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【Paloma】 狙うはずばり、 素朴で美味しい創作惣菜パイ。 朝食に利用したい、 ブルックリンのカフェベーカリー。


こんにちは。

皆さんは普段、朝食に何を召し上がりますか?

白ごはんと味噌汁、目玉焼き、セブンイレブンのおにぎりなどなど・・・

私が日本に住んでいた頃、実家での朝食はトースト一択でした。
お節を頂く元旦や旅先での朝食を除いて毎朝、トーストした食パンとフルーツやヨーグルト、たまに目玉焼きやソーセージ、飲み物は紅茶またはコーヒーが定番の朝食でした。

ニューヨークに移り住んだ今でも、朝は変わらずトースト(主にバゲット)とフルーツが定番。たまにクロワッサン、オートミール粥、そして週末はトウフ・スクランブル(スクランブルエッグに見立てた炒り豆腐)が登場するくらいで、朝ごはんは基本至ってシンプルです。

我が家のリアルな朝食・・・(汗)


思えばニューヨークにおいてこの数年間、朝ごはんは自宅で済ませるものという認識が強いためか、カフェなど外で朝食を取ることはほとんどありませんでした。というのも、わざわざ朝に赴いて食べたい朝食メニューがあるカフェやコーヒーショップはあまり思いつきませんし、パンケーキやアボカドトーストくらいなら家でも作れます。

そういうわけでカフェに行く時間は必然的に午後になっていましたが、最近発見したとあるカフェ兼ベーカリーでセイボリー(塩味)系の惣菜ペストリーに出会ってから、ここは朝にこそ来るべきカフェだな!と思うようになりました。

赤を基調としたブランディング
ピカソのようなハトのロゴがかわいい


去年の冬に近所を散歩していた際、偶然発見したこのカフェの名は「Paloma(パロマ)」。2021年の夏の終わりにオープンし、現在ブルックリン北部のウィリアムズバーグ地区とグリーンポイント地区に二軒店舗を構えています。

ウィリアムズバーグの店舗は、カラフルなテラスチェアが目印


ウィリアムズバーグの店舗はスタンドなので店内に席はありませんが、屋外にテーブルとベンチがあります。グリーンポイントのお店も元はスタンドでしたが、今年3月にフラッグシップ店として拡大・リニューアルオープンし、店内での飲食も可能。朝から地元民が賑わいを見せています。

リニューアルしたグリーンポイントの店舗は、ローカルで大盛況


私はどちらの店舗にも2回づつ、計4回訪れましたが、まだ新しいお店のためメニューが完全に定まっていない様子です。以前はハンドドリップのコーヒーがありましたが、店舗拡大後にまだ対応しきれていないという理由で現在はメニューから消えてしまいました。自家焙煎のコーヒー豆を売りにしているだけあって、正直これはかなり残念です。

グリーンポイント店の広々としたカウンター

幾何学模様のタイルが可愛い
オリジナルのブレンドコーヒー


エチオピアの希少種の豆であったり、オリジナルブレンドであったり、豆はリテールでも購入できるのですが、お店で飲めたらなおいいのにとは思います。豆のクオリティは、以前紹介した「SEY」や「La Cabra」と比べてしまうとちょっと劣るのは確かですが、十分美味しいです。

甘い・しょっぱい系どちらも揃う


パロマのもう一つの売りは「コーヒ&・ベーカリー」と称しているだけあって、お店で焼いているペストリー類です。ローフ系のパンこそありませんが、クッキーやマフィン、スコーンなど定番の品が揃います。

こちらはヴィーガンシナモンロール


これまでにブラウニーやオリーブオイルケーキ、チェダーチーズのスコーン、シナモンロールを試しましたが、ここで食べるべきはむしろ、セイボリー(塩味)系の惣菜パイです。卵がまるまる乗った「ブレックファストガレット」と、素朴な見た目の「ハンドパイ」はリピートしたくなる美味しさで、これなら朝カフェで朝食にするのもアリだな、と思わせてくれました。
ちなみにこの二品はやはり人気商品のようで、朝早く行かないと売り切れていることもあります。

オーガニックの鶏卵を使用したガレット。この日の生地は蕎麦粉でないように見受けられる
蕎麦粉の風味がとても香ばしい


生地に蕎麦粉が入ったサクサクの食感の「ブレックファスト」ガレットには、オーガニックの卵がまるまる一個、その下には薄くスライスされたスイートポテト(日本の薩摩芋ではなく、水気の多いオレンジ色の芋)のレイヤーが敷かれています。

結晶塩のトッピングがアクセントで、香ばしいパイ生地、まろやかな卵、そしてさっぱりとした甘さのスイートポテトの優しいコンビネーションが、名前の通りこれひとつで立派な朝食に。数ヶ月前と比べて $1 値上がりしていますが、この大きさとクオリティで $7(約900円)はニューヨークではリーズナブルと考えて良いでしょう。

もう一つ私が気に入ったのが、こちらの「ハンドパイ」。

左隣がアップルキャラメル味


こんがりきつね色に焼かれたほんのり甘いサクサクのパイ生地に、若干マッシュされたホクホクのポテトとアーティチョークがぎっしり詰まっています。これだけだとぼんやりした味なのですが、程よい塩気を与えるブラックオリーブが全体の味をまとめるアクセントに。ハンドパイはポテト以外にアップルキャラメル味もありますが、こちらはまだ試していません。

ぷっくり、ツヤツヤ、サクサク。見た目からして食欲をそそります
綺麗な断面ではなく申し訳ないですが、中の具がしっかり詰まっているのもうれしい


片手で食べられる気軽なパイは、アメリカのキッズの朝食として定番の甘いパイ「ポップターツ」を彷彿とさせます。ボリューム満点でお腹もいっぱい、これで $6は良心的だと思います。

一般的なカフェで食べられる塩味系ペストリー・パン類といえば、ハムチーズが入ったクロワッサン、ベーグルが定番ですが、Palomaの素朴ながら優しい味わいの惣菜系パイは、これまでありそうでなかった塩味系ペストリーの世界を開拓してくれそうです。

時期や季節によって新しいフレーバーのパイやメニューもぜひ開発して欲しいですね。夏はフレッシュトマトやハーブをふんだんに使ったり、チェダーチーズの代わりにフェタチーズにしたり、ソーセージが入っても美味しいのではないでしょうか。まだまだ新しいお店ですので、今後の発展にぜひ期待しています。 

YouTubeでPalomaのビデオも作っているので、雰囲気は動画でもぜひご覧ください!


それでは、また次回。

ごきげんよう。


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