見出し画像

高卒即欧州2023(福田師王、福井太智)

今年も高卒でヨーロッパの舞台へ飛び出してく若者が現れました。
昨年はチェイスアンリがドイツのシュツットガルトへ行きましたが、今年は上村学園の福田師王がドイツのボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)へ、サガン鳥栖の福井太智は同じくドイツのバイエルンミュンヘンへ行きます。

これまでも高卒でヨーロッパへ移籍する選手はいました。
これまでの高卒即欧州選手については昨年以下の記事にまとめました。
Jリーグ経由せずにヨーロッパ行ってみたら|レンティー29|note

今まで高卒即欧州した選手は必ずしも成功したとはいえない結果になっています。今回の2名はどうなるでしょうか。
2人のプロフィールを簡単に書いていきます。

福田師王(上村学園→ボルシアMG)

2004年4月8日生まれ。178cm、70kg。上村学園ではFWとして活躍し、先日行われた第101回全国高校サッカー選手権ではチームをベスト4に導きました。年代別日本代表にも選ばれていて将来を嘱望される若手選手の一人です。

福井太智(サガン鳥栖→バイエルンミュンヘン)

2004年7月15日生まれ。172cm、67kg。サガン鳥栖U18でMFとしてプレーし、高校2年生のときにトップチームと契約しました。先日行われた高円宮杯プレミアリーグファイナルでは決勝点を挙げチームを日本一へ導き、個人としてもMVPを獲得しました。こちらも年代別日本代表にも選ばれている将来を嘱望される若手選手の一人です。

2人の今後は

ボルシアMGやバイエルンミュンヘンはドイツの1部リーグ(ブンデスリーガ)に所属する名門チームです。ただ、2人はまずはボルシアMGやバイエルンミュンヘンのセカンドチームでプレーすることになります。それぞれボルシアMGⅡバイエルンミュンヘンⅡというチームになり、ドイツ4部リーグ(レギオナルリーガ)に所属するチームで主に若手がプレーします。ここで活躍できればトップチームに上がることができます。

しかし、トップチームに上がるのは至難の業でよほどの実力がないと難しいでしょう。なにしろトップチームには先日のワールドカップに出場していた選手がゴロゴロいます。日本代表にすら選ばれてない選手がいきなりトップチームに上がることはできないでしょう。

まずはセカンドチームで経験を積み、下部リーグのチームなどへのレンタル移籍で結果を残すということが必要です。それができるのは世界でもほんの一握りです。そのために、まずは言葉も文化も違う世界に慣れること、そのうえで自分の実力がどこまで通用するのか見極めることが大事です。

ちなみに現在ボルシアMGトップチームには日本代表の板倉滉が所属しています。環境に慣れるという点では福田にとって大きな手助けになるかもしれません。

高卒即欧州の流れは続くのか

おそらくこの流れは続いていくでしょう。ワールドカップで日本代表が見せた活躍を受けて日本人選手の価値が高まっています。ヨーロッパのチームにおいて若く才能のある選手を安く獲得し、自分のところで育てるメリットはあります。

選手側にとってもいずれヨーロッパに行くつもりならチャンスがあれば早いうちに行きたいとう気持ちはあるでしょう。ただ、プロの世界で結果を出していない選手は当然今回のようにセカンドチームから始める必要があります。ここから這い上がってトップチームで活躍する日本人選手が出てくれば、高卒選手の進路の可能性を拡げることになりますし、将来の日本代表にとってもプラスになるでしょう。

2人の今後の活躍に期待しています。

この記事が参加している募集

#サッカーを語ろう

10,969件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?