなに好きではなかった。だが、こちら。ほどよく塩味が効き、シャキシャキした野菜と味噌のコクが相まって本当に美味しい。ごちそうさまでした。

こういう日は食べ物を味わうに尽きる。

天気には裏切られても、食べ物は盤石だ。
少し元気を取り戻して、「日本一直線が長い国道」を走りに行ってみる。国道12号線、直線区間は約29kmだそうだ。

感想。

あんま面白くなかった。

なんというか、直線は直線なのだが、曲がりなりにも国道なので信号もそれなりにあるし、ロードサイド店舗も多い。アップダウンもそこそこあって視界が遮られるので、どこまでもスカッと伸びる気持ちの良い道路……というわけではない。晴れていれば多少は印象が違ったかもしれないが、正直、ここに至るまでに通過した真っ直ぐな農道の方が、爽快感はあった。
直線国道に求めてはいけない要素を、わたしは期待してしまったのだろう。

今日は早く宿についてゴロゴロしたい。
そんなテンションになってきたので、予定にはなかったが高速に乗りショートカット。旭川のモダ石油でまず車にご飯を与え(「エサ代」が安く済んで感謝しております)、人間の方はどうしようかと思案。今日も「寝心地が良い」というレビューと安さだけで選んだ素泊まり宿、しかも徒歩圏内にコンビニすらない僻地なので、外でどうにかしなければならない。Googleで見つけた、レビューの多い回転寿司屋に行ってみる。

月曜の18時前よ…?

こうなったらお持ち帰り一択である。
好きなネタを注文して、自分で持ち帰り容器に詰めるという変わった形式だった。

センスの無さはご容赦願います

そういえば、北海道に着いてから魚介類とラーメンばかり食べている。圧倒的野菜不足。隣のスーパーでサラダを買い、宿でいただいた。
お味は…うん。ふつうに美味しい。が、函館の刺身定食のインパクトが大きすぎた。少し時間が経ってしまった、とか、お店じゃないので雰囲気もない、というのは大いにあるだろう。ただ、これはこれで良い。

ツラツラと書き連ねていたら意外と文字数が稼げた。そして今日はちゃんと当日中に書き残せそうである。
明日は雨が上がる……らしい。
半信半疑ながら、期待をしつつ筆を置く。

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