一期一会を想う
晴れた日は暖かく、というか暑いくらいですが、雨が降るととたんに冷え込む季節になりました。
寒いですが、雨の日は雨の日なりの風情があって、わたしは好きです。晴れの日にも雨の日にも、そのときしか撮れない光景があります。晴れ男、晴れ女が誉め言葉として使われるのを聞くとモヤっと感じるのは、それぞれの良さを殺してしまう大雑把な感性が苦手だからなのでしょう。
写真を撮っていると、一期一会という言葉の重みをイヤでも感じます。家に帰って画像をチェックしているときに、『あ、ここはもう少しこういうふうにフレーミングすれば良かった!』って思うことはしょっちゅうです。というか、そっちの方が多いくらい。
だけど、その景色をもう一度撮れたことはありません。太陽の高度は日々変わり、天気も刻々と変わり、同じ場面に出会えることはないからです。そしてわたし自身も刻々と変化していきます。
まさに写真は一期一会。何に出会えるか、どういう出会いがあるか、それは誰にも分かりませんし、出会えたものにもう一度会えることもありません。
たくさんの後悔と反省を積み重ねて、次に繋げていくしかないのです。どのレンズを使うか、どう設定するか。そういう意味においては、失敗は宝です。失敗したからこそ、次に何をするかが明確になるからです。
今日も一期一会に想いを馳せて、出会えるものに感謝を。
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