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SUSTAINABLE FASHION
小泉進次郎氏が大臣を務める環境省が発表したSUSTAINABLE FASHION
ファッション産業は、製造エネルギーに対し、短期的なライフサイクルとなっており、環境負荷が非常に大きい産業であり、国際的にも大きな問題となっています。
ここで、長期利用を目指したSASTAINABLE FASHIONを提案しています。
私がこのブランドを立ち上げた想いと重なるところがあるので、とても嬉しい話でもありますが、環境省が発表してくれたことにより、アパレル業界の全体のモノづくり探究心が高まっていくのは、非常に楽しみです。
シェアやリユースも推奨されていますが、正直USED品自体に抵抗感のある人は多いように思っています。
私は、レザー製品専門で、中古品でも抵抗感なく持てるようなケアや修理や加工を提案していますが、これが直接身につけるような衣類にも拡大できたら、大変素晴らしいことだと思っています。
現在衣類の中古品を取り扱っているお店では、お店側で衣類をケアしているところを聞いたことがありません。安価で提供するためには、どうしても前の使用者の配慮に委ねている部分が大きいように思います。高価でもいいから、抵抗感なく中古品を使用できる形にしてくれる業者があっても需要がでてくるのではと感じています。
また、私も非常に気を遣っていますが、ブランド品は商品それぞれの形で商標権を取得しているケースが多いです。ですので、ハイブランドの中古カバンから別のカバンを作りました。という場合、相手の会社から指摘されれば違法行為とみなされるリスクがあります。ブランドのコンセプトと異なる商品や劣悪な偽物が出回ってしまうと、ブランドのイメージダウンに繋がるためです。
しかしながら、実際は世界的に有名なブランドほど品質が良いものが多く、長期利用に向いているのも事実です。
なので、常に権利の範囲を意識しながら、また使用したくなるような修理や加工を考える必要があります。
正直できない範囲もあり、歯痒い気持ちになることもあるので、ファッション業界全体に長期利用を前提としたモノづくりが発展していけば、私たちの仕事の範囲も益々拡大できるのではと期待しています。
また、環境に優しいといえば、革は食用牛などから発生する副産物なので、かえって廃棄部分が少なくなり、環境負荷が少なく魅力的だと考えていますが、実際にはどの程度が副産物といえるのかは世界的なデータがありません。食用肉と違い病気の動物や死んでしまった動物からも製造できるので、革のために育てられている動物とは少数だと考えていますが、世界的な実態をデータとして見たことはありません。
鞣し技法などでは、環境に配慮して行われているかという一つの規格(日本エコレザー基準(JES))が定められているので、ある程度、購入時に消費者が確認することが可能ですが、どの動物からどうやってというのは、正直消費者に向けて情報開示されていないように思います。
上記に上げたような状況が少しずつでも変化していくのではないか、と感じさせてくれる今回の発表は、大変嬉しく思っています。
どうせなら、そういう取組を行った事業者向けに優遇措置や補助金があれば、もっとポジティブに進めていけるのになぁという期待もありますが、これからのファッション業界が益々楽しみです。
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