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半藤一利『山県有朋』

山縣有朋(やまがた・ありとも、 󠄁1838年6月14日~1922年2月1日)は、大日本帝国の軍国主義的な少数権力者支配を強化し、大衆の自由を抑圧した悪人として知られる。

しかし21世紀以後、大日本帝国の日本人民界の公共化への山縣の貢献を再評価する研究者が増えた。

1958年(昭和33年)5月17日、「岩波新書」、55歳の岡義武(おか・よしたけ、1902年10月21日~1990年10月5日)著『山県有朋明治日本の象徴』(岩波書店、100円)が刊行された。

1990年(平成2年)3月23日、「歴史人物シリーズ」「幕末・維新の群像」(全10巻)第9巻、59歳の半藤一利(はんどう・かずとし、1930年5月21日~2021年1月12日)著『山県有朋』(PHP研究所、税込み1,300円)が刊行された。

1993年(平成5年)2月5日、『岡義武著作集』(全8巻)第5巻(第5回配本)『山県有朋・近衛文磨』(岩波書店、税込み6,000円)が刊行された。
解説は55歳の坂野潤治(ばんの・じゅんじ、1937年5月13日~2020年10月14日)だ。

1996年(平成8年)8月1日、「PHP文庫」、半藤一利著『山県有朋』(PHP研究所、税込み600円)が刊行された。
解説は58歳の水木楊(みずき・よう、1937年10月30日~2021年8月29日)だ。

2009年(平成21年)2月20日、「文春新書」、56歳の伊藤之雄(いとう・ゆきお、1952年9月26日~)著『山県有朋愚直な権力者の生涯』(文藝春秋、本体1,300円)が刊行された。

2009年(平成21年)12月9日、「ちくま文庫」、半藤一利著『山県有朋』((筑摩書房、本体760円)が刊行された。

2010年(平成22年)12月24日、「NHKブックス」、54歳の井上寿一(いのうえ・としかず、1956年11月9日~)著『山県有朋と明治国家』(日本放送出版協会、本体1,000円)が刊行された。

2015年(平成27年)4月6日、BS-TBSで、毎週月曜22時~22時54分、81歳の竹内誠(1933年10月29日~2020年9月6日)総合監修、61歳の鈴木順(1953年7月17日~)ナレーター、45歳の田辺誠一(1969年4月3日~)が「歴史鑑定士」として出演する「私たちが知っている日本の歴史の事象の再検証」をテーマに、毎回、人物、物、文化、風習など日本の歴史からひとつテーマを取り上げて、その始まりや意味を掘り下げていく歴史番組『にっぽん!歴史鑑定』(54分)の放映が「秀吉はなぜ天下を取れたのか?」で始まった。
71歳の小和田哲男(おわだ・てつお、1944年2月1日~)が出演した。

2019年(令和元年)9月18日、「岩波文庫」、岡義武著『山県有朋明治日本の象徴』(岩波書店、本体840円)が刊行された。
解説は空井護(そらい・まもる、1967年~)だ。

2023年(令和5年)1月16日、BS TBSで、「にっぽん!歴史鑑定」、70歳の伊藤之雄監修、鈴木留美構成、角井春菜演出、木村吉孝プロデューサー/総合演出、笠原啓総合プロデューサー「明治の元勲 山県有朋は悪役だったのか?」が放映された。
ナレーターは69歳の鈴木順、歴史鑑定人は53歳の田辺誠一だ。
70歳の伊藤之雄が出演した。

伊藤:山県が太平洋戦争へ向かう遠因をつくったっていうふうにですね、いわれていますけれども、山県が健在のあいだはですね、満州事変のような陸軍の暴走は起きずにですね、そういうものが起きかけてもですね、山県がですね、抑えておりました。
山県が亡くなったあと、そういうことが起こってくるという。
だから陸軍の暴走も、戦争へ向かったこともですね、山県とは直接関係がないと思います。

田辺:陸軍の実力者として、富国強兵策を推進した山県は近代日本にっぽんの「負」の象徴、悪役として捉えられてきましたが、実際には、出兵には常に慎重で、対欧米協調を基本とする外交路線など、現実的な政治手腕が近年、再評価されているのです。ただただ、自分の信念に真っすぐな愚直な政治家だったと。

2023年(令和5年)3月20日、「にっぽん!歴史鑑定」最終回「武田二十四将・穴山梅雪と徳川家康」が放映された。
79歳の小和田哲男が出演した。

2023年(令和5年)11月20日、「中公新書」、小林道彦(1956年~)著『山県有朋明治国家と権力』(中央公論新社、本体960円)が刊行された。

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