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flottant dans la nuit
黒いストールに
黒い服
目の周りを真っ黒に塗って
わたしは
宵闇に溶ける
あゝ
なんて
居心地がいいのだろう
誰かの哭声が聞こえても
気にしない
幸せ
も
喜び
も
闇の中では曖昧で
紛れることが得意なわたしは
夜がずっと続けばいい
と
願う
叶いもしない望み
そんなものばかり抱いて
子供みたいに駄々を捏ねる
闇が欲しい
安寧が欲しい
でも
本当は
光が 欲しい
わたし自身の
冷たい目を焼く
強い光
わたしの
色の無い部分を
照らす光
強く在る ことに
疲れる夜もある
握りしめる両手
割れた爪が
皮膚を貫いて
その痛みが
変わらず
わたしを苛んでくれる
そして
わたしは
無色透明
に
染め抜かれてゆく
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