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中華レンズの世界

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中華レンズの世界 Vol.4 大口径レンズ

中華レンズの世界 Vol.4 大口径レンズ

以前、小型標準レンズの紹介をしましたが、今回は大口径レンズです。
大口径レンズでは、設計方針により描写の癖が違いますので、購入する場合、どういう性能を目指した製品なのかを見極める必要があります。

TTArtisan 50mm F1.4 ASPH (フルサイズ用)

F1.4開放で撮ってみました。カメラはα7Ⅱ。
同じ構図で前ボケ、後ボケを見ていますが、ボケに変な癖や色味の有る輪郭も見えないきれい

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中華レンズの世界 Vol.3 魚眼レンズ

中華レンズの世界 Vol.3 魚眼レンズ

 最近の中国製レンズの性能向上は目覚ましいものがある。
ほんの数年前なら、中国製レンズは低価格だけが売りの低性能で見かけも安っぽいレンズでしかなかった。しかし最近は事情が急変している。これには定年退職した日本人レンズ設計者が多数中国メーカーで働いていることも影響している。

 中華レンズのオススメの分野として、魚眼レンズがあります。魚眼レンズは焦点距離が短いため、一眼レフ用の魚眼レンズは性能が出し

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中華レンズの世界 Vol.2 小型標準レンズ

中華レンズの世界 Vol.2 小型標準レンズ

前回は小型広角レンズでしたので、今回はその続きとして小型標準レンズを紹介していきたいと思います。あくまで”小型”なので、APS-C用MFレンズの話です。

このグループはさらに2つのグループに分けられると思います。
① 大口径・・・開放ではソフトな描写のものが多いレンズ群
② 小口径・・・開放からシャープな描写のものが多いレンズ群

①の群は35mmF1.2のような際立って明るいレンズで、多くの製

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中華レンズの世界  Vol.1 小型広角レンズ

中華レンズの世界 Vol.1 小型広角レンズ

 カメラと言えば日本メーカー製。日本製カメラは高性能で低価格。それが当たり前という感覚。一部の趣味人はライカなどドイツブランドを使っているけど、普通に使うならむしろ国内メーカーのほうが便利、、、というのが今のカメラ事情。
 そして、ノスタルジックな雰囲気で撮りたい!!などと思ったら古いレンズを使ったりソフトン系フィルターで小細工したり、など小道具に凝ったりする人も多いかと思います。

 その先にあ

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