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2024年3月18日 家族の絆

 毎年、春の彼岸の季節になるとA氏は家族と共に数時間かけて、墓参りに出かけています。
 A氏は、〈生前、父や母ともっと言葉を交わしておけば良かった〉と彼岸の時期の墓参りは、両親の思い出に駆られるといいます。
 墓参後、A氏の携帯電話へ叔母と叔父から連絡が入ったのです。叔母からは「久しぶりに、あなたの両親の墓参りに伺いたいの」との内容でした。
 すぐに叔母と墓参りをすると、A氏の両親の若い頃の話を聞くことができたのです。また、叔父からも「親戚中で集まろう」との要望があり、食事を共にしながら、故郷の思い出話も聞くことができました。
 生前の両親からは聞いたことのない話の内容に、A氏は、親について知らないことが多くあることに気づかされ、より感謝の気持ちが深まったのです。
 現在も、A氏は家族と共に叔父や叔母家族と年に数回、会うようにしています。墓参りはA氏の家族の絆を深める機会となっているのです。

今日の心がけ◆両親への感謝を深めましょう

出典:倫理研究所 職場の教養2024年3月号より引用


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【1】 著者の個人的な感想

えっと、今回も元葬儀屋視点の感想で書いてみます。

健在なうちは家族との会話って億劫に思いますよね。しかし、いざ亡くなるとA氏のように「もっと言葉を交わしておけばよかった」と思うものです。これまで数えきれないほどのお別れをお手伝いしてきましたが、A氏のように思う人が多かったように思います。

でもこれ、実は心の問題であって、絶縁状態でも家族愛にあふれていても後悔する人はするんです。なぜなら、気持ちを伝えることができなくなってしまった事実に直面するからです。しかしそれでは淋しいですよね。だから葬儀社側としては、

「さようなら」ではなく、
「いってらっしゃい」と声をかけてください。

と、おそらくどこの葬儀社もお声がけするはずです。
人から施しを受けたときに「すみません」って言うんじゃなくて「ありがとう」って伝えるのと似た感じでしょうかね。

いずれ自分もそちらの世界に行くわけで、そのときにまた会えるんです。だから「また会おうね」という気持ちを込めて、たとえ涙ながらであったとしても笑顔でお見送りができるように寄り添っています。

というわけで。
職場の教養の内容も私の感想も死後の出来事ですが、なんだかんだと綺麗事を並べるよりもやっぱり一番なのは、健在なうちにできるだけ多くの感謝を伝えることだと思います。

両親に限らず、あなたにとって大切な人への感謝の気持ちは、伝えられるときに伝えられるだけ伝えておきましょう。

さて朝礼では。

今日の心がけは、ご両親が健在でもそうでなくてもできることです。「自分にはもうできないから」とネガティブになるのではなく、A氏のように前向きな気持ちで向き合いましょう。


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【2】 意見を述べてみよう

今日は家族の絆というタイトルですが、Aさんのように家族の…

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