今のお仕事-入社時の不安とたった数日で同期を失った恐怖-
こんにちは。
れふとです。
人生いろいろ御座いますが、今働いているお仕事の話もさせていただこうと思い、
真昼間からPCを立ち上げてみました。
今のお仕事は事務兼カスタマーサービスセンターみたいなところで、
通販のお客様からの購入前からアフターサービスまでを全て行う部署に配属しています。
日々頑張ってくれているスタッフの子達の為に、
少しでも笑顔で楽しく暮らしてもらえるよう日々頭を悩ませています。
最早今では胸を張って
「趣味は悩む事。特技は答えを急がない事」
と言える気がします。
入社した当初は今の職場とは全く別のベクトルで動いているセンターで
当時部署を仕切っていた人が絶対的な決済権を持っていて、
その人がいった事が例え不正解であっても正解になるような、そんな部署でした。
会社も中小企業らしいブラックな香りも多分に残っていて、とてもオラオラでした。
クレームなんかガンガン出していいからとにかく売れェ!
粗利粗利ィ!!
みたいな男乗りみたいな印象でした。
あくまで、印象でした。
音楽を辞めて世間の皆様と比べたら、あまりにも遅い初めての就職先がそんな会社で、
そんな上司の元、私は高校入学時同様、入社初日からとてつもない不安に襲われていました。
あれ、就活失敗したかな…?
高校入社時の話はこちらからそうぞ。
入社時仕事を教えてくれた人は同世代のアリエン(仮)と言う男性で、その方はとても優しい人でした。
困ればいつでも助けてくれて、よく飲みにも誘ってくれるようなとても優しい人でした。
…ただ、優しいだけで仕事は全然できない人でした。
紛いなりにもバイトなどはして音楽をしてきた私ですので、
アリエンが優秀かどうかについては受け答えやお客様との電話での応対、
他のメンバーとの会話の感じで入社初日でも大体把握できました。
ただ、優しくて「いつでも頼ってね」と言ってくれて、一生懸命にお仕事に向かうその姿はとても美しく、
私は早く仕事を覚えて「アエリンが育てた部下は優秀だねえ」と言ってもらえるように
アリエンの為に頑張ろうと思っていました。
そして、部署を仕切っている課長は女性で、非常にサバサバ。
キーボードの音からしてバッキバキに仕事をこなすとても優秀そうな、
キャリアウーマンやでぇ!みたいな感じをオーラから出している人でした。
同期で入社していたマリン(仮)さんを教えていたのがその課長でした。
なぜ私が課長に教わる事にならなかったのかは、それかは数年経ってから知る事になります。
「さっき言ったよね?」
「子供の作文じゃないんだからちゃんとまとめられないの?」
「教えないとわかんない?考えてる?」
「その質問って今答える必要ある?」
みたいな事を平気で、しかも大声気味に言えてしまう課長だった為、
マリンさんは初日のお昼、マリンさんに声をかけランチに連れて行きました。
しかし席について手を拭くよりも先に
「れふとさんと交換したいです…ちょっと苦手なタイプというか、まだ初日なんですけどあんな言い方しなくても…」
私はランチのパスタの味を知る前にマリンさんのメンタル状況を知ってしまい、
まずい。唯一の同僚をたった1日で失ってしまうかもしれない。
いや、このままでは失う。確実に。
そう感じざるを得ませんでした。
そこからはパスタの味、お腹の満たされ具合、午後の自分の心配なんて考える暇もなく、
マリンさんのフォローのみにフォーカスし、
お昼に食べたパスタがどういったものだったのかさえ、今では思いせません。
午後になってからもビシバシ人格否定に近いほどの罵声を浴びせられながら、
謝る事が仕事のようになってしまっているマリンさんと、
優しくてゆっくりしっかり教えてくれる代わりに、自身の仕事が終わらずあっぷあっぷになっているアリエンへ
「何か、私にでもできる事って、ありますか…?」
と、初日から上司の手伝いを志願し続ける私。
結果は見るよりも明らかでした。
マリンさんは4日目の朝一、課長に別室へ呼び出され5分ほど経過した後
バタン!と大きな音を立てて、皆さんへの挨拶もなしに帰社し、そのまま退社となってしまいました。
この会社、やっぱりヤバイ会社かもしれない。
私は入社4日目にして膨らみ続ける不安に怯えながら、なんとかして自分が生き残っていく術を模索しなければならないと覚悟しました。
一瞬辞めようかとも思いましたが、いい歳して就職経験もなく、社会不適合者として行きてきた私を拾ってくれた会社だし、感謝しなくちゃいけない。
そういう思いもあり、とりあえず3日、
3日続けられたら30日、それが出来たなら3ヶ月。
3ヶ月出来たなら3年出来る。
そんな勇気付けてくれるweb記事を鵜呑みにし、とりあえず3日は出来たし1ヶ月頑張ってみよう。
そう思って日々を過ごす事にしました。
そんな私が今では課長と呼ばれるようになり、
職場の雰囲気も、会社自体もが入社当初からは想像も出来ないほどの変貌を遂げる事となります。
時間がある時に、それまでの割とアバンギャルドな物語達を少しずつでもシェアしていければ幸いです。
また、いつか。
その時まで。
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